春日井陽一(春日井施術院)

春日井施術院院長 神戸市灘区 整体師 スポーツトレーナー 兵庫加古川ヤングトレーナー …

春日井陽一(春日井施術院)

春日井施術院院長 神戸市灘区 整体師 スポーツトレーナー 兵庫加古川ヤングトレーナー 天理大学体育学部 野球部出身 【指導・治療歴】 ミキハウス野球部 神戸すみれ新体操クラブ プロ野球選手、競輪選手、オリンピック選手 http://kasugai-sejutsuin.com

最近の記事

肘の痛みのメカニズム

野球選手やスポーツ選手で肘の痛みで悩んでいる人はけっこう多いと思います。なかには大がかりな手術をしなければならないケースもあり、多くの選手が悩まされています。 しかし、多くの肘の痛みは肘には原因がなく、そのほとんどが首が原因となっていると私は考えます。 なぜ首なのか。 現代っ子はスマホ姿勢などに代表されるように猫背になっているケースが多く、顔、首が前に出て、アゴが上がり、肩、背中、腰が丸くなるので、結果的に腕が上がりにくくなり、肘が下がったフォームになります。 肘が下

    • 指導者のあるべき姿

      指導者って、技術を教えるイメージがありますが、私は指導者とは「姿勢を見せる」ことではないかと思うのです。 私自身が選手だった頃を思い返せば、指導者の姿をよく観察していました。 ひねくれてたので、指導者の表の顔と裏の顔であったり、都合のいいことばっかり言うてるなぁだったり、結局自己保身に走ってる人やなぁとか、教えることで自分が満足してるだけやんとか、「お前のためを思って怒ってるんや!」って言ってるけど、自分の発散のためやろなとかそんなことばっかり見ていたんですね。 やっぱ

      • 過去に出会った"奇跡"の二人

        今までスポーツ選手を診てきた中で、過去に二人だけ「今までケガをしたことがありません」という選手がいました。 たしかその時は「ちょっと体が張ってます」程度で体を診たと思うのですが、とにかく主要なポイントが柔らかいのです。 人間、痛みがある時というのは、必ず体に強ばりが生じます。 それが、力みやすい部位がとても柔らかいのです。 これには正直驚きました。 二人ともいわゆる有名強豪校でやってきた選手なので、無茶苦茶練習したり、させられたりしてきたはずです。なかには理不尽と思

        • 寝相あるある

          寝ているときの姿勢は無意識下なので、意識でコントロールはできませんが、無意識ゆえに自身の状態がそのまま明確に現れます。 それぞれ姿勢の傾向を紐解いていきましょう。 <仰向け寝> 仰向けで大の字で寝られるということは、体の力が抜け、リラックスできている証拠です。 ただ腰や背中に力が入っていれば、仰向けになったときに腰が反ってしまい、その結果仰向けがつらくなり、膝を立てて腰の反りを抑えて寝ているという人もいます。 まっすぐ足を伸ばしても寝られるというのがベストですが、朝まで一

          言葉では伝わらない

          野球が好きな人に、「なんで野球が好きなの?」と聞いても、「楽しいから」とか「面白いから」といったように、だいたい皆理由は漠然としていて、細かく好きな理由を説明することは難しいですよね。 また、好きな異性がいる人に、「なんであの子のことが好きなの?」と聞いても、「やさしいから」とか「かわいいから」とか、これもまたなんとなく漠然としているものだと思うんですね。 当院の患者さんの中には、たまにですが、治療を受ける前にかなり詳しく説明を求められて、言葉や理屈として頭で納得してから

          幸・不幸のバランス

          お笑い芸人の中でも一発屋と呼ばれる人は、急激に売れても一瞬でいなくなることが多いですよね。 反対に、幼少時代から超貧乏で相当な苦労を重ね、下積みが長い芸能人ほど、一度売れ始めると息が長いことが多いように思います。 そういったことから考えても、人生において幸せの量と苦労の量はトータルで同量なのではないかと感じます。 生きていて辛く感じることがあっても、逃げずに向き合っていればその苦労はいつか報われる。 反対に、今は絶好調であったとしても、天狗になったり油断していれば必ず

          幸・不幸のバランス

          医療に頼らない体づくりを目指しませんか

          近年、日本は世界の中でも突出した少子高齢化社会になり、社会保障費(医療費・介護費・年金など)が増大してきています。 財務省の調べによると、1990年には11.6兆円だった社会保障費が、2019年には34兆円と約三倍に膨れ上がっています。 現在75歳以上の医療費は、75歳未満の約5倍増。介護費にいたっては約10倍増になります。 そして、2040年には医療費が現在の約1.5倍。介護費は約2.5倍にまで膨れ上がるといわれています。 このようなことから、医療に頼りすぎるのでな

