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私はHSP(HSS型HSE)である。

タイトルでは敢えて断言させてもらいました。

HSPを知るきっかけ

日本では、2020年頃に「繊細さんの本」という自己啓発本がマスメディアに取り上げられたことをきっかけに徐々に認知されるようになったということだそうですが、つい最近まで自分は全く知りませんでした。

では、どのようなきっかけで知ったかというと、これまたベストセラーになっているアドラー心理学を取り扱った書籍、『嫌われる勇気』の要約動画を何気なくyoutubeで検索したところからでした。

オリエンタルラジオの中田敦彦氏が立ち上げているyoutube大学というチャンネルで関連動画から飛んで視聴したのがきっかけです。

初めて視聴したときから、かなりあるあるな内容ばかりで笑ってしまったことを覚えています。ついでに紹介されている本は、その後きちんと購入し現在も愛読しています。

さて、ひょっとしたらこれを読んでくださっている方の中には、そもそもHSPってなんなん?って思っている方もいるかと思うので、本当に簡単に特徴を要約させてもらいます。(時間があれば、上の動画を視聴してもらったほうがいいかもです。あっちゃんが面白く要約してくれてます。)

HSPとは?

HSP(Highly Sensitive Person)とは、神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のことで、全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられているそうです。
主な特徴として4つの性質「DOES(ダズ)」というものがあります。

D:Depth of Processing/深く処理をする
簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる。
O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい。
E:Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
他人との心の境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい。
S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する
他の人が気づかないような音や光、匂いなど、些細な刺激にすぐ気づく。
(参考資料:サワイ健康促進課 『心が疲れやすくて生きづらい…それは「HSP」かもしれません』https://kenko.sawai.co.jp/mental-care/202103.html

僕はHSPと思う理由と、少し違うと思うところ

物心ついた頃から、意味もなく物事を考える(妄想する)ことが好きで、他人が怒られる場面を見ると冷や汗をかいたりすることも多く、修学旅行ではクラスメイトが夜ふかしする中、疲れのあまり速攻で熟睡してしまい、よくイタズラされたことを覚えています。
また、親戚の家によく遊びに行っている時期があったのですが、家の目の前で、家の中から忙しそうな音が聞こえたり、逆に静かすぎた時には『今遊びに行って邪魔じゃないだろうか』もしくは『留守なのかもしれない』と深く考え込み様子をうかがうあまり、インターホンを鳴らすまで1時間以上、外で思案していたことも、よく覚えています。

今でも、よくよく考えれば全然おかしなことではないはずなのに、他人の行動に『大胆なことするなぁ』と直感で思ってしまうことは日常茶飯事です。
あとは、やらないといけないことが一段落して落ち着くと、電池が切れたように、モチベーションが下がってしまうこともあります。

ただ、特徴としておおよそ自分に一致しているんですが、微妙にずれている特徴も多かったです。
例えば、HSPの人は内向的であるのに対し、僕自身は内向的であるとは言いにくく人と会うことや話すこと自体は苦ではないどころか、好きだったりします。

HSS型HSEってのもあるの!?

そこで、更に調べてみると、HSPの人でも細かくタイプを分ける中にHSS型(High Sensation Seeking型)HSEというものがあり変化や新しいことを好み、刺激を求めて行動をとるタイプの人がいるそうです。
そんな人は「外に向かって刺激を求める気質」と、HSPの「繊細で内向的な気質」を併せ持つ人みたいです。

なんつー都合の良い気質やねん。と思っちゃいませんか?
僕も初めはそう思いました。
けど、僕はまさにそれに当てはまります。
人と交流するために、積極的に機会を求め、色んな所に遊びに行きます。
けど、その中でも大胆な行動を取ることには躊躇し、中途半端ですぐ飽きてしまう。飽きるとまた、新しいことに挑戦する。そんな感じです。
思えば、そんなワガママな性格に自分自身も訳も分からず振り回されていたような気がします。

これまでの自分

ここまで、自分がHSPであることをつらつらと説明してきました。
HSPであるために、今まで色んな人に迷惑をかけてしまったこともあるし、自分自身も自分が分からなくなり、混乱し苦悩することも本当に多くありました。
しかも自分は上記でも説明した、HSS型であるために自身の内向的な部分と外向的な部分の板挟みで辛いときでも、どちらかを自ら押し殺して、我慢しなければいけない、耐えなければいけいないと、これまで思って生きてきました。
しかし、このような考えでは一時的に安息することは出来ても、ほんの少しのきっかけで自分を騙せなくなり大きく体調を崩すということを繰り返して、根本的な解決にはなっていなかったというのが現実です。
色んな人に相談もしてきたつもりです。
「気にしすぎ」「細かいことは気にするな」「しばらく休めばなんとかなる」とアドバイスをもらい、みんな気を使ってくれて気分が楽になることはありました。自分自身も「これは仕方ないことだ」と納得せざるを得なかったです。

HSPであると自覚してよかったこと

ですが今回、HSPであると自覚することにより、良かったことがたくさんありました。
まずは、自身の性質の正体がわかったこと。

以前まで自分の気分の浮き沈みの激しさや複雑な思考、欲求に自分自身も得体のしれないモノを感じ、本当にダメな性格だなと失望してしまうことが多かったのですが、その正体が分かったことは、かなり気持ちが楽になる材料になりました。
また、これは生まれ持った気質であり性格が問題なのではないとのこと。
もっと言えば、HSPである人とそうでない人では脳の神経システムが少し違うそうです。(脳内ホルモンの分泌量が少し多いらしいです。)
正体が分かってしまえば根本的な対処をすることも可能になります。
こういう状況に陥ったときは、こうしようみたいな。

しかも、今ではこの性質をむしろ活かしてしまおうというのが、いろんな書籍やネットで言われています。
僕はそれを知った時、そんな発想、今まで全くなかったので本当に全身の細胞が沸き立つ気がしました。
欠点が利点になるって本当にポジティブで最高な発想だと思います。

あとは、そんな人が他にもいるということを知れたこと。

本当に、小心者で情けないんですが、同じ悩みを持つ人も少なからず存在しているという事実を知れただけでも、よかったです。
そして今回、このような記事を書こうと思った理由は、今までなるべく隠してきた自身の性質であるHSPを発信したいと思ったと同時に、これを見た同じような悩みを持つ方に少しでも楽になって欲しいという、なんとも生意気で独りよがりな考えに基づいています。
もっとはっきり言えば自己満足、自己欲求のため。
でも良いんです。仮に誰も楽にならなくても、意味がなくても、僕自身は確実に楽になります。
それだけで今は十分だと思えるくらい、僕は元気です!

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