親子読書 大人な本は子供の魅力を引き出す
「絵には何が描かれているのか」という本を買った。
この本を買った理由は、絵には何が描かれているのか単純に知りたいと以前から思っていたし、このことについて本を何冊も読んでいて、結局はちゃんとはわかっていないから、時間をかけてこのテーマを少しずつでも解明していくことに楽しみを感じているから。
パラパラめくると、絵や記号が多く、文章も少なめだったので、小学校2年生になった娘と一緒に読むのもいいかもしれないと思い購入した。
5ページも読まないうちに、これはわかりやすいから、娘と一緒に読めると確信した。
今回この本で親子読書をする方法は、私が声に出して読み聞かせするのではなく、ほとんど2ページに1つの絵が本に載っているので、その絵を見ながら、私が本の内容をかみ砕いて説明や質問を投げかけて、娘と会話していくことにした。
本の前半3分の1の分量で題材にしているのが、「赤ずきん」の話だ。
赤ずきんの話を記号で表現する。
主役の赤ずきんを赤い正三角形であらわし、物語を赤、白、黒、紫の4色のみで、単純化した記号で表現していく内容だ。
赤い正三角形で表現したのが赤ずきんであるとすると、お母さんはどのような大きさ、形、色で表現すればいいか?
つまり、赤ずきんより大きい赤い三角形であればいいのか?
三角形の角に丸みを持たせればいいのか?
色な何色がマッチするのか?
正解は、本を読んでのお楽しみ。(娘は正解できた)
絵を見ながら本の内容に沿って、娘がわかるようにかみ砕いて質問すると、娘からは本が求めている回答が続々と返ってくる。
それだけ人生経験を重ねはじめているんだな。
自分が考えたことを正直に自信を持って、私には伝えることができはじめてきたんだなと、娘が成長していることを実感できた。
この本の3分の1を一緒に読んだことで、私と娘は、森の中で、オオカミに見つめられて、不安な雰囲気に包まれる赤ずきんの姿を赤い正三角形と他の単純な記号や色で表現することができるようになった。
大人が読む本だと思っても、決めつけずに、親子読書をやってみよう。
子供に理解できる方法で伝えることができれば、もう中身は大人みたいなものだということに気づくはずだ。
もしかして、あなたのお子さんの方が自分より大人っぽい、魅力的な回答をするかもしれない。
特に子供は想像力が豊かなので、キッカケがあれば、考えを膨らませることができるし、あとから論理を組み立てられるだけのしっかりとした理由を持ってることが多い。
たぶん子供は芸術家だ。
大人な本は、子供の魅力を引き出してくれる。
親子読書は、子供にとって、大人な時間を過ごせる貴重な時間なのかもしれない。
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