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笑おう

記事を書くことからだいぶ離れていました。

「過去最高忙しくする夏」宣言の通り、バタバタ過ごしていたこともありますが、いつからか書けなくなっていました。

それでも、noteを読んで、コメント欄におじゃまして、おしゃべりして、noteから離れることはありませんでした。

時間の合間を縫って記事を読み、音声配信を聴き、他の方のコメントに頷き、たくさんいろんなものをもらっていました。



数日前、夫がPCR検査を受けました。

2週間ほど前、出張に同行した方のご家族が感染したことがわかったのです。夫は、取引企業への連絡に追われ、もちろん自身も感染の可能性が高いことから自主隔離生活を始めました。

一定の緊張感を保ちながら部屋に食事を運び続け、2週間が経とうとした頃、私たちの市の病院では誰でもすぐにPCR検査を受けられることを知りました。一時、PCR検査を受け付けないと噂が流れたこともあり、受けられないと思い込んでいたのです。

結果は陰性でした。
PCRで陰性でも数日後に発症することもあると言いますが、2週間隔離後の検査なので大丈夫かなと思います。

夫は言っていました。

「PCRを受けた人たち、5人いたけど全員陰性だったよ。それでもすごい目で見られるもんだね。」そして「病院の人たち、みんなすごく優しくてさ。ほんと忙しそうで大変だろうに・・・心底、尊敬するよ。」と。


夫の自主隔離が終わり、安心したらどっと疲れが出ました。


夏休みも残り1週間弱。


あと少しがんばるぞ!と気力でエンジンをかけた直後、緊急事態宣言が終わるまでリモート授業となる連絡がありました。

夏休み明け、20日程度のリモート期間です。リモートと言っても、小学校低学年ではほぼ授業はありませんし、中学生でもフルで授業を実施しないとの通達でした。

私が住んでいる県は北関東です。首都圏の友達親子からは、部活も続いているし、新学期も通常通り始まる予定だと聞いていたので驚きました。
ほんの数日前には、学校から「対策を万全にして通常通り授業をする予定」とメールも来ていたのです。

そのことを子どもたちに伝えると、早々に中止になっていた部活のことで凹んでいた息子の太郎は涙目でやり場のない憤りをバランスボールにぶつけていました。
娘の花は、「うーん・・・」と微妙な顔をしながら、「テレビの人はロケでプールに入れていいなぁ」とつぶやきました。


何とも言えない気持ちになりました。


夏休み明けにはサマーテストがありました。その2週間後は期末テストの予定でした。

この夏、家庭教師の生徒ナナちゃんの指導に本気で取り組んできました。

いくら私ががんばっても本人の意思が伴わなければ成果は出ません。
ナナちゃんはメンタルに負荷がかかると体の不調を起こしてしまうと知っていたので、加減もすごく難しくお母さんとも密にやり取りをしてきました。

プレッシャーがかかり過ぎないよう、気づかってもいました。

けれど、あることがきっかけとなり、お母さんを通して、私の本心を伝えました。


指導を始めて半年弱、ここで私の想定する結果まで達しないのなら力不足だと思うこと、だから身を引くつもりだということ、本当はあなたと勉強をする時間は楽しくていっしょにがんばりたいんだという気持ちも含めて送りました。


結果ではなく過程・・・私も本当にそう思います。

彼女にこの言葉を伝えることはあっても、私がそこを自分の逃げ道にしては絶対にいけない。

それが、中学生という人生において非常に大切な時期に関わり、私を信頼してくださっている親御さんと、大事な時間を預けてくれるナナちゃんへの私なりの誠意です。

彼女を指導してきた中で、やればこのラインはいける!という感覚があります。その「やれば」は彼女の今よりももっと強い意志をなくしては叶いません。
彼女が唯一心を許せる友達と共に行きたい高校には学力がまだまだ足りないのです。


この覚悟を伝えてから、ナナちゃんが変わり始めています。

勉強は好きじゃない、苦手、面倒の気持ちを抱えながらも、向き合うことを少し受け入れているように感じます。

彼女の目の力が少し、ほんの少し強くなった気がします。

何より、彼女の持ってくる解答がそれを教えてくれます。


だから、ここで心をぐらつかせている場合じゃない。

彼女は私に心を開くようになり、信じてくれているんです。

サマーテストがなくなるのなら、いつ期末テストになっても良いように対策に打ち込むのみ!!

「私もほんっとこれニガテーなんだよー!」とワイワイ騒ぎながらいっしょに勉強しよう!




今の私に何が出来るのでしょうか?

巨大なもの、想像もできないもの、経験したことがないものを前にすると無力さに打ちひしがれてしまいます。

何も出来ないなら何もしたくないと投げやりな気持ちさえ沸いてきます。

でも何も出来ないなんてことはないのです。

それをこの記事で改めて思い出させてもらいました。

それぞれがそれぞれの場所で踏ん張ろう。

必死に守ろうとしている人たちに心からの敬意を忘れずに。

自分たちには何も出来ないなんて逃げ出さずに。

笑うんだ。

ナチュラルキラー細胞を大量生産するんだ。

息子の太郎が命をかけて病気に向き合った時、何よりも大事にしたものです。
治療が苦しくても「口角を上げたら脳は騙されてナチュラルキラー細胞出すんだぜ」と無理やり笑って一日一日を過ごしました。

今も「ナチュラルキラー細胞」は太郎のお守りだと思います。



ひさびさに書いたらとっちらかり方が尋常ではありません。

それでもまっすぐ自分に届けるnoteです。

願わくば誰か1人にでも届いてほしいnoteです。


「笑おう」



読んでくださってありがとうございました。


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