1967年大学1年(18歳)の時、清水一行の処女作「兜町(しま)」を読んで感動し、家に押しかけてから私の楽しい株人生が始まりました。以来清水一行先生には2010年にお亡くなりになるまで、色々お世話になりまた色々学びました。 証券界に入るときも、石井独眼流としてスターリン暴落を当て一世を風靡し立花証券を創業した石井久氏を紹介して頂きました。1970年から立花証券では個人営業、法人営業、情報担当執行役員、顧問を経て、2014年に7月に任期満了で円満退社し、同時に個人事務所(有)
株式投資をしているとミスに必ず遭遇します。ミスとは相場観のミスと単純な発注ミスに分けられます。相場観のミスは全体観のミスと銘柄感のミスに分かれます。ミスが分かった時はすぐに反対売買をすることが原則です。 売ったら上がり、買ったら下がると言う投資家の嘆きは良く聞きます。ならば売り買いの発注ミスは儲かるはずですが、そんな話は聞いたことがありません。 負けない投資家は99%の汗と1%の運でできています。四季報の厚さが倍くらいになるまで情報を差し込んでうまくやっている投資家をた
整合性とは文字通り、合うと言う意味できれいにそろっている様子を表します。先人たちは一生かけて相場の整合性を調べそれが相場必勝法として世に残ります。しかし、その発見した整合性は過去の整合性であって未来を保証するものではありません。逆に過去に現れた整合性は、未来には極めて不整合になることは、統計学の基本です。これを整合性の罠と言います。私の師匠の石井独眼流(竜ではありません)の師匠である高橋亀吉先生は「過去を忘れよ。変化を知れ。理外の理も学理である。」と言っていました。
相場は不透明感を嫌いますが、透明になってから買っても儲かりません。自分がその相場を理路整然と語ることが出来るようになったらその相場は終わりに近いという事です。相場格言「理路整然と間違える」
ご無沙汰しております 2014年7月1日から始めたブログ「平野憲一の株のお話」の毎日の更新や日々の仕事に忙しく更新が止まっていました ただ、デフレ脱却からインフレ相場に続く強気論は変わっていません。国内の政局不安や、米大統領選も、それぞれ積極経済政策が展開されるので株式市場には悪いことではありません。押したら買いが基本です。 これからしばらく「負けない投資家になる為の技術」と題して書いてみます。
インフレコントロールは緩和縮小、利上げ、量的引き締め(中央銀行の資産圧縮)、と言う順で進むのが金融政策の王道ですが、利上げと量的引き締めを同時にやるかも知れないとされるのが今のFRBに対する米国市場の見方です。 片や日銀はどうでしょうか?マネタリーベース(日銀が直接的に供給するお金)は、21年12月の平均残高で前年比8.3%増の657兆831億円。金融緩和の継続で高水準を維持しているものの、金融機関向けのコロナオペが導入された20年の反動で、伸び率は20年6月以来の低水
FRBの資産縮小恐れるなかれ。 米国株への投資家が今一番恐れている事は、既に織り込んでいる緩和縮小から利上げへのプロセスではなく、その後あるいは途中に登場する引き締め(FRBの資産縮小)政策です。ダウはリーマンショック(2008年9月)後のダメ押し底(2009年3月)から5.6倍になる大相場を成し遂げました。勿論過去形ではなく、まだその大相場の途中ですが、さすがに今はバブル段階に入っているとの意見が多くなっています。そのバブル相場(?)を支えているのがFRBの資金供給によ
新年あけましておめでとうございます。いよいよ2022年の相場が始まりました。昨年の日経平均は2万8791円71銭で終わりましたが、前年の終値2万7444円17銭に対し1347円54銭(4.91%)高でした。片やNYダウは20年12月31日の終値3万606ドル48セントに対し21年同日の3万6338ドル30セントは、5731ドル82セント(18.73%)高となっています。これほどの格差は22年には起きないと思いますが、米国株中心の展開であることは変わらないと思います。 今
今を知るマネーストックM3の推移 コロナ前20年2月平残1375.1兆円、21年1月は過去最高の1486.8兆円と111兆7000億円増。但し増加スピードは逓減。 日経平均予想EPS 20年末の1086円が21年2/25に1346円まで回復したが、3/5は1308円と停滞ぎみ。コロナ前20年2月の1620円にまだ遠い。 裁定取引異常値が消えた 裁定取引「売り残÷買い残」の倍率が5.21倍(20年6月12日)と言う異常値から1.02倍(21年3月3日)に。ネット買い残(買い
これからの相場がどうなるか日経平均は、1月28日、29日の連続安で、昨年末の掉尾の一振の高値2万7600円に迫ったが、その直前で反転し、逆に引け値ベース高値2万8822円(1/25)を超え、いよいよ新しい相場に突入しました。そして2月10日現在2万9000円を固めていますが、これからの相場がどうなるか。最良の処し方を示したいと思います。 「需給相場」と「業績期待相場」が同時に走っている特異な相場その前に相場の大前提を述べますと、今回の相場は「需給相場」と「業績期待相場」が同
地場とは① そのことに直接関係する地域。地元。例:地場産業 ② 証券業界では、取引所周辺 兜町、茅場町あたりを指す。 地場筋:取引所周辺で営業している中小証券やこうした証券会社の店舗にいつも出入りして相場を張る玄人のこと。 大手証券や一般投資家、地方の業者に対する用語として使われていましたが、立会場が廃止されてからあまり使われなくなりました。(大和証券より) 立会場:取引所で会員が一定時間に集まって売買を行う場所のこと。 以前は証券取引所の中にあり、場立ちと呼ばれる証券会
「物の値段は需要と供給で決まる」は経済の原則物の供給には天候や技術改革が影響し、需要にはその物に対する価値(ファンダメンタルズ)や人気と言う曖昧な要素も影響しますが、突き詰めていくと、その物の量とそれを求める側のお金の量で決まると言えます。株価も例外ではありません。今株価は、新型コロナウィルスの変異種拡大の不透明感で、新年最初の波乱状態に陥っていますが、この関係「株の量とおカネの量のバランス」で考えると案外簡単にここでの投資行動が見えて来るのではないでしょうか。 この下げは