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機能不全家族で育ったという事実は変えられない

機能不全の家庭で育った子供には特徴があるらしい。それは大人になってからも生きづらさになっている。

学生の頃家で争い事があると、見ていられないので本屋さんで時間を潰していた。その時に何気なく手に取った本で我が家が機能不全家族なんだと知った。

我が家が少し違うのは分かっていたが、こんな名称が付くとは。特徴がぴったり当てはまっていて驚いた。
それと同時に、自分の辛い状況が少し救われた気がした。何だか分からないこの苦しみの理由が分かって光が差したようだった。

私は両親を見て、こんな家庭を作るくらいなら結婚なんかしなくていいと思った。
結婚に対して憧れは無く、反対に恐怖心を抱いていた。
やっと大人になって、また父親みたいな人と結婚してしまったら、生き地獄だし、子供も深く傷つける。
そして何よりもこの嫌悪する両親に一番似ているのが自分なんだということが、将来の結婚という選択を遠ざけていた。

それでも結婚したのは自分でも驚いた。
幸い今の旦那さんは親のような人ではない。
暴力も無ければ、罵ることも無い。
むしろそんな家庭がある事を知らずに育ったような人だ。
それ故にいまいち分かってもらえないというモヤモヤや寂しさもあるが、それは仕方がない。

自分が大人になって、妻となって、親になって、
立場や見る目が変わるにつれ、自分の親の気持ちが分からなくもない時もある。
だからといって、あの家庭が別に良かったなんて微塵も思わない。
何故私の両親はあんなだったのかという怒りもいまだに出てくる。
でも親も1人の人間で、男と女で、過去があって、それぞれ何かに苦しんできた人達だったかも知れない。
そう考えたら、もう仕方がないと思った。

今自分が生きやすいかというと、違う。
今何も苦しむことはないかというと、違う。

この歳になっても生きにくくて、苦しいが、なぜか寂しくて孤独だけど、もう仕方がないのだなぁ。と思っている。

後は、一番親に似ている私に育てられた子供が自分と同じように苦しみませんようにと、ただただ願っている。

そのためには、
私がされて嫌だったことをしない。
私がして欲しかった事をする。
私にはそれだけの事しかできない。

それでも、自信はないけど。
出来る事をするだけだ。

自分の中のモヤモヤや、親の価値観との葛藤、歪んだ考えや気持ち。
多分心が一杯になって、誰かにあまり話せない時にnoteに書いている。

もちろん普段ずっと暗いわけではなく、お笑いや面白いことが大好きなので、楽しい日常も普通に過ごしている。むしろそちらが大半だ。

どうしても暗い感情に囚われてしまい、そればかりnoteに書いてしまうが、反対の明るい部分もnoteに書いていけるようにしたいと思う。

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