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緊急クエストかと思ったら、生涯続く挑戦だった件について

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先日の診察でリハビリなどのこれからについて確認してきた。

リハビリのざっくりとした過程に関しては以下の通り:
階段(登り下りをスムーズに)→ ジョグ → 加速走/基礎練(ボールタッチ)
→ フィールドワーク(アジリティ)→ 部分合流 → 完全復帰

流れとしては大体が予想の範囲内だったことに対し、驚いたのはこれらの過程が順調に進めば年内には復帰できる見立てだということ。

「え、そうなの?」

前十字靭帯断裂という言葉からのダメージを少なからず受け取ってはいた身としては素っ頓狂な声を上げるしかなかった。

それでも冷静になってよくよく考えれば、まあ納得はいく。

そもそもとして、データとなる前例がなさすぎる。

再建手術後のリハビリで調べれば山のように情報が出てくるが、切れたままでの競技復帰に関する情報は本当に少ない、というかほぼ皆無。

リハビリの過程などの計算は手術に関わる工程を単純に引き算したものになるのだと思う。

そして同時に思ったのが、手術のダメージってやっぱ大きいのね。

手術しない道でのもどかしさももちろんあるのだろうけど、手術による影響に関しては自分の身体の感覚とはまた異なるだろうから、その得体の知れなさはある種の恐怖だと思う。

「かける言葉がみつからない」

診断直後にいろんな人に言われたけど、なかなか思うように進まない中でもリハビリを頑張っているチームメイトたちに同じことを思う。

それでもオペを回避して競技復帰を目指す人がいないのは、やっぱり前例がないということに尽きるのだと思う。

それもただのど根性ではなく、きちんとロジックを通すための思考をこらしながら実験を繰り返しながら復帰。

そして、復帰以上に大事なのは復帰後も問題なくプレーし続けること。

誰かに繋ぐところまでやって初めて、自分がやろうとする挑戦に意味を成してくるし、そもそも復帰してすぐに受傷やったら、誰も真似なんかできない。

つまり、今まではあくまで復帰するまでの単発クエスト的な考えだったけど、これはもっと長期的な、下手したら死ぬまで続く挑戦なのかもしれない。

大まかな流れは流れとして、元のレベルの戻していくという意味合いでのリカバリーに加えて、膝崩れのリスク回避のためのプラスアルファが必要であり、そして恐怖心をどう克服していくかという点もある。

プラスアルファの部分はそのまま膝の怪我予防策として使えるだろうし、それを高い精度でやっていくには、一つでも多くの視点で、さまざまな考察を交えながら、実験からの研鑽を続いていくほかはない。

少数パーティーでいくつもりだったけど、それでは足りなそうなので、引き続き必要な才能を探しながら。

とりあえずもう少しスムーズに歩けるようになるために、もうしばらくは地味な実験を繰り返す。

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