見出し画像

人工臓器とサイボーグ

まだ30年ちょっとしか生きていないけど、それでも十分に感じる技術の進歩。
電気自動車とかスマートフォンとか、インターネットとか。

今回は先日、人工臓器学会に縁あって参加したので、底で思ったことなどを雑多に書いてみようと思う。

人工臓器のイメージ

人工臓器といえば、どんなイメージを思い浮かべるだろうか。
私なんかは、まだまだ自分には縁遠いというか、絵空事みたいなイメージがまだ抜けないのが本音である。
例えば、植込型補助人工心臓というものがある。
これは、全身に血流を送る役割の心臓が弱ってしまった人に小型のポンプを取り付けて循環血流を保つ。みたいな役割。
これが一般的に浸透してきたのがここ10年の話。
10年前といえばスマートフォンが普及時期とほぼ一緒。
それと比較すれば、いかに最近のことであるか理解してもらえると思う。

とにかくまだまだ全然身近じゃない。
けど、そんな人工臓器のおかげで生きていられる人は確実にいる。これがない頃と比べれば、素人の自分でも生活の質は格段に上がったんだろうなぁと分かる。
しかし人工心臓は機械であるため、バッテリーを必要とするし、機器自体の寿命もある。そのため、患者さんは補助人工心臓をつけて心臓移植のドナーを待っているのが現状である。

人工臓器といえば、義手や義足なんかも、このうちに入るらしい。
知ってる人からすれば当たり前の話かもしれないが、これまた素人の自分からすれば少し驚いた。
そして、義足を開発している人の話を聞き、自分は軽い衝撃を受けることになる。

カッコいいから作ってる

その人は、主に競技用の義足を開発しているそうな。
パラリンピックの陸上競技などでよく見られる板みたいなやつである。(ブレードと言ったりするらしい←カッコいいと思った)
そして、その人はなぜそんな義足を開発しているかという理由も話していたが、その人曰く、
『足がある人では到達できない記録が出るかも知れない。そうなればカッコいいと思った。』
一言一句記憶しているわけではないし、それ以上に自分が衝撃を受けたことも有りかなり誇張した表現に変わっているかも知れない。(すみません…)
けど、これを聴いた時、どこかで義足という言葉の意味のように「足の代用品」しか捉えられなかった自分に気付いた。

言われてみれば別に通常の足に合わす必要なんてどこにもない。合わす必要があると考えるのならそれこそ、健常者の身勝手な意見にほかならない。
心臓だってそうである。通常の心臓だと到底無理なパワーを出すことが可能になる未来だってきっとあるはずだし、そうなればそれこそカッコいい。

そんな、妄想をしながら色々考えを巡らせている時、ふと身近なもので、そんな未来を予見するコンテンツを見つけた。

カッコいい未来といえば・・・

サイバーパンク2077である。
ゲーム脳をもつ私なので、当然の結果といえば当然かも知れない。
最近はエッジランナーズというスピンオフアニメも好評(私は未視聴)でネトフリ加入者ならば一見の勝ちはあると思う。
知っている人なら説明は不要かもしれないけど、一応世界観だけでも簡単に説明。

ゲームの世界観である2077年の架空都市ナイトシティでは身体改造は一般化し、サイボーグ手術などもとても身近な物となっている。
というか、体を全くいじってない人のほうが希少種みたいな扱いである。
なぜならインターネットや電話、情報や金銭のやりとりはすべて手首に移植したコネクターや脳内インプラントを通じてワイヤレスで行われる。
普通の人が利便性や、ファッション感覚で自らを改造する。
有名なブランドメーカーの移植パーツなら珍しがられ、粗悪品だとそれが原因で病気にもなる。そんな世界である。

どんなに技術が進歩して、常人を超える力が出たとしても、健康体な人がわざわざ自分の体を改造するわけないって一瞬考えたりしたが、50年後の未来を現在の価値観で図ろうとすること自体ナンセンスだと思って、その考えは捨てた。

「現実はSFを模倣する。」

誰かが言ってたけど、本当かもしれないって最近よく感じてます。

何もなければ50年後、私はおじいさんだけど、まだ生きていると思う。
どんな未来が来るかはまだ分からないけど、どんな人にもその人が望むことを実現しやすい社会が来れば良いなーと思っている。
また、そんな社会を作る何か助けになるようなことを1mmくらい自分も携わりたいなーなんて無責任なことを考えながら今回は筆を置こう。

追記:
奇しくも、学会参加のアンケートでも50年後「あなたが想像する人工臓器は?」という項目があったがその時サイバーパンクのことを思い出さなかったのが少し心残りである。多分思い出してたら、人工義眼とかでAR的に色々情報がわかると面白そうとか書いてたと思う。(おかげでゲーム内ではハックされて、たまに盲目になっちゃったりするんだけどね…)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?