短歌 5月【縄跳び】【自由詠】

第184回「短歌ください」に送った短歌11首です。


【縄跳び】

縄跳びは機内に持ち込みできません 今ここで跳びきってください

大盛りが無料でできますあとそれと食後の縄跳び用意してます

小田くんの二重跳びには近づくな 触れた羽虫が燃えたと噂

イヤホンを使う私に嫉妬した縄跳び強く強く絡まる

暗闇で七色に光る縄跳びがどうやらこちらに近づいてくる


【自由詠】

落とされた手袋いまは道端のポールの先を温めている

テレビ越し どんな坂にも意味はあり与えるように女は走る

自販機のゴミ箱の口を塞いでるスタバのカップを住処としている

弟が大事に育てたアジサイを天ぷらにして振る舞う母よ

明らかに副隊長を飲み込んだ立派な蛇が地を這っている

世帯ごとの消費支出に占めている天使の割合エンジェル係数



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