わたしが書くのはただ一人のため
書いたものに対して、スキもコメントもフォローもpv数も編集部による取り上げも何もいらない。
わたしが、語り口のまずさのせいも大いにあるだろうが、それを差し引いても、一般受けしないだろうと自分でも分かっていることをそれでも飽かず書くのはただ一人のためである。
誰のためか。
あなたのためだ。
わたしの言葉がきっと通じるであろうあなたに向けて書いている。
わたしは自分の書く言葉の価値を信じている。
当たり前だ。
書くということは、書くことの価値を信じるということに他ならない。
そうして、書くことの価値を信じるということは、書かれた言葉を受け取ったその人の人生がその言葉によってより良くなるということを信じるということでもある。
広大な海にそっと押し出された手紙の小瓶、その小瓶が大波小波に洗われ、どこかの岸辺へとたどりつき、岸にひとりたたずむ人の孤独が少しでも癒やされることを、ただ信じている。
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