          医療に頼らない体づくりを目指しませんか

          交差運動のススメ

          歩く、走る動作では右手が前に出れば左足が前に出ます。反対に左手が前に出れば右足が前に出ます。 このように上半身と下半身が逆に捻れ、交差で動くことによりバランスを保ちながらの動作が可能となります。 投げる打つ動作には、 ①体重移動(右投げ右打ちなら、右→左) ②回転運動(右投打なら反時計回り) という要素があり、これに ③交差運動 が加わります。 例えば「もっと腰を回して打て!」とコーチに言われて、②の回転運動を特に意識するとします。 右打者が回転だけを意識すると遠心力が

          友達とお金。

          当院の患者さんがおっしゃっていた話なのですが、お友達がある接骨院に通われていて、「『友達を連れてきてくれたら、あなたが1500円オフになります』と言われたから一緒に行こうよ」と、しつこく誘ってくると嘆いておられました。 私が最も嫌いなやり方です。 そもそも友達関係というのは、決してお金では量れない、かけがえのないものですよね。 「百万円払うから親友◯◯と縁を切れ」と誰かから言われたとしても、決してできませんよね。 逆に「百万円払うから僕と友達になってくれへん?」と言われ

          私が色紙を飾らない理由。

          「ウチのお店にこんな選手、有名人が来てます!」的に、ユニフォームやサインを飾ってアピールされている治療院や飲食店をよく見かけますよね。 もちろんそれを否定しませんし、それが宣伝文句になるのは間違いないと思いますし、私もそういう店に行けば誰が来ているのかなと思わず見てしまうものです。 しかし私はそういった物をできるだけ置かないように心掛けています。といいますか、あまりそのことに興味がありません。 それには色々理由があるのですが、1つは、それを飾った時点で過去の栄光にすがっ

          私が色紙を飾らない理由。

          健全な人や組織とは。

          写真家 稲田美織さんは、真の調和についてこう語っています。 「ミツバチの巣を調べると、すごく頑張っているミツバチは全体の20%くらいしかいなくて、あとはのらりくらりしている。一番最後の20%はもう何もしていないみたいな(笑)。 その一番働く20%を合理化して、一つの巣に集めて再編成したらどうなるかというと、やっぱり同じように怠け者が20%生まれて、20%だけがカツカツ働いているというのが実験でわかったといいます。 私はその時に何を思ったかというと、その怠け者だと決めつけて

          健全な人や組織とは。

          パターンって必要!?

          ◯◯ノエ理論や◯スタンス理論など、人間の身体を何パターンかに分類して、その人に合った動作を指導する理論があります。 私自身も実際に当てはめて体験してみましたが、バッチリ当てはまる部分もあれば、アレッ!?と思うような当てはまらない部分とがありました。 例えば、10個のチェック項目があったとして、6個はAパターンに該当し、4個はBパターンに該当する、ゆえに貴方はAパターンですねと言われてもなんだか腑に落ちない感じがします。 また、その日の体調によってもパターンは変化したり、

          パターンって必要!?

          ぼやき。

          毎朝治療所の周りを掃除しているのですが、タバコの吸い殻、空きカンはしょっちゅうですが、薬の錠剤を飲んだ後のゴミが落ちています。 毎回それを見る度に、「そりゃ治らんわ」と思うんです。 その薬のゴミをポイッと棄てた人も、きっと体を治す為に飲んでいると思うのですが、飲んだら後は知ーらないっ、ポイッ!って… そもそも病気やケガになった原因というのは、必ず自分の中にあるんですね。 自分の生活習慣の中で何が原因だったのかなと我が身を振り返ることがとても重要なことだと思うのです。

          トレーニング論

          決められた動きを自分のイメージの範囲内で繰り返し、型を作る練習がありますが、それだけでトレーニングが終わってしまっているケースがよくあります。 例えばウエイトトレーニングなど、頭で一度作ったイメージの中で動作を繰り返します。すると体はイメージの範囲内でしか動こうとしません。 自分のパフォーマンスの可能性を拡げるためにも、自分の想像を超えた動き、予想外、想定外、不意を突かれた動きを引き出すことがトレーニングの醍醐味ではないでしょうか。 止まっているボールを打つゴルフなら、

          理想的な指導法

          基本的にはまじめで一生懸命やってくれたら指導者は嬉しいわけなんですけど、これも裏を返せば、実は指導者が怒鳴ったり叩いたりして、抑圧的な指導が絡んでいることがよくあります。 まじめや一生懸命も、実は指導者の思っているような理想の四角四面の箱の中に閉じ込めてしまっていて、指導者だけが満足しているケースがよくあるのです。 そういうのを見ていたら、もったいないなぁと私はいつも思います。 小中高校生なんて可能性の塊だと思います。 どんなものにだって変われる柔軟性のある年代なのに、大