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やる気のある10回でなく、やる気のない100回で絶対終わらせるお原稿術

ごきげんようお嬢様がた。
お原稿やお勉強、お仕事などで、「やる気のある日」と「やる気のない日」の比率はどれくらいかしら?
神お嬢様はともかく、わたくしたち凡お嬢様にとっては、「やる気のない日」の方が「ある日」より遙かに多いのだわ。

では、「運良くやる気が到来した時だけ」お原稿をしましょうか?
楽しい趣味ならそれで全然いいのだわ。自分をいじめてまでやるお趣味なんか、SMプレイだけで十分でしてよ。

でも、お締め切りがある場合、頑張って成果を出したい場合、神お嬢様になりたい場合。
「やる気のない日もやる」ことは、この先絶対に避けては通れないのだわ。

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前から準備していたお記事だけど、自分自身が実践して成果を出すまでは、と黙っていた方法論ですわ。

数年前まで、わたくしは宿題もお原稿もメールのお返事も、期限前にケツに火がついてから始める、典型的なギリギリお嬢様だったわ。
でも、調べて作ったお原稿習慣術に従って半年毎日作業をした結果、文庫3冊、合計約1000ページ分の本を出せたので、やっと胸を張ってオススメできるわ。(説得力を出すための客観的なお数字です。他意はないのだわ)

【追記】
「やる気に頼って一気にやる」のは、短い作業には向いているかもしれないわね。短距離走。
でも、膨大な作業、終わるまでに確実に数か月かかる作業の場合は、やはり毎日コツコツやることが求められると思うわ。
夏休みの宿題も、一年に一度だから「溜めてから最終日に徹夜でやる」など無茶ができるわけで、このレベルが月に一回以上あったら体を壊してしまうわね。

■凡・おまとめ
・お原稿は毎日やる習慣をつけましょう
・習慣づけるために工夫しましょう
・自分を変えたいなら今日から始めましょう

■受け身でやる気を待つな、獲りに行け

これはいろいろな自己啓発やお原稿術で聞くフレーズだけど、やる気の到来をお祈りする受動的なスタイルでは、アグレッシブなお原稿生活はできないわ。
やる気は気まぐれで裏切り者よ。
「毎日規則正しくあなたの家のドアを叩く」ことは絶対絶対ありえません。

ではどうするか?
自分から、やる気という薄情者を獲りにいく必要があるのだわ。

ちょっと調べればものすご~く有名なおTipsがたくさんあるので、サッと列挙しますわ。

よくあるやる気おTips
・作業しだすとやる気が湧く
・作業を中断するときは必ず中途半端なところで手を止める
・カフェに行くなど場所を変えてみる
・ご褒美を用意する

うるせ~~~~~~~~!! 聞き飽きたわ~~~~ッッ!!
そんなんすぐできたら苦労なんかありませんわ~~ッッ!!
ケツ洗って出直せですわ~~~~~~~~~~~~ッッ!!

……ハアッ、ハアッ……ホォッ……。
とはいえ当お記事も上記に沿った内容だわ。

でも、「ゼロからどう始めるか?」「ウサギとカメなら断然ウサギ側の気まぐれ人間が、どう習慣化してカメタイプになるか?」について、半年実践した身から具体的に、誰でもできるように書くわね。

まず第一に、よく言われる
「やる気がなくてもとりあえずやる」こと自体、おハードルが高いのよね。


わたくし、スピリチュアルには造詣がないのだけど、だいぶ前に家族に連れられて「ものすごく当たる」という占い師にみてもらった時があるのだわ。

「これから就職で不安ですが、将来的に(老後までには)作家をしながら暇な喫茶店のオーナーをする、という夢は叶えられますか?」
 ――と訊いたところ、ばっさり切り捨てられました。
お前は面倒なことを後回しにする癖があるから無理。現実を見ろ」

…………しばらく引きずりました。(当たってた)


