小学校受験の思い出②~学校訪問で感じる~
前回の記事を書いてから、懐かしく思って娘ちゃんの学校のHPなんぞを訪問してしまったりして。なつかしい。
あの頃、学校説明会やらなにやらでいくつかの小学校を見たが、そこでカラーがわかってしまったこともありました。
学校見学でチェックすること
学校説明会、入学説明会、授業見学など。受験する前に学校の中を拝見することができる機会があります。
私がまず気にして見ていたのは、先生方の態度。もしできれば児童への態度。そして児童の表情。
毎年、説明会にはどのくらいの参加者がいるかなんてだいたいわかっているだろうに、まったく手際も悪く開始時間もルーズな学校もありました。
さらに、見学に来ている保護者たちのモラルも重視していましたね。
とある小学校Aは、見学会の際に車で来てはいけないって注意しているのに、来るわ来るわ高級車が山ほど。でも、校庭を急遽駐車場にして、停めさせていました。
学校が予め公共交通機関で来るように注意をしているのに、車で来る保護者がこんなに。そして学校も児童の校庭を開放するなんて。
その学校は案内もずさんで、説明会終了後に少し校内を見学してよかったのですが、出口が全然わからなくて本当に困りました。
児童もまったく挨拶もしないし、急に飛び出してくるし。先生も足りているのかどうか?
元気、では済まされない。
学校を見る前は、魅力的だったのですが。
掲示物の秘密
私の勝手な考えです。思い過ごしかもしれないし、偏見ですが。
掲示物、主に児童の作品などをおそらくたくさん見られると思うのですよ。とくにそういうお客様たちがいらっしゃる時は、学校も気合を入れてきれいに見せようとしますし。
見学に行った小学校Bは、お習字が廊下に貼りだしてありました。もちろんみなさんとっても上手。でも、あれ?なんか微妙に数が少ない。1クラスの人数より明らかに少ない。ああ、上手な作品だけ貼るのね。がっかり。そうでない子の作品はどこに行ってしまったのか。わが子もそういう扱いされるんじゃ?
施設もとてもきれいでした。ただその掲示物を見ただけで、やめましたね。
教育方針とか、いくら聞いても嘘にしか聞こえなくて。
さらに別の小学校Cは、受験の科目に毎年ではなかったかもしれませんが、お絵かきの課題があって。そこを受験する子はその学校に受かりやすい絵の描き方(これまた私の偏見かも)を塾で習得するんです。
そういう子どもたちが合格して通っている学校なので、掲示してある絵が、まさにみんな同じなんです。塾で習った「それっぽい絵」。
それはいいとしても。
学年が上がるにつれて、作品が雑なものになっている感が否めない。
その学校は学業重視の方針なので、高学年になったら絵なんて描く暇あったら勉強するのかなと。あんなに素敵な絵を描いていた子たちが、荒んでいっているような気がしてなりませんでした。
児童と先生の関係性
小学校Dに、とくに大きな説明会などではなく資料をいただくために立ち寄ったことがありました。お客さんがまったくいない、午後でした。
先生も児童も、いつもどおりの放課後です。
私が通ると、どの児童もニコニコして「こんにちは」って。取り繕ってよそ行きなのではなく、学校に来ている保護者にはみんなこうやって挨拶するのが身についているんですね。
そして先生に驚いた。外部の訪問者がいるのがわかっているのに、いつもどおりに児童に注意していて。「大きい荷物を引きずって歩くんじゃないのー」って。
まだ低学年の児童が、ランドセル以外の荷物を手提げに入れているのを、わざとひきずって歩いていたんですね。その、わざともかわいくて。注意されたくてやってるなと。先生は、なんだか温かいおかあさんという雰囲気だったのを覚えています。
この学校は説明会も来場者が多く、毎年会場が足りずにいくつもの教室で画面が見られるようにセッティングしています。何をするにも混乱のないように、列ごとに移動させたり、順番も動線がかぶらないように工夫されているのに感心しました。
行って見て感じてほしい
小学校受験はおそらくどの家庭も、親の思惑で受験させてしまうわけなので、いくつでも学校を見学に行ったほうがよいと思うのです。
行けば行くほど好きじゃなくなる学校もあれば
こんなふうにわが子もなってほしい、が見える学校もあります。
実際に受験できる学校は数が限られていて、思うような結果に結びつかないこともあるかもしれないけれど。
わが子の将来を思って、たくさん迷って考えて、という時間が今では宝物です。
娘ちゃんの母校もこの暑い時期に説明会やるみたいでした。
あの頃とは暑さがちがう気がします。
参加される方々、体調お気をつけになって。
あのワンピース暑いよね……
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