読書感想文 「棄民世代」
読んだ本
『棄民世代 政府に見捨てられた氷河期世代が日本を滅ぼす』
著者 藤田孝典
購入理由
ラジオ、文化放送。
「大竹まことゴールデンラジオ」に著者が出られて、その時にチェックしたのを後日購入。
あらすじ・内容
氷河期世代の没落と衝撃の未来
『下級老人』が流行語大賞の候補としてノミネートされたのが2015年。
下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」と定義され、高齢者の貧困問題に警鐘を鳴らした。
しかし、当時の高齢者が抱える問題より、はるかに深刻なのが、中高年化した氷河期世代が老後を迎えるときである。
氷河期世代は雇用政策において翻弄されただけでなく、自己責任という言葉のもとに、あらゆる社会政策から放置されて今に至る。
まさに政府に犠牲にされた『棄民世代』といってもよい。
彼らが高齢者でなったときには、下級老人の比ではない貧困問題を抱えた棄民老人が誕生する。
それは当事者である彼らだけの問題だけでなく、日本全体を揺るがす衝撃の未来が待ち受ける。
誰にとっても他人事ではないこの事態にいかに対処するか。
社会福祉の現場から来るべき危機に警鐘を鳴らす。
(以上、bookwalkerより引用。)
感想
まず思ったのは「酷いタイトルだな」だった。
俺達、日本国民は日本の行政から見捨てられてるとは日々感じている。
税金を払ってるわりにはサービスが悪い。
何かがあったら払った分だけ俺達を保護してくれてるとは感じられない。
東日本大震災の時の福島原発事故の際に地元はホットスポットになった。
国、県、市は我が家には何もしてくれなかった。
ただ、東電から高くなった請求書が届くだけ。
去年の台風15号の際にも、千葉県は自助>共助>公助だと感じてもいる。
なんせ知事が司令所を離れて、自宅を確認しに行くのだから。
千葉県南部、館山の方はまだブルーシートが取れない家がまだあるとも同業者から聞いてる。
さて、棄民世代については。。
まずは失業者は次の産業にシフトするための人材である。
この概念が日本に希薄。
さらに男女の格差も酷い。
1997年から今、世界の産業構造の変換があったのに、日本はその変換に失敗して、失業者を放置した。
その結果が今で、世代的に俺達の世代が多かった。
当時の総理大臣がITを「イット」と言ってるし。。
とにかく、構造変換を出来る下地が無いのが今の日本なんだと感じました。
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