熱量高めのレビューの書き方
嬉しいお便りありがとうございます!
え〜〜〜〜実際に検討したり見てくれたりしたんだ⁉️スゲ〜〜うれし〜〜〜っっ!!
息をするように人にシェアしたい人生だったけど、がんばって整理して、レビューの仕方についての持論を書いてみるダス!
■レビューは性格×言語適性×テクニック
この三要素がそろったとき、バリバリのゴリゴリのレビュワーが誕生すると俺は思う。
■性格
そもそもレビュワー向きなのは、「いいものを教えてあげたい」「感動をシェアしたい」「アンテナを張って情報収集したい」性格です。
性格判断がいちばんしやすいのは、リツイート数かな。
普段から、RTはしますか?面白かったページをリンク共有で貼りますか?
RT・シェアが多い人ほどレビュワー向きだと思います。
逆に、「見るだけで満足」「情報収集しない、好奇心が少ない」タイプは性格がレビュワー向きではないんじゃないかな。
テクニックとしては可能でも、「人に薦めたい欲」がないので、そもそもしなさそう。
■言語適性
さて、シェア体質でも、言語化が苦手だとレビュー文は書けません。
いわゆる「語彙力がない」人に辞書を渡してもきっとうまく行かないのは、実際の困難の本質が知っている単語の数ではなく、「言語化が苦手」だからではないだろうか。
言語化については、その人の中でも得意不得意が別れるところだと思う。
たとえば俺は、エピソードトークが死ぬほど苦手です。
好きな作品の話ならずっとできるんだけど、「自分の体験」「〇〇した話」があんまりできない。よほど面白かったことなら伝える価値があるから楽しんでできるけど、「朝起きて顔洗ってご飯食べて公園で散歩して友達と喋って……」みたいな起伏のない話は価値を感じないからできませんでした。親に「今日は学校で何したの?」って訊かれて「別にいつも通り」としか返せないガキだったな。
…………これはエピソードトークだな。
とにかく、言語化が苦手なことや背景は人それぞれ。興味関心のパラメータの違いかな。
興味がないことについて喋れないのは当然なのです!
もしかすると、映画とかを見てただ「面白かった」で終わるのは、興味関心のフックに何も引っかからなかったから――かもしれない。
だから、すっげーー興味ある大好きなものにしか書かない!という運用でも全然いいと思う。実際みんなそう。
それか、言語化の習慣がなさすぎて、漠然とした好感情を切り分け、名前をつけて分類するのが苦手なのかな?
これは極端な例だけど、有名な言説として、「キレる若者に本を読ませたら、漠然とした感情に名前をつけて理解できるようになり、キレにくくなった」という話があります。
ガチで言語化習慣がない、ガチで語彙力がないパターンだと、そもそも手持ちの表現のパターンを増やすために色々な言葉に触れるといいかもしれませんね。
◎言語化の引き出しを作るには
簡単で楽しい方法として……これ好きで日常的にやってるんですけど、人の感想を読み漁るのはすごくオススメです!
たとえば身近な例だと漫画アプリ。毎週読む漫画は必ずコメント欄までじっくり読みます。
たいていそこには、その作品が好きな人たちによる熱量の高い言語化されたコメントがあるわけで、(民度がよければ)いいサンプルがたくさんあるでしょう。
「このキャラのここ好き」とか「この作品はこんな風にいつも予想を裏切ってくれる」とか。
ぼんやり感じていた「面白い」が分かりやすく言語化されている場所でもあるし、同じものを見ても人によって受け取り方が違うなあと実感する場所でもあり、自分はコメント欄を見るのが大好きです!
後述する「漫画語りレビュー」も、毎回見るコメント欄での気づきが結構刷り込まれたりしています。コメントでよく取り上げられるところは読者が喜ぶところでもあるので、創作者にとっては「ここがウケるのか」とマーケティング調査も一緒にできるかもしれませんね。
■テクニック
さて、シェア欲があり、言語化もできる。残る一つはテクニック!
