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【クリエイティブ生活】同人誌売れないはネタになるのに、無料小説読まれないがネタにならないのは何故か?

 結果ではなく、最初の心がまえが大事だからだと思います。その心がまえの表れとして、有料販売の動きが出ているのです。まずは、心がまえです。

 兎にも角にもまず有料でお出しするのです。それに相応しい誠意も込めて創り、売れるか売れないかは時の運である。そんな気持ちで出せば病むこともないのでしょう。

 無料ウェブ小説の世界では、読まれなかったり思うような評価が得られなくて病む人がいるそうです。

 有料同人誌の在庫抱えて、経費が掛かって赤字で、そんな話は笑い話として山ほどあります。むしろそれが普通です。需要がニッチ過ぎて、初めから多くは売れないと分かりきっている、そんな話もありふれています。しかし寡聞にして病んだ人がいるとは聞きません。この違い、何故なのでしょうか?

 私なりの結論は冒頭に書いてしまいました。しかし話は続けます。

 実質的な損が出ているのはむしろ有料同人誌作りです。時間や手間は変わらないか、それもまた同人誌の方が大きいかも知れません。それでも病む人は心配されるほど多くはないようです。

 どの世界にも多数派に付きたがる人はいるもので、同人の世界にも売れ線狙いを奨める人はいます。しかし基本的には大きなお世話とされているとも思います。

 少なくとも『そうしないと、人から認められなくて、売れなくてメンタル病む』なんて言ってくる人はあまり聞きません。『売れるか売れないか分からんような本を博打で出すな』と大声で言う人もあまり聞きません。

 そうしたことをあまりにしつこく大声で言うなら、多分そうしたアドバイザーの方がおかしな目で見られると思います。あまりに多額のお金を同人誌に注ぎ込んでいると言うなら話は別でしょうが。

 無料ウェブ小説の世界でも、読まれなくて病む人ばかりではないので人によっては大きなお世話となります。でも病む人もいるのは事実のようです。有料同人誌の世界ではずっとニッチでやってきた人が、無料ウェブ小説の世界に足を踏み入れてから、自分の考えや感性が多数派に受け入れられなくて病んでしまった。そんな事例もあります。

 無料でも、ゲーム制作の世界とウェブ小説の世界とではまた違うようです。私が見た範囲では、ウェブ小説の界隈の方が、良く言えば仲間意識が強く、悪く言えば繊細な人が多いゆえの人間関係の難しさがあります。

 一言で言うと、一人で仲間と違うことが出来ない、無理にやれば周りを傷付ける。そうなりがちと言うことです。人間関係の距離感が近いと言いますか、近くなるのを望む人が多いと言いますか。そんな感じです。

 私の感覚では、女子短大時代のサークル活動よりも、さらに距離感が近い感じです。相手が男性であってもです。私がオリジナル同人誌作りの文化に触れたのは、もっぱら高校から短大に掛けてのサークルでの小説書きでした。文化祭での販売が主でしたが。

 売れて数冊の世界ですが病んだりなんてしなかったし、私が一人でいろいろ勝手にやっても迷惑を掛けなければ何も言われませんでした。無料ウェブ小説の世界は違うのです。何故なのでしょうか?

 皆が有料で小説を出せば万事解決するなんて言いません。でも何か、謎を解く鍵がありそうな気がします。

 私の考えは冒頭に書いた通りです。実際には、どうなのでしょうね?


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