読んでもらえない系文字書きが自分の小説を添削する 5
読まれない小説ばかりを量産してしまう二次創作の文字書きが、自分の作品を見直して、必要な場合は加筆、修正をしています。
「公開で復習する」シリーズの5回目です。
この記事は、オリジナル短編小説『共に在る者』の、
ビートシート 悩みのとき にあたる部分について復習する内容です。
「表現の仕方がわかりにくい」や「説明が長すぎる」など、改善が必要な箇所をあげ、対策を考えて、修正していく、という流れになっています。
前回はこちらに。
取り扱う項目を以下にまとめました。
★マークがついている項目が、この記事での内容となります。
悩みのとき
【Noteに投稿した 悩みのとき 本文】★
【問題点】1 2 ★
【2の対策】←1とテレコ★
【2の対策まとめ】★
【1の対策】←2とテレコ★
【1の対策まとめ】★
【Noteに投稿した 悩みのとき 本文 修正】★
PP1
【Noteに投稿した PP1 本文】
それでは、 ビートシート 悩みのとき からスタートです。
【Noteに投稿した 悩みのとき 本文】
【問題点】
1ヒーローに「なにについて」悩んでもらうかが悩みの種
2そもそも悩みのときっていうビートの名前にこっちが悩む
【2の対策】
1を飛ばして、2から進めたい。
前からずっと、このビートのことを考えるともやっとしていた。
あまり決めつけたくないけれど、作者にとってこのビート、「苦手」ということになると思う。
悩みのとき。
だいたいさぁ、このビートの名前がどうにもね。
逆にこっちが悩ましいじゃんか。
「悩む」っていわれると、
「ろくでもないことをこねくり回して、頭を抱えてうーんと唸り、膝を抱えて座っている」ヒーロー、
を作者は自動的にイメージしてしまう。
ので、なんにも話が進まない。
ヒーロー、動かないんだもの。
本当は、そうじゃない、ということは解っているけれども、「悩む」という言葉の強さにより、やはりどうしても「膝を抱えている」ヒーローへと引き戻されてしまう。
作者の思い込みの強さもまた、アレだけども。
ならば、ちょっと視点を変えるとして。
翻訳されていない状態の 悩みのとき って、どう言われてるのかを見てみたい。
悩みのとき は、英語だと Debate
意味は、熟考、思案、葛藤
あ、それだと、なんだかわかる、かもわからない。
熟考してるヒーロー。
思案しているヒーロー。
葛藤しているヒーロー。
ヒーローは、「考えている」。
それなら「膝を抱えている」、少し幼いヒーローは、もう浮かんでこない。
スマートに、インテリジェンスに、クリエイティブに戦略を練る、元CIAでスーツを着た、ちょっとくたびれた中年男性が浮かんでくる。とても助かる。
【2の対策 まとめ】
悩みのときのビートは、作者に限り、Debate 思案 葛藤 と呼ぶことにする。
【1の対策】
テレコになったけれども、問題点1の「ヒーローに、なにについて悩んでもらうかが悩みの種」に戻りたい。
悩みのときのビートは、Debate 思案 葛藤 と呼ぼうぜ、と決めたのでこれに合わせると、
「ヒーローに、なにについて Debate 思案 葛藤 してもらうか」が、作者がよくつまづいてしまう部分ということになる。
ところでヒーローって、なんで Debate 思案 葛藤 するんだっけ、というと、
きっかけ に対して、どんな行動をとるかを、決めなければならないから。
届いた「お手紙」を、その辺の放っておくと、さすがに先方にキレられる。
例えば。
「解雇通知」を受け取ったヒーローがいたとして。
① 解雇通知を受けとる ←きっかけ
② 解雇を撤回させる方法を考える ← Debate 思案 葛藤
③ ②で決めたことによって、社長室に殴り込みに行く、会社を爆破する、とかの行動にでる
こんな流れ。
ヒーローって、なんで Debate 思案 葛藤 するんだっけ、の答えは、
きっかけ に対しての「行動を決めるため」に、Debate 思案 葛藤 するんだよ、ということになる。
このビートでのヒーローは、やだ、きっかけ がきちゃった、どうしよう、悩むー、とかやっているわけじゃない。
作者以外、きっと全員知っている。
では本文のキリアンの場合、きっかけに対しての「行動を決めるため」に、どんなふうに、Debate 思案 葛藤 してるのかなとみてみると、
でた。
ロイヤルブルーの瞳。
何色だ、そりゃ。
しかも、凍てついた湖みたいになっちゃってる。
寒そうだ。
早く上がって来い。
Debate 思案 葛藤 についてに話しを戻すと、
「ロイヤルブルーの瞳が凍てついた湖のように、恐ろしく静かに、なりませぬ、と訴えている」と、
「気に入らない。この私の邪魔をするな」
辺りが、該当しそう。
きっかけ 「狙撃中止の手紙」に対しての「行動を決めるため」に、
「狙撃に戻るためにはどうしたらいいか」を Debate 思案 葛藤 してる感じ。
加えて、
狙撃を止めたいトバイアスに心配かけていることもわかっている、でもやらなければならない、的なDebete 思案 葛藤 も作者は入れたいんだと思う。
すぐ込みこみにしたがるんだよな。
込みこみは色々とお得だが、その分、肝がぼやっとするから注意が必要。
なにより注目したいのは、根本的にキリアンは「絶対に大司教を狙撃する」モードに入っているから、何が起きてもやり遂げることしか頭にない、という点。
トバイアスの心情なんて、気にかけている余裕はなさそう。
てか、考えてないよ、あの王子。
ちょっとビートの本に戻ってみると、
悩んだり、考えたり、葛藤したりする必要がないヒーローが、Debete 思案 葛藤 のビートですることは、「準備」とあった。
キリアンの場合はこれにあたる。
「狙撃中止の手紙」を受け取ったキリアンは、
① 狙撃中止の手紙を受けとる=スコープが暗転する ←きっかけ
② スムーズに狙撃に戻れるように、何らかの方法でスコープの暗転をとりはずす ← Debate 思案 葛藤 準備
③ 狙撃再開のために狙いを定める ←次のビート
こんな流れでいくといいかもしれない。
【2の対策 まとめ】
キリアンは、Debete 思案 葛藤 のビートで 準備 する。
思案 葛藤 は1ミリもさせない。
なぜならキリアンは「絶対に大司教を狙撃する」マンだから。
以上で Debate 思案 葛藤 ビート の見直しは終了です。
一連の内容を踏まえて、最後に本文を修正したものを書いて、このビートは完了とします。
【Noteに投稿した きっかけ 本文 修正】
人でなし感…。
今日はこの辺にて。
次回からは、プロットポイント1 のビートに入ります。
それではまたです。
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