極めて受動的な人間には、現実の話でもフィクションでも、ほとんど常に自分は切り捨てられる側、悪として断罪される側だとする意識がある。そんな彼らをせめてフィクションでだけでも主人公側に置くには、『無色透明な名作』か、さもなくば世間一般に受ける話の、むしろ逆張りをしなければならない。

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片桐 秋
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