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データリテラシーって?

はじめに

データリテラシー、って言葉を色んな場面で耳にすると思うのですが、皆さん、何ができれば「データリテラシーがある」と言えるか?って共通見解になっているのだろうか?と。

世の中、曖昧なまま使って便利な言葉ってのがあるのですが、ちょっと疑問に思って色々調べていたんですよね。

某記事によると、『日本のデータリテラシーは、主要国中最下位』なんて物も・・・

最初にこの記事を見た私は、
・最下位とした評しているデータの出典を確認。
・出典元のホームページで中身を確認
・どのような方法で調査されたのかを確認
をしました。この記事やデータが正しいかどうかの言及は置いておいて、これをきっかけに、データリテラシーを改めて考えてみたくなりました。

見つけた文献で一番整理されていたのは、こちらのリンクからたどれるpdfファイル。さすが、「Data Literacy」を語るtwitter。

https://core.ac.uk/download/pdf/288499712.pdf

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1.データに対する理解

1-1 データとは何か?
どのようなデータが存在しているかを知っている。統計データ、アンケート調査、計測・集計データなど。
1-2 社会におけるデータ;知識と変革のツールとしての
社会の中で、それらのデータがどのような場面で誰がどのような目的で使っているのかを理解している。

2. データの入手

2-1 データソース、出典
データを見たときに、その出典を確認を行うことができている。また、自らの問題を解決する上でどのようなデータを使うべきか、理解している。
2-2 データの入手
自ら問題を解決するためのデータが存在しない際、自らデータを入手することができる、または、新たに調査を実施・計画することができる。

3. データの読解・解釈・評価 

3-1 データの理解と解釈
適切なデータの表現方法(記述・数字・グラフ)を理解し、解釈することができる。
3-2 データの評価
データを疑いの(批判的な)視点で見て、指摘することができる。

4.データ管理

4-1 データとメタデータ
の収集管理" データを管理するためのデータ(メタデータ)を理解し、このデータを管理する方法がわかる。


5.データ活用

5-1 データの取り扱い
求める結果に合わせて必要な分析ツール(Excel, R, SPSS)を準備することができる。
5-2 データ表現や分析の組み合わせ
データの性質、目的、説明の対象者に適した方法で、データ分析手段を組み合わせ、表現することができる。
5-3 データの倫理的活用
データの結果を倫理的に透明性を持ち、誠実に解釈することができる。

さいごに

この文献ですが、様々な文献から「データリテラシーの能力」をまとめて整理しているのです。これだけ整理されている海外と比べ、日本でデータリテラシーの能力が構造化されて整理されていない現状を鑑みて、冒頭の「日本のデータリテラシーは最下位」という点について、あながち間違いとは言えないかもなぁ、と思った次第。


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