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職業訓練を3年越しに振り返る

あまり忘れたくないことなので、備忘録的に。

僕は4年ほど前の丁度今頃、兵庫県の職業訓練校に通い始めました。

きっかけは、当時勤めていた会社に新しく入ってきた人の『やりたいことないんやったら職訓とかどうです?』という一言でした。
(辞めようと思ってるっていう話をしてしまったので、なんか流れで。よくないですよね。新入社の人にこういう話するの)

ハローワークで色々手続きして、試験も受け。
僕が申請出したところは倍率4倍とかで、意外と多いんだなってびびったのは良い思い出です。

僕が入校したのはこんなところ

ウェブデザイナー育成コースと題したコースで、期間は5ヶ月間。
20人程のクラスでした。

半数以上が女性の方で、年齢層は幅広かった印象です。
(確か当時で19歳~50歳くらいまでいらしたかと思います。)

訓練校に通う目的は、
・単純に失業保険の受給期間を伸ばしたい人
・本気のジョブチェンジの人
にほぼ二極化されていました。(そりゃそうか笑)

1人1台デスクトップPCが貸与され、ロッカーもありました。
本当に学校って感じ。

同じクラス?になった人たちも良い人ばかりでした。

お昼とか一緒に食べに行くし、お菓子くれたり交換したり。
休みの日に出かけたりもしました。猫カフェとか。

普段関わらない年齢層の人がいるからなのか、最初こそ探り合いでしたが、すぐみんな仲良くなってました。

ああ、あの時のコミュ力は何処へ...

担当の先生もとてもいい人で、わからないことが丁寧にあれば教えてくれるし、もし先生がわからない範疇であれば自分のことのように調べたり、考えたりしてくれました。

めちゃくちゃ話しかけていたのですごく仲良くしてもらい、ご飯を食べに行ったり、カメラを教えてもらったりしました。
(今でもお付き合いがあり、たまに近況報告をしています。)

どんなことをしていたか

記憶は薄いですが、1日5~6時間のカリキュラムで組まれていたと思います。
基本はPCに向かって勉強を進める形でしたが、たまにグループを作ってのワークがあったりもしました。

『ウェブデザイナー育成コース』なので、コーディングの基礎、PhotoshopやIllustratorの基本操作がメインとなっていて、基本的には参考書に沿う形で進められました。

コーディングは、
・HTMLとは何か
・どのような流れでWebページが表示されているのか
・基本的なタグの使い方
・レイアウトの作り方
・動きをつけるにはどうすればいいか(jQuery)
などをこなし、最終的にウェブサイトを完成させる。というものでした。
(もちろんデザインや仕様などは自分で考える)

今まで当たり前のように閲覧していたウェブサイトがどういう構造で表示され、どのように作られているかが(ごく一部だけど)わかるととても興味深く、自分で書いたコードが思ったような表示になるのがすごく面白くて、毎日毎日残って色々試していました。
(施設の人がいる限りは居残りが自由でした。)

おそらくあんなに前のめりで参考書を読み進めたのは初めてで、『何かを作るって楽しいな』と本気で考えていました。

jQueryとかちゃんと動いた時は『動くやん、すげぇ!』って声出ました。笑われたし一生忘れない。

イラレ・フォトショについては
・ベクターデータとラスターデータの違い
・それぞれのツールの基本操作
・フィルターや効果の使い方
・参考画像、バナーの模写
・フォントについて
など、初心者にはかなり盛りだくさんで何度もフリーズしました。(僕が)

フォトショでフィルターを使って加工したり、イラレでオブジェクト描いてアイコンやら色々描いてみたり、絵心のなさには定評があるので若干の毛嫌いみたいなものはありましたが、やってみると結構楽しい。

実際に触ってみて感じたのは、本当にレタッチャーさんやイラストレーターさんていう職業のすごさでした。

参考にいろんな画像を見せてもらうことがあったんですが、『え、描いたん?これ?本当に人?』って思うことが多々ありました。

漫画家さんもそうだと思うし、何かを創るクリエイターさんて本当に凄いんだなって改めて思いました。月並みな言葉ですが。
(職業に限らずみなさん凄いんですけどね)

今考えても本当に行ってよかった

本当にそう思います。

正直、入校前は僕自身職業訓練校というものに懐疑的でした。
そもそもハローワークに良い印象がなかったので、その斡旋なんて大丈夫なのかとか。
若干じめっとしたイメージを持ってたんです。
(実際通ったところは地下だったけどね!)

でも、いきなり制作会社に飛び込むのって結構ハードル高く感じるし、実務レベルでなくともツール自体に大きな差は(きっと)無いので、やってみて自分に合っているかどうか、楽しく感じるかの判断材料にはなると思います。

「訓練校で楽しくても実務ではレベルが違うから、楽しさなんか無くなるよ」っていう方もいます。
確かに実務とは雲泥の差がありますが、最初の一歩として今やっていることが自分にとってどういう位置付けになるかってとても重要だと僕は思っています。

それがこれからの選択肢に幅を持たせてくれると思うし、導入は軽い気持ちでも良いのかなって。(遊び半分で入社するのは問題だけど)

僕は訓練校でコーディングの楽しさを感じて勉強し、制作会社に入ることができました。

余談も交えて様々なことを教えてくれた先生も、詰まった時に一緒に考えてくれた周りのクラスメイト?的な方々も、良い人ばかりで恵まれた訓練校生活でした。

今は辞めてしまいましたが、ウェブの制作会社でお仕事ができたのも、そのきっかけができたのも、職業訓練校に行っていたからだと思っています。
(教えてくれた人にも感謝してます。)

場所によって環境差は絶対にあるけど、最初の僕みたいに『職業訓練校』に懐疑的な人も、行ってみたらきっと良い経験になると思います。

カリキュラムの内容はもちろん、そのほかでも色々感じることができるので。

あー、楽しかったなー!

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