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気分に合った小説が読みたい

偏見と偏愛のリストです。誰かのためになるとうれしい。

◎優等生の凋落といったら…綿矢りささん。
他者と自分の間で腫れ上がった自我を持て余して、その後に崩壊します。インスタグラムなみにリアル。
「夢を与える」「かわいそうだね?」「ひらいて」

◎毒毒しいドピンクのドーナツが食べたい時…桜庭一樹さん。
ウワァッドキドキ!みたいな洋画ホラーのどぎつさを味わいたくなるときありませんか。そういうときにおすすめ。
「私の男」「青年のための読者クラブ」

◎ひんやりと奥底にある冷たい毒を食べたい…小川洋子さん。
明らかに毒!ではなくて、気がついたら毒入りの紅茶を飲んでいたみたいにジワジワくるタイプをお好みの場合。
「博士の愛した数式」「密やかな結晶」「ホテルアイリス」

◎山椒の実みたいに少量で利く、スリリングな劇物に興味がある…川上弘美さん。
私は川上さんのファンです。ややSFに傾倒。
「森へ行きましょう」「大きな鳥にさらわれないよう」「某」「三度目の恋」「水声」

◎もっとハードボイルドに飢えてるとき…佐藤究さん
けっこうダメージあるので注意(特に女性)「テスカトリポカ」「爆発物処理班の遭遇したスピン」

◎そこまでじゃないよ…という時「同志少女よ、敵を撃て」「十二国記シリーズ」

◎普通に名作が読みたいとき。「西の魔女が死んだ」「モモ」「トムは真夜中の庭で」「ザリガニの鳴くところ(※見込、読書中)」「アルジャーノンに花束を」

◎長すぎは嫌「山月記」「道理の前で」「これは水です(スピーチ文)」「二十億光年の孤独」「てぶくろ」

◎いい日本酒みたいな本は…
佐藤正午「月の満ち欠け」
平野啓一郎「ある男」
梨木香歩「家守綺譚」

◎なんか甘やかされてしまいたい…千早茜さん(女性向け)
部屋が汚くて、けれど清潔で、好きになった子をいじめちゃうような男に会いたくなったらおすすめします。若干バブルみがあるような。川上弘美よりも営業職ぽい男性像。
「透明な夜の香り」「男ともだち」「あとかた」
男性だったら「マチネの終わりに」

◎むしろ頭をかち割られたい時…村田沙耶香さん
「生命式」実はこれしか読んでいないのですが十二分にすごい。目玉を丸洗いできます(していいのかわからないけど)。

◎平成で青春したかった…朝井リョウさん「正欲」「死にがいを求めて生きているの」
◎令和で青春したい…大前粟生「きみだからさびしい」「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」

◎エンタメを読みたい…
「くちびるに歌を」中田永一
「眠れない夜は体を脱いで」彩瀬まる
「スモールワールズ」一穂ミチ
「二重生活」小池真理子


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