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「走らない」って通じなくて

「走らない」って、子どもには通じにくいらしい。
同じ意味でも「歩いて」と唱えるほうがわかってもらえるらしい。
これの長文バージョンが、情熱の薔薇構文の記事だと思う。
情熱の薔薇はブルーハーツの楽曲のことね。あの歌の歌詞の構文を真似ると大爆死すること、請け合いなのさ。
言いたいことが、最後にある記事は、なかなか人に伝わらない。
読了率って、知ってるかい?
最初にタイトルで人は、読むか読まないか、弾いて、せっかくページ開いてくれても、ふと家族に呼ばれたとか、思っていたより長かったとかで、最後まで読まずに閉じる人がほとんどなのさ。

そんなわけで、言いたいことは最初に言うに限るのだ。
だから「歩いて。」
「走らないで。」は、走ってほしいのか、歩いてほしいのか、イマイチ伝わらないらしい。

だって、走らないでって単語は、最後の「ない」まで聞かなきゃ、意味がわからないでしょう?
だから、歩いてって言うのさ。
そう、まっすぐ歩いてって。
言葉が伝わるように言い換えていくうちに、ちょっとかたくおもわれそうな漢語の単語を忘れていく。
覚えていたはずなのに、たしかにここにあったはずなのに。
そうして死語となった単語のように、「走らない」もきっとそのうち死んでしまいそうになるのだろう。
我々は、もっと馬鹿になる。

#シロクマ文芸部

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