他人に「面白そう」と思わせるにはある程度のコツはあると思います。
たとえばあらすじ説明やスペック解説に終始する紹介って、あんまり意味がないと思う。
レビューは「その人の価値観、視点、ヘキ」が出てナンボなので、ググれば分かることいってもしょうがない。
◎ウメハラ式一点突破
最近いいなと思ったのは、ツイッターで見た紹介テクなんだけど……あれ何だったっけソースが思い出せねえ
(ニ十分検索)
ミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタ……
これはハッとしましたね~。
実際オタクは無意識にやってたりする。
たとえば毎週追ってる大好きなギャグマンガ「いじめるヤバイ奴」、いっぱいいっぱい好きなところあるんだけど、一番人に話したいシーンがあるからちょっと聞いて。
…………こんなふうに、今、あらすじも主要キャラも1ミリも分かんなかったと思う。
でも、面白そうじゃない?
キワモノすぎるけど、そういうのが好きならフックになったんじゃないかな。
本気で好きで、本気で好きなところだけを語っているから、少なくとも熱意は伝わったと思う。
全部を説明する必要はない。自分の中のフックに強烈に引っかかったところだけを語ればいい。
あと、フジョシの熱量気狂いプレゼンとかも見るの大好きなんだよね。
あれも、キャラ萌えとか関係性に狂ったところばかりポップにお出しされてるから、メチャクチャいい。
「ここを見ろ!!!!!!!!!見てくれ!!!!!!!!!」という熱量の塊だ。
◎ピエ郎式見極め
さて、紹介レビューで有名なのはピエ郎さんですね。これも大好きハイパーインフレーションの説明動画見たけど、好きなところがいっぱいあった!「射幣」の疲労感、草。
マシュマロ回答動画に面白い哲学がありました。
料理とかも一緒で、今まさにカレーが食べたい人に、極上の和食出してもしょうがないんですよね。
ある程度、基礎的な興味関心があるとか、「こういうジャンルの面白いのが読みたい」みたいな、ターゲットが絞られてる状態じゃないとあんまり意味がない。
だから、ターゲットを絞らないレビューの打率は2割くらいに思っています。そんで、実際に見てくれる・やってくれる人は2%以下。
興味がない人を無理矢理振り向かせるのは困難で、「いま丁度こういうの切らしてたんだよ」という人に届くようにしたいですね。
(余談だけど、フジョシ垢でエーブイやDSサイトのえっち音声すすめても全ッ然打率ひくいです!そうだよね、もとから好きな人にしか響かない…そういうもんなんだ。たまに履修してくれる人がいてすごく嬉しい)
ピエ郎さんのレビューは正統派で、ネタバレを避けてあらすじも丁寧に解説してくれています。
ウメハラさんの一点突破との違いが面白いですね。
どちらも素晴らしいので、レビューの勉強がしたい方は両方見てみてね!
◎誰が勧めるか
テクニックというには身も蓋もないけど、同じレビューでも、結局のところ誰が言うかも大きいでしょう。
・プロ野球選手おすすめのプロテイン
・近所の野球少年おすすめのプロテイン
一言一句同じレビューでも、効果は違うはず。
また、職能に関係ない事柄だとしても、好意を持っている人や尊敬する人の意見は通りがいいですね。
・プロ野球選手おすすめのスマホゲーム
・近所の野球少年おすすめのスマホゲーム
……印象、違くない?
■製品レビューの場合
製品レビューの場合は、漫画や映画と違う点がある。
それは、「買ってしばらく使った経験を売る」ということ。お金や時間を価値にして提供する……というか、誰かの「代わり」にやってみるって感じかなあ。
だから購入1日目のレビューより、自分は数カ月たったやつのほうが好き。それくらい経つと冷静になるし、ノウハウも累積する。
大事なのは嘘をつかないことと、「実際に使わなきゃわからないこと」をこれでもかと入れることだとおもう。
だからいつも平均文字数おかしいんだよな……。
ある程度の細かさやボリュームがあると、なんとなくスゴ味が出る気がする。水増ししたことはないけどね!
■まとめ
レビューって打率低くて当たり前!
だからバーッとレビュー文書いて満足おわり!として、誰かに刺さったかどうかは知らん、という姿勢が健康的だと思う。
好きなものについて語るのきもちい〜〜♡ なんらかのホルモン出てると思う。
いまいじヤバのこと語ってメチャクチャきもちよかったもん。
出してスッキリ!でニコニコ楽しくエンのジョイしたいですね。
みなさん!いじめるヤバイ奴とハイパーインフレーションとジャンケットバンクとマチネとソワレとタテの国と血と灰の女王と裏バイトとトモダチゲームと片喰と黄金と7SEEDSとチキタGUGUがメチャクチャ面白いので読んでください!!この情報は無料です。