お弁当屋さん
月に指で数えられるほど、私は店主になる。
私の思い描く料理をつくり、お弁当につめる。
毎回イメージはあるものの、詰めてみるとやっぱり少し足りなかったりしてバタバタすることもある。
不足の事態がいつもある。
そしてようやく出来上がったお弁当をみてにんまりしてしまう。
我が子のように愛おしく感じてしまう。
だから笑顔でありがとうと買って行ってもらえるととても嬉しいし、喜んでもらえることを願う。
とても小さな一歩だけれど、いつか大切なあの人に届くといいなと願いをこめてつくります。
会いたい人に会えなくてもまるで会えたように我が子がそこにいてくれたら嬉しい。
もちろん会えたらもっと嬉しい。
今の小さな願いです。