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修士の研究に価値はあるのか

この記事は修士課程への進学を考えている人に読んでいただいて進学の参考になってくれればと思います。
私自身も化学系の大学院で修士課程を卒業して企業に就職して働いております。
働き始めたときは、学部の卒業時に就職をした同期たちは2年の就業経験の差ができておりました。
そこから1~2年経つと、中には転職を経験する人もいてキャリアで言えば、彼らの方が一歩先を進んでいるのかなと感じてしまう時もあります。

大学院で2年間を費やした経験は意味あるものなのかどうなのかと考えてしまうこともあります。
この2年分の研究は企業から見るとあくまでも学生としての経験であり、転職での職務経歴とはなりません。
研究内容によっては評価してもらえる場合もありますが、大学の研究と企業の事業が大きくマッチすることは稀です。

まず、ここで私の考えを書きますが、「修士の2年間を活かすも殺すも自分次第」というのが私の考えです。
ここで注意してほしいのが、この活かすというのが大学院の研究と関連した内容の仕事をしろということではないことです。
研究テーマを活かすのではなく、研究で培った結果を生むプロセスの経験を活かすべきだというのが私の意見です。

恐らく殆どの学校で修士課程終了時に2年間かけた研究の結果を修士論文という形でまとめると思います。
大学の研究ですから言われたままのことや既存の内容を繰り返すような研究はしていないと思います(もしそうであったら2年間で得たものはあまりないかもしれません)。

誰しも何かしら新しく生み出したと言えるものがあるはずです。
この0から1を生み出すプロセスがビジネスの世界に限らず、世の中でとても重要であると考えます。
新しい企画を生み出したり、新しい方法でこれまでのやり方を変えたりと世の中の仕事では、新しく生み出されたものに価値があります。

もちろん生み出し方や形は人それぞれで異なります。
会社などでは1人でこれをやるには、時間がかかるものです。
挑戦の機会が与えられるまで時間がかかる場合やチームでやらなければならないことも多いです。
一方で大学での研究では基本1人で行うと思います。
もちろん教授や先輩がアドバイスをくれますが、次の計画を決めるのも手を動かすのも自分です。絶対に自分で思考して結果を出していくプロセスがあるのと思います。

少し本題に戻って、これらの経験をどう活かすのか。
この経験を活かすと考えた時、ただ会社で活かすだけが全てではないと私は思います。
0から1を生み出していく、自分なりのやり方で成果を出す、会社で実践できれば成果につながりますし、自分の生き方に当てはめれば生産性のある人生を送れたりするかもしれません。

人生様々なので絶対の正解はないです。もしかしたら修士課程の経験は意味のないものなのかもしれません。
しかし、私は修士課程で成果を出した経験を無駄にしないように日々検討していきたいと思います。


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