2022年株式投資の勝ち方①

 新年あけましておめでとうございます。いよいよ2022年の相場が始まりました。昨年の日経平均は2万8791円71銭で終わりましたが、前年の終値2万7444円17銭に対し1347円54銭(4.91%)高でした。片やNYダウは20年12月31日の終値3万606ドル48セントに対し21年同日の3万6338ドル30セントは、5731ドル82セント(18.73%)高となっています。これほどの格差は22年には起きないと思いますが、米国株中心の展開であることは変わらないと思います。

 今回は本年最初の回となりますの、今年の米国株の全体観を述べて見ます。まず米国株はダウで言うと、リーマンショック(2008年9月)後のダメ押し底6547ドル(09年3月)から急角度の上昇で21年11月8日の史上最高値3万6432.22ドルまで5.57倍となる13年に渡る大相場の最中だと言う事を認識しなければなりません。しかも、新型コロナウイルス感染拡大という特殊要因があるとは言え米国11月の消費者物価は前年同月比+6.8%と言う高水準となり、金融政策は緩和縮小から利上げへと進もうとしています。当然、大相場14年目の今年に大天井を打ってもおかしくありません。少しの事象に対して過度な反応をすることになると思われ、22年は21年より上げ下げの激しい年になると思います。

 この時、それが短期的な事象か、相場が下落局面に入る大きな流れの入り口かの判断で、今年の投資成果が大きく分かれます。重要な事はインフレは企業にとって敵ではないと言う事です。敵は「価格転嫁できない」程のインフレです。価格転嫁出来れば高インフレは企業に莫大な利益をもたらします。従って単にインフレ率だけ見て下げたところは押し目買いのチャンスとなります。利上げについても同じ考えです。景気の上昇と共に金利が上がるのは当然です。問題は企業の利益率を圧迫する「悪い金利上昇」で、それが何%かは企業の利益率によります。従って利益率の高いハイテク株は昨年とは逆に、金利上昇で買われると思います。まとめますと大天井を打つキーワードは「価格転嫁できないほどのインフレ率」と「企業利益を圧迫する金利」となります。それをしっかり見極め、「波乱はチャンス」の良い1年にしたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?