見出し画像

【マロ返】遅筆で不安なとき、どうすればいいですか? ~執筆工程別の対処法~

画像1

毎日コツコツ!? ワンライ9か月で33作品!?
だいたい週に1作品って……コト!? ワ……! ワ……!(歓声)

ふむふむ……6000字にトータル7時間ってことは、タイピング(文字入力)のみじゃなくて、プロットや推敲、誤字脱字修正も含めてかしらん?
他のお嬢様にもきいてみたけど、はじめてのテーマだし遅すぎることはなくってよ!

「ワンライ」も、あくまできっかけなので……あきらかに「1時間です」とウソをつかなかったらいいんじゃないかしら。厳密な取り決めや賞金があるわけでもなし、大抵の方は「オーバーしました」とか普通に言ってるわね。

■今現在困っていることは何もない

やってる取り組みも素晴らしいし、今「もどかしい」思いをしてはいるけど、「遅筆が原因で原稿を落とした」「遅筆が原因で筆を折るほどつらい」「遅筆が原因で睡眠時間がない」など、具体的に困ったことはあるかしら?

読み取れる範囲だと、「もどかしい」「遅いと思って焦っている」「書けないネタを積みまくっていつか風化するのが怖い」という……メンタル面ね!

大丈夫、ネタも情熱も後からどんどん湧いてくるものだから、「前に思いついたけど結局書けなかったネタ」はあって当たり前。失敗でも損失でもないのだわ。作品というかたちにできなくてもタイミングが合わなかっただけだし、いつかサルベージするかもしれないし、思いついたときのワクワク感で元はとれているわ。

心配ごとって実はほとんど起こりません。メンタル面での安定、解決は以下のお記事を参考にしてね。

これは邪推なのだけれど……もしかして見える範囲に速筆の方がいらっしゃるのかしら? ワンライもしているとのことで、「みんなが1時間でこんなに書いてる!それに比べて私は……」となっているのかもしれないわね。

スピードはいかんせんしょうがないことだし、実は5時間とかかけても言わなきゃバレないし、やっぱり他人を見て落ち込むよりは、過去の自分と比較して成長していきたいわね。

ちなみに速筆で有名な作家さんもいれば、遅筆で有名な作家さんもいるので、ほんとうにプロでも多様性なのだわ……。

■遅いなら頻度と時間を増やそう

さて、悩むことはない、困ることもないスピードですけど、たしかに……よく聞く執筆速度は1時間に1500~2000字くらいかしらん。調べたら「1時間に500字」という意見もちらほらあったので、千差万別なのだわ。

知らないと怖いにつながるので、「1時間 何字 執筆」とかで検索してみるといいかも。ただ注意点は、そういうのをわざわざ書き込む方は速筆自慢したい方が多いので、速筆が多く見えるけど……上述のとおり遅めの方もいらっしゃるのだわ。

遅すぎることはないけど、平均よりかは少し時間がかかるのは事実。ではどうするか。
スピードそのまま生産量を上げたいのであれば、創作に使う時間(や頻度)を増やせば問題ないですわ。たとえば短編を詰め込んだ本を出すとして、筆が早いひとは一ヶ月でできるかもしれない。けれど、そうでないなら二ヶ月三ヶ月使う。
当たり前だけど、「配られたカードで勝負するっきゃない」とスヌーピーお嬢様もおっしゃっていますしね。

生産量=執筆速度×執筆時間
どんなに速筆でも、時間がなければ書けない。どんなに遅筆でも、時間をかけたら書ける。当たり前体操ね。

■ボトルネックを探そう

ここからは執筆速度を上げるための試みよ。
一概に「遅い」といっても理由は様々ですわね。そういうときは、まずボトルネックを特定しましょう。

画像2

ボトルネックとは狭まった瓶の口……「色々な工程がある中で、ここが原因で全体の進行が遅くなっている」という箇所わね。
最初に、工程をリストアップしてみるわ。

小説執筆時の工程
・発想、ネタ出し
・おおまかな想像(プロット)
・細かな想像
・文の描写(説明、名詞、解像度)
・タイピング(入力速度)

・発想、ネタ出し

書きたいものや、コンセプトを生み出す工程ね。
多くの場合はガンガンインプットをする、あるいは「このキャラのこんな言動を見たい」という欲望があれば出てきます。

旅行にたとえるなら、目的地ね。「今回の関西旅行はUSJに行くぞ!」という構想のキモの部分ね。

・おおまかな想像(プロット)

プロットは、旅行ならば地図に書き込むチェックポイントです。
東京からUSJに行くにあたって、飛行機を使うから空港には寄る。昼飯はたこ焼きを食べたいから、有名店にも印をつけておく。二日目、時間があまったら国立国際美術館にも行きたいな……と、必ず行く場所の目星をつける工程ですね。

