心の痛みと心の弱さ。頼りたいのは、今。
男とトラブって、別れたあの日。
別れはただでさえ、さみしさとかなしみという、何ともいえない心の痛みを伴うものなのに、トラブルに発展して修羅場になれば、心の痛みは言葉のナイフになるし、心の痛みは身体の痛みとなって具現化する。
明るい昼間は仕事もあるし、人と立ち代わり入れ替わり話が出来るから、強がれる。だけど、家に帰ってから一人ベットで咽び泣く夜が、とてつもなくしんどくて。
今の私には、一人で泣く時間が必要なくせに、一人で泣き続ける強さはなくて。
それで、ふと、また男に頼りたくなった。
また、傷付く結果になる動機なのは、見え透いているというのに。
女友達はいるけれど、女の集まりは楽しいけれど、こんな夜は頼りにならない。噂が好きすぎる。少なくとも、私の周りはそうだった。だから、男友達に頼りたくなった、ベットでうずくまる夜。
「・・・・・・・」
一番頼りたい、男友達は、電話に出ない。残業かな?迷惑だったかな・・・
メールが返ってきた。
「今は、電話には出れないごめん。用事あったらメールでお願い。」
藁にもすがりたい私は、メールで、今の状況を淡々と入力してく。
「3月20日、会いたいんだけど。」
違う、そうじゃない、今、今、今頼りたいの!
だけど、ずっと痛いままだろうから、会う話にOK出した。
今、今の痛みを、わかって。
一人泣き続けながら、スマホいじると出てきた、元カレの電話番号。
ふと思い出した、元カレと付き合っていたころのカレの優しさ。
ダメだ、今かけては。いくら私が弱ってても。
いくら今すぐに頼りたくなっても。
誰かの声を、聞きたい、ききたい、聴きたい、キキタイ。
衝動に負けそうになって、電話番号消そうとして。
あぁ、なんで、アイツと付き合いある間に、元カレの電話番号消さなかったんだろうか。
そしたら、こんな衝動すら起きなかったのに。
元カレ、なんだよ?電話かけたところで、私のことなんか、切り捨てて終わりさ。そしたら、元カレの電話番号心おきなく消せるんじゃない?
そんな悪魔の囁きにまけて、元カレに電話かけてみる。男友達と会う約束があるにもかかわらず。
元カレは、優しかった。優しすぎた。
こんなワガママな女の自業自得な苦しみで、咽び泣く状態を、今、そのまま受け入れてくれた。
「俺と、やり直さないか?」
私は、男友達と会う約束をした旨と、だからやり直せないって伝えてみた。
「もし、アイツが付き合ってって言ってきたら、俺に言って?そしたら、この話無しにするから。」
ソコマデ、イウナラ。
某月某日。
男友達から、告白された。
ごめんなさいして、断った。
元カレと、よりをもどしてしまったから。
私は、男友達を失った。優しい元カレのかわりに。
元カレになった理由が、絶対あるはずなのに、何故か思い出せないんだ。
だからか、会えば会うほど、またひかれていく。
もう、はなしたくない。また傷付きたくない。
この人と、ずっと一緒に居よう。
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