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検定の存続危機

昨日の新聞記事で外国語検定の存続が危ぶまれている問題について取り上げられていました。
仕事でも検定に関わりがある身としては知っておかないといけない問題、また広めないといけないと思い記事にしました。実際に私の職場でも英検実施は見送りになり、本会場受験のみとなりました。


1. どうして存続危機なのか

新型コロナウイルスの影響で、今まで会場となっていた学校・その他施設からお断りが出ているそうです。また試験によっては長時間かかるものもあるので、通常通りに実施となると安全面の確保が厳しくなります。そういったことから、延期または中止となっている検定が出ているのです。実際に英検は例年第2回(10月)のご案内は8月中旬からスタートするのですが、今年は7月中旬までが締め切りとなっていました。理由は受験者数を把握した上での会場確保するためでした。


2. 延期・中止による財政難

延期・中止となれば当然運営が厳しくなります。収益のほとんどが検定料であった協会にとっては大きな痛手となりますよね。国からの緊急的な支援はあるものの、いざ検定実施となると感染予防対策に向けての経費も増えていきます。検定を実施すれば解決されるという訳ではないのです。

実際に仏検を実施している公益財団法人フランス語教育振興協会は、存続のために公式サイトで存続危機についての声明と寄付のお願いを発表しています。


3. オンライン受験への移行

英語の資格試験ではGTEC, CASEC, 英検Jrなどのオンラインでいつでも受験ができるものもあります。では、「他の資格試験もオンラインに移行すれば問題ないのでは?」と感じるかもしれません。こういったオンライン上で受験できる資格試験には事前に1問につき制限時間が設けられていたり、後に戻れないようになっていたりと公正な結果になるように様々な工夫が組み込まれています。そういった仕組みを作るだけでも莫大な時間がかかるので、簡単にオンライン受験へシフトすることができないのです。ましてや、そういったプログラムを作ったり、テストするにも製作費がかかるので余計に負担になるでしょう。


新聞で読んだ情報に加えて、私個人の分析も入っていますが、検定協会が危機に面している状況を知っていただければ幸いです。ステイホーム期間で勉強時間を確保して臨もうと考えていた人達も多いかと思います、私もその1人です。語学力を図る手段の一つとして存続できるように、この問題について真剣に考えてみませんか?

Life is a never ending journey,

KSM

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