プロット段階では、「すべて」の想像はいりません。おおまかに、「書きたいシーン」「書くべきシーン」などを並べるだけでOKです。付箋に書く形式だと、シーンの入れ替えなども簡単にできますわね。

・細かな想像

さて、無視されがちだけど、細かな想像も執筆には欠かせません。プロット段階で地図につけた印をどのルートで歩くか(空港からはどんな経路で向かう?)、移動中や観光中、どんなものを見てどんな会話をしてどんな行動をするか……を細かく想像する必要があるわね。

これは、執筆と同時進行でやる方が多いわね。 

・文の描写(説明、語彙、解像度)

日本語力、語彙力の問題ね。

説明で困る……頭の中で想像はできているのに、文章でどう表せばいいか分からないとき。
語彙で困る……物の名前が分からない。ぴったりの形容詞や定型句が浮かばない。
解像度で困る……解像度が高すぎる。重要でない、1文で終わらせることが可能なシーンにすら何百字も費やしてしまう。

・タイピング(入力速度)

物理的な入力速度の問題ね。

遅い場合はミスタイプや誤変換が多く、指を使う段階でタイムロスが発生している。キーボードの場合は、ブラインドタッチができないなど。


さて、「毎回ここに詰まって遅くなる」というポイント(ボトルネック)はあるかしら? 書く中で手が止まったり詰まったりしたら、メモして統計をとるのをおすすめするわ。原因によって対処が変わってきますからね。

以下、対策です。

・発想、ネタ出しが苦手な場合

マロ主お嬢様はむしろ全然大丈夫そうね!

人間、「0を1にするのが得意」タイプと「1を10にするのが得意」タイプがありますわね。前者が一次創作向きで、後者は二次創作向き…というか元ネタが必要なタイプ。

両者とも、対策としては、とにかくインプットをおすすめするわ。
100万字読んだら1万字書ける……そのくらいのインプット:アウトプット比だわ。わたくしの体感では。

元ネタが必要なひとの発想方法(一例)
・自分の中で二次のゴールと原作の間を埋める解釈作品をつくる(原作でつきあってないけど二次のゴールで同棲エンドにさせたいならば、その間に何があれば不自然さ少なめにそこまで行き着くか?を考える)
・元から好きなネタを推しにやらせる(きさらぎ駅やマヨイガにぶち込む、警察パロなど)
・元から好きなヘキ+推し作品がないので飢えて自分で書く(〇〇バース、特定ニッチ性癖)
・最近見た作品に影響されて、パクリやパロとまではいかないけど骨が似通っている作品を書く(叙述トリックにシビれて、自分でも書きたくなる等)
・まだ二次界隈でされていないネタやジャンル、みんながびっくりするだろうなというネタを採用
・解釈違いに泣きながら「いや原作のエビデンスに基づけばこうでしょ」という負のエネルギーで書く(もちろん表には出しません。誰かを傷つけるようなことはNG)

……個人のケースだから、合う人だけ参考にしてね。

富樫先生お嬢様は、「イマイチな作品を見て『俺だったらこうする』とプロットを作る」という練習法をしていたそうですが、その弊害として素直に作品鑑賞が楽しめなくなったそうなので……これも参考までに。

アイディア論としてはこちらが分かりやすかったわ。

なろうの例だけど、魅力的だわね。

・おおまかな想像(プロット)が苦手な場合

うう~ん……長編ならばプロット作成を推奨するけど(書かないと忘れる、全体の道筋が決まってないと逆算して伏線を仕込めない)、プロットなし派の作家もいるので、これは人によるわね。

プロットを作らない場合は、執筆しながらすべての想像をすることになります。想像しながら書ける!困ってない!という場合は、無理につくらなくてもいいのよ。

プロットを作るけど完成が遅い!という場合。すっごくわかりますわ……!
わたくしの場合、スタートとゴールは決まっているけど、途中に魅力的な選択肢が多すぎて選べない、観光にたとえると魅力的な観光スポットが多すぎて選べない、という感じでしたわ。

これはもう、迷ったら①直感、②好きな方、書きやすい方でいいのだわ。
本当に決められなかったら③コインで決めましょう。もしコインで出た結果に「いやだな」と思ったら、その感情に従って(コインを無視して)選択しましょう。

ある程度は、慣れよ……! 書きまくるうちに、だんだん決定力もついてきます。

ちなみに、情報量や判断材料が多すぎる場合、長考するより短時間で直感に従って選択したほうがよい選択ができた、という実験もあります。
調べてみるとほかにも色々な実験があるけれど……悩めば悩むほどいいとは限らない、というのは肝に銘じておきたいわ。


・細かな想像が苦手な場合

うう~ん、キャラの次の行動やセリフが出てこない、とかそんな感じね。
こちら、すぐ解決するのは難しいわね。とにかくインプットとアウトプットの量をこなす、しか思いつかないわ。

ただ、苦手だとあらかじめ分かっていれば、うまく付き合うこともできるわ。
「執筆しながら細かい想像をする」から遅くなる。
「あらかじめ細かい想像をしてから、執筆する」のはいかがでしょう?

上記お記事で紹介した松岡先生お嬢様のやり方に近いわね。
お仕事時間の合間や移動時間に、とにかく細かく想像しておくと、うまく時間のやりくりができるわね。

あらかじめ詰めておけば、書くときは「すでに細かく想像したものをなぞりながら書く」になるので、執筆スピードは上がるはずですわ。構想とか、助走となる部分に時間をかけるやり方ね。

こちら、移動時間や隙間時間にできることなので、負担も少ないと思うわ。

・文の描写(説明、語彙、解像度)が苦手な場合

うう~ん、これも経験ね……。

「今現在自分が持っている文章力、語彙力の範囲内」で書くと早いです。類語辞典などを調べつつ、「背伸びしながら書く」だと当然その分時間がかかるわね。

ただ、どちらが成長するか?というともちろん後者よね。背伸びしすぎて誰にも伝わらない言葉を使うのはおすすめしないけど、ちょっとずつ手持ちの武器を増やすのはいいことだと思うわ。

「解像度が不必要に細かすぎる」場合、困ってないならそれでいいのよ。好きにやればいいわ。
ただもし困ってたり、読者にそれが原因で敬遠されるのが嫌な場合は……シンプルな描写にチャレンジするのもおすすめよ。
私が好きな恩田陸先生お嬢様、井坂幸太郎先生お嬢様、あとは……東野圭吾お嬢様とか、大衆向けエンタメミステリ分野の方々は、基本的に文がシンプルね。そのぶんガロンガロンシナリオを回していく感じ。
登場人物の外見や場所、背景の描写も最低限。読みやすくて面白い。

普段はシンプルで、でもここぞというシーンはグワッと解像度が細かくなる……そんなメリハリがあると読んでて大興奮よ。

・タイピング(入力速度)が苦手な場合

れ、練習あるのみだわ……!
たとえばアイパッドの画面のキーボードでミス連発するとかなら物理キーボードを買うとか、変換がイマイチなら辞書登録するとか、Google日本語入力を試してみるとか。

最近は音声入力の精度も上がってきたわね。フットスイッチで句読点を入れる方法もあるようです。


■おまとめ

ほかにいただいていたおマロへの内容もいれて、細かめに書いてみたわ。どれか一つでも役立つといいのだけれど……。

毎日やってる&自分なりの取り組みをきっちりやっている&今具体的に困っていることはないように見えるので、マロ主お嬢様は大丈夫でしてよ! 素晴らしい取り組みですわ。

「取り組みの効果が今一つ」という点も書いてありますけれど、たとえばテストの成績だったら、元が20点から80点をとれば劇的ビフォーアフターでドラゴン桜ですわね。でも元が70点から80点だと、あまり効果を感じにくい……そういうことかもしれないわ。
でも無駄じゃないし、確実な成果ですわよ!

普段から心配しすぎてしまうパーソナリティなのかしら?
まずは「これだけ書いた」と成果を定量化して、できれば紙に記録して、「あれ?わたしすごいじゃん」という気付きを得てほしいわね。

やっていくうちにある程度は速くなると思いますわ。
ただ、同じやり方では難しいので、たとえばせっかくワンドロという短いチャンスがあるのだから「今回は攻め一人称」「今回はまったく心情を書かない三人称」「今回は地の文を書かずにセリフだけで」など、色々試してみれば何か得るものがあるかもしれないわ。

自分のペースで、楽しいご趣味を応援していますわ!
疲れた時はちゃんと休んで、いっぱい寝てちょうだいね。

■お返事いただきました

画像3
画像4

あら、嬉しいお返事ありがとうございます!

「むしろ遅筆だったとしても書きたいものを書きあげた自分のガッツを褒めた方がよろしくなくって?」「持っているカードは取り替えることは出来ないかもしれないけど、カードの強化は不可能ではないのかも?」の心境……ナイスナイスメンタルですわ!

好きな作家お嬢様が同じ!? 嬉し~~♡ 心情描写の少ないシンプルな文、描写の方々なので、文章表現でちょっと詰まった時にパラパラめくると勇気が湧いてきますわね。

入力デバイスの相性は本当に人によるけれど、ブラインドタッチを覚えるとものすごく早くなりましてよ……! 手は入力に、目で頭は文章に集中できますからね。

お気遣いまでありがとうございました! 試行錯誤や成長の過程も楽しんでくださいね♡

石油王の方へ 役に立ったらお紅茶花伝1本分のおサポートをお願いします。だいじに執筆に使わせていただきます!