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妻の連れ子

今日も 甘い一言を妻にささやく。

そんな甘い一時を 邪魔する存在がいる。

「オッサン、いつまでイケメン気取りなんだよ。ハゲチビなの自覚しろよな。」

妻の連れ子だ。もう中学二年生の男の子。
妻より大きくなった身体で、ソファーを占領しながら本を読みつつ発する一言、一言がかなりのダメージになる。

なぐっていい?

いいわけがないから、せめて壁を殴りたい。

しかし、そんなことをして妻をかなしませるわけにもいかず。

それに甘えて、彼は今日も僕に過ぎた一言をいう。

血のつながりがあるとかないとか、関係ないなんて思っていたけど、やっぱりこんな憎たらしさも可愛くおもえたり、受け入れられるのは、赤ちゃんのころから育てていたり、血がつながっているからという拠り所があるからでは?

最近は、常にそう思っている。

連れ子を可愛がるのは難しい。

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