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映画「ミッドサマー」をやっと観た

解説
長編デビュー作「ヘレディタリー 継承」が高い評価を集めたアリ・アスター監督の第2作。不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく。ダニー役を「ファイティング・ファミリー」のフローレンス・ピューが演じるほか、「トランスフォーマー ロストエイジ」のジャック・レイナー、「パターソン」のウィリアム・ジャクソン・ハーパー、「レヴェナント 蘇えりし者」のウィル・ポールターらが顔をそろえる。
映画.comより

ホラー映画や、グロ系の映画に興味はあるが、なかなか実際に観る事は少ない。
活字にしてくれている方の記事を参考にイメージして、怖そーとか、気持ち悪そーとか、思って満足している。

ミッドサマーは動画配信の予告等で気にはなってはいたが、ずっと優先順位から外れ続けていた。ようやく観る気になったが、気持ち悪そうなので週末に1人で観ることにした。

具体的なネタバレはしませんが、気になる方はここから先は読まない方がいいと思います。

主人公の女性ダニーと、その彼氏クリスチャン。
関係性が微妙で、多分別れた方がいいと思うような2人。
クリスチャンにはダニーへの愛は感じないし、ただあるのは罪悪感や情のようなものだけに思う。

ダニーはクリスチャンがいてもきっと孤独だったと思うし、精神的に頼らないように頑張っていて、心は壊れていたと思うけどそれがこぼれ落ちないように自分で必死に抱えている感じがした。
2人でいるのにこんなに辛そうなんて。あまり意味がない。

遠い村の、独自の文化の祭典を題材にしていて、私にとってはとても独特で、怖い風習。
でもここの村の人達はそれが正しいと思っているし、村のために良い事だと思っている。

もしかしたら本当にこういう村や思想もあるのではないかと思ってしまうし、あっても不思議では無い。
それくらい人には色々な考えがある。

きっと足を踏み入れてはいけないのだろうけど、村を維持するためには外部の人間が必要で、それに選ばれてしまったらもう村からは出られず、終わりだ。異文化体験だとかでひょいひょい着いて行ってはいけない。
今後の学びになった。

所々グロい場面もあるし、カルト的で独特な雰囲気の映画だったけれど、私にはダニーとクリスチャンの関係の清算の話にしか見えなかった。
それくらい私はダニーに感情移入していたのかもしれない。

なので少しスッキリした。

この依存的な関係を、恐ろしく、最悪な形ではあるけれど、自分で選択して断ち切ることができた。
ダニーとクリスチャンの関係だけで見たら
結果その方がいいんじゃない?
といった気分だ。

その後ダニーはどうなったかな?とか色々気になるけど、映画は色々な人が考察しているのを読むのも楽しい。

こういう映画は苦手だという人も多いと思うが、私は別に悪くないなと思った。

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