米を噛む

午前中の仕事を終えて、昼休みに入った。

昼休みに入ると言っても、フリーランスなので特別に時間が決まっているわけではない。
でも私は毎日12時には休憩を取る。きっちり55分。
12時55分には午後の準備をする。
こういった生活を続けて4年が経つ。

お昼ごはんは毎日弁当を食べる。
毎朝、前日の夕ご飯の残りを弁当箱に詰める。
自分で作った弁当をデスクで食べる。
朝からコーヒーもポットに入れておく。
仕事中の飲み物はコーヒー飲みだ。
ほんのちょっとのチョコレートはデスクに常備している。
糖分切れは仕事において死活問題だ。

仕事場兼住居として1LDKのアパートを借りている。

デスクといっても、もちろんその部屋は生活の場でもある。
オフィス兼寝室の4畳半の部屋だ。
デスクだけは仕事のときだけ座ることにしている。デスクだけは自分にとって神聖な場所である。
部屋がそこまできれいな訳では無いが、デスクの上だけは毎日就業時間17時(これも勝手に決めている)5分前にはしっかりと片付けて、次の日にすぐに仕事に取り掛かることができるようにしている。
プライベートではこのデスクは一切使わない。

お弁当を食べるときはお茶をいれる。
このときはキッチンに行ってお湯を沸かす。
調理はしない。お茶だけをいれる。
仕事中、それ以外はこの部屋でなにかをすることはない。
トイレに行くときだけ通り過ぎるぐらいだ。(あとは宅配便が来たときに玄関に行くときに通るくらい。)
イメージ的には会社の給湯室にお茶を入れに行く感覚だ。

お弁当を開ける。
昨夜の残りのおでん。
その汁がご飯にしみている。
朝から焼いた卵焼きは、少し甘めだ。

昨夜の米は少し硬かった。
だから今日のお弁当のお米はそれ以上に硬い。
それでも黙々と食べる。黙って食べる。
ご飯とおかずの配分をしっかりと考えながら、均等に終わるように食べていく。
食事は20分と決めている。
残りの35分はデスクで寝る。結構ぐっすり寝る。

自然と12時53分頃に目が開く。

午後の仕事に向かう。

今日のお米は硬かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?