まあとにかく! こんなことを言われた残念お嬢様でも、意識改革をして「毎日原稿生活」ができるようになったのだわ。
それまでは、やらなきゃいけないお原稿でもやる気の到来に頼っていたわ。平日はなにもせず、「土日にまとめてやろう」と後回しにし続けてきたわ。

やる気のない平日でも作業をするにはどうすればいいか?
お作業は、習慣化しましょう。

習慣化……つまり、食後に歯磨きをするのと同じように、「思考停止でやる」「気付けばやっている」というように自分をしつければ、やる気というラッキーアイテムは不要になるわ。

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☆お作業を習慣化すれば、来るかどうか分からないやる気は不要


■最も節約すべきは意志力

意志力……決断力、我慢値、精神力、MPの総称

全お嬢様は、気が進まない行動決定の際に死ぬほど意志力を消耗するのだわ。

たとえば、自習室でのお勉強と家でのお勉強、どちらが集中できるかしら?無論、それぞれの環境にもよるけれど、多くの場合自習室の方がはかどるわね。どうしてかしら?

一番大きな要因は、意志力の違いだわ。

自習室……人目がある。他の皆が真面目に勉強している。勉強以外のことができない(サボれない)。
自宅……人目がない。気を引くものが他にある。サボれてしまう。

当たり前体操だけれど、「真面目に勉強をする」場合、自宅の方が意志力を消耗するわ

「サボる」のが可能な状況なのに、あえて「勉強する」という「気が進まない行動」を、うんしょうんしょと意志力を使って決定する

「う~んやりたくないな~、でもやらなきゃな~」「面倒くさいな~、サボっても別に怒られないしな~」「今サボっても明日に倍やって挽回すればいいもんな~」
などと、ぐだぐだ迷い、YouTubeを意味なく見て、机の掃除で現実逃避をし、ようやく勉強しはじめた頃には夜の23時……そういう経験はなかったかしら?

これを「土曜日の15時には必ず自習室に行く」という習慣に置き換えたら、どうなるかしら?

「自習室に行くべきだけど、行くの面倒くさいな~」などと、迷うことはありません。
習慣とは無意識状態の行動だから、迷う隙などみじんもなく、「気がついたら15時には自習室にいる」ことになります。

自習室に着いたら、もう迷う必要はありませんね。「勉強する」意外に選択肢のない場所なのだから。

作業が習慣でない場合、作業開始のトリガーは二種類ね。
・気まぐれなやる気の到来に賭ける
・意志力を消費して、「気が進まない作業をすること」を決める

創作活動は細かい決定の連続よ。
常に意志力を消費して、展開を決め、配置を決め、セリフを決め、それらの決断の積み重ねが作品となるわ。だから、作業前の段階で多大に消費するのはもったいない。

神お嬢様ならともかく、HP/MPが限られた状態でも頑張りたいなら、体力のほかに意志力を節約して、作品作りにすべてのチカラを注ぎましょう。

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☆習慣化により、作業開始に必要な消費意志力はゼロになる

☆節約した意志力は、クリエイティブな作業に注ぎ込む

■毎日の習慣か、曜日別の習慣か

去年、九月。テェムラインに流れてきたこのおツイートがきっかけで、毎日お原稿生活がビギニングしたわ……。

その頃は特に本を出す予定がなかったのだけど、「うわすげえ!」「じゃ今日からやるか!」と真似して、はまりたてのおジャンルでえちえち小説を書いたのだわ。
ジョニイにとってのジャイロみたいな出会いだったわね。(過言)

あれから半年……毎日作業するのが当たり前になって、逆に何もしないと落ち着かなくなったわ(調教完了)。

こちらのおツイートは「曜日を決めて作業する」派ね。
今まで調べた習慣化のお記事の中でも、大きく分けると以下の派閥があったわ。

いつ作業をするか
・毎日派
・曜日別派(作業する曜日としない曜日を決める)

……ちなみに「気まぐれ派」「やる気の到来を祈る派」はいませんでした。
習慣化とは真逆の概念ね。

これについては、やりながら自分に合った方法を作っていくしかないわ。

ただ、わたくしは断然毎日派。
意志力節制の考えに基づくと、「曜日によってやったりやらなかったりする」のは、実行に相当な意志力を使うのだわ。

作業前に「今日は金曜日だから作業しよう」「今日は月曜日だから作業を休もう」と、僅かでも判断するスキがあるわね?
そうすると、段々「今日は金曜日だけど、疲れたから土曜日に頑張ればいいや」と例外をつくりたくなる、そんな誘惑が生まれるわ。
誘惑をねじ伏せるために消費するのは? ――そう、意志力なのだわ。

つまり、「曜日にとって作業するか否かが違う」のは、遂行に意志力を要します。逆に、ものすご~く意外だけど、「毎日やる」の方が意志力を使いません。判断のスキが全くないからね。

曜日を決めて、ちゃんと遂行できているお嬢様は、つよつよお嬢様よ。
わたくしのように意志薄弱お嬢様こそ、実は「毎日やる」方がブレない習慣になるのだわ。

――ちなみに全く他意はないのですが、わたくしが毎週聴いているラジオのパーソナリティかつ小説家、ダヴィンチ・恐山お嬢様も毎日派のようですわね。

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☆意志薄弱お嬢様こそ毎日おやりなさい


■誰でもできる習慣化の方法

毎日やる!!!!!!!!!!!!!!!!!! 終わり。(解説RTA)

これだけじゃあまりにも不親切なので、解説しましょうか。
毎日やるということは、1年365日休まずやるということです。(構文)

…………逃げないで! 待って!
ここで大事なのは「毎日」という箇所だけよ。
だから、小説ならたった三行、イラストなら顔のらくがきだけ、筋トレならスクワット五回でいいんですのよ。

おハードル、下がったかしら?

それだけやったら、おノルマは終わり! 本当に気が進まなかったら、やめていいのよ。
今日のお嬢様は終了しました。ここからはスシ・パーリィの時間だ! 踊りながら両手でスシを握れ! いいぞ、その調子だ。マグロも悦んでいる。

……やる気を出す方法として有名なのは、「最小単位でやる」「挫折する方が難しいくらいかんたんなことをやるね。

「いや三行でもつれ~わ」という方は、もっとおハードルを下げましょう。

絶対誰でもできるとっかかり
・スマホ/PCのメモ帳をひらくだけ
・iPadを起動してお絵かきアプリをひらくだけ
・筋トレのためにヨガマットを敷くだけ

……どんなにおファックな業務後でも、これはできるんじゃないかしら?
(これもダメだったら相当疲れているわね。自分に優しくしてあげてね)

ここまでやると、「じゃあちょっとはやってみようかな」という意識が生まれます。その後、ほんの少しだけ、無理のない範囲でやってみましょう

断言するわ。
「ほんの少し」を続けるうちに、「作業筋」がついてきます。
筋トレと一緒で、やり続けたら絶対絶対、「3分作業できる」が「10分」に、「10分作業できる」が「30分」になってきます。

もちろん、辛い日は中断していいのよ。あくまでできる時だけね。


ここで、具体的な指標を出しましょう。
何でも体系化しているのでは? というほどすごいお嬢様、読書猿お嬢様の「1/100プランニングよ。

【1/100プランニング】

1. 「実現したいこと」を数値目標に変換する
「資格試験に合格したい」という目標の場合、「過去問を1000問解く」というように数値化する。

2. 「実現したい目標」の1/100の小目標を設定して、今すぐ実践する
まずはこの場で、過去問を10問だけ解いてみる。

3. それでも達成が難しそうならば、1/1000、1/10000…とさらに細分化して取り組む

……どうかしら。5000字の短編であれば、最小単位……1/100作業においては50文字書けばいい。できる気がしてきたわね。
50000字のBig文字数だったら、最小単位は500文字。原稿用紙1枚+αの文字数だけれど、慣れた字書きにとっては一時間もかからないわ。

24Pの漫画だったら……ちょっと定量化が難しいけれど、計算してみましょうか。

24P漫画の1/100を計算する
・1ページあたり平均6コマとする
・ストーリー(ネーム)を作るのに全体の1割の時間をかけるとする

見積もり→24×6=144コマ分の作業が必要。
最初の1割はネームにあてるので、残りの9割で144コマ分作業する。

となると、100回に分割した作業のうち、最初の10回では2.4ページずつネームをつくる。残りの90回は、最小単位として1.6コマずつ仕上げればいい。

……こんな感じ?
下書きが全部終わってから全部ペン入れ、全部ペン入れが終わってからトーンに……とすすめるお嬢様が多いので、机上の空論ですが。

爆発的なやる気がなくとも、習慣化した100回を積み重ねれば、絶対絶対完成させられます。
毎日1/100に取り組めば、100日後……3ヶ月とちょっと後には何でもできちゃうわ。もしその途中で気が乗って進捗が増えたら、完成日はどんどん早まるわね。

もちろん、やる気にたよった10回でもいい。けれど、それは安定した産出にはならないわ。
気が向いたときだけ楽しいお趣味としてやるか、お仕事のように雨の日も風の日もやり続けるかは、その人しだいね。

あとは、「金銭や責任がかかっているか」もひとつの指標になるわ。アンソロジーのお原稿を「やる気がなくて書けませんでした」は許されませんものね。

上記のお記事では「とりあえず2分やって、いけそうならもっとやる」方法も紹介されていますわ。こちらもたいへん役に立ちました。

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☆「ほんの少し」を続けるうちに「作業筋」がつく

☆最小単位である1/100ずつやれば、3ヶ月ちょっとでなんでも終わる

■ルーティンを決めろ

「作業するときにはこれをする」というスイッチがあるだけでも、集中状態に入れる速度が違ってくるわ。ルーティンと習慣化はかなり似た概念ね。
(作業自体が毎日のルーティンになったら習慣化成功?)

スポーツだと、イチローお嬢様田中龍之介お嬢様が有名ですわね。

たとえば「作業中開始時は必ずモーツァルトを聴く」とか、「必ずラムネを一粒食べる」とか、「必ず10分エアロバイクをこぐ」とか。
(毎日やることなので、お金がかかりすぎること・健康に害のあることはおすすめしないわ)

わたくしが作業の習慣化を始めた頃は、仕事終わりや土日に作業場所として、無料の共有スペースに行っていました。(テーブルと椅子を自由に使っていい場所)で、白湯やお茶を飲んだら作業開始です。

その後、自宅でも作業できるようになってからは、「家に帰ったらまずおPCをスリープ解除して、テキストエディタをひらいて、1行打つ」のをお原稿中のクセにしていましたわ。

まず、思考停止で始めちゃう。これが習慣ですわね。

その後は、家事をやってもアニメを見てもよいことにしていました。
興が乗ったらそのままダダダーッと書くし、乗らずとも、まず「作業をした」「今は作業中である」という意識が生まれます

その意識は夕食・風呂・家のやることが終わった後も引き継がれ、可処分時間の開始と共に「やりかけの作業、片しとくか」という意識になるわ。

「新たにやり始める」より「途中の作業を再開する」方が、断然おハードルが低い。
睡眠や仕事で強制的にお作業がストップしていた状態から、自分を「作業中」という意識にスイッチさせるためにも、「思考を介在させずとりあえずやる」習慣はものすごく効果的なのだわ。


「どの時間帯にやるか」に加えて「いつ休むか」も決めとくといいわね。
ルールを決めれば決めるほど、先ほど述