「不」人気noteを読みたい

以前、スキが多いnoteはつまらないから読んでいないということを書いた。(→少女とクマとの哲学的対話「『スキ』が多いnoteのつまらなさ」

上記noteを読んでいただけるとありがたいが、まあ、簡単に言うと、と言って、難しく言うこともできないのだが、スキが多いnoteというのは、みんなに共感されているnoteということであって、だとしたら、読めばわたし自身も共感するだろうことが想像に難くなく、先に共感することが分かっているならわざわざ読む意味が無いということである。共感して、なるほどと思っておしまいになる。これは、端的に時間の無駄である。

その点、スキが少ないnoteには惹かれるものがある。スキが少ないnoteは、共感を得なかったわけであって、ということは、みんなが共感しなかった特殊性があるのであり、そこにこそ考えるべきことが立ち現れてくるのである。

しかし、悲しいかな、noteには、人気記事を検索する機能はあっても、不人気記事を検索する機能が無い(……ですよね? あるのか? あったら、このnote、削除します)。人気順があっても、不人気順が無いというのは不健全ではないかと思う。人気というものは、大勢がそれが好きであるということだが、大勢が肯定的な評価をしたということは、大勢ならぬ人にとっては特に意味が無い。人気順しかないというのは、人は大勢に従うべきだと言っているのと同じではないだろうか。加えて、評価というのは、評価主体と切り離せるものではないわけで、評価する側のレベルが低ければ、その評価自体に価値など無い。いくら「スキ」が多くたって、「スキ」している人のレベルが低ければ、そんなもん意味ないということである。

ああ、不人気noteを読みたい。さすがに、「不人気」というのは、ちょっとアレなので、たとえば、まだあんまりスキがついていない、他人に評価されていない「掘り出し物」みたいなイメージで、ソートする機能をnoteにつけてもらえないものだろうか、と思うのだが、多分これは無理だろう。なぜかと言えば、そういう機能をつけてもらうためには、大勢の人がそれを望む必要があるわけだけれど、そのためには、人気などくだらないと言っているこの記事のような発言自体が人気を得なければいけないからである。

読んでくださってありがとう。もしもこの記事に何かしら感じることがあったら、それをご自分でさらに突きつめてみてください。きっと新しい世界が開けるはずです。いただいたサポートはありがたく頂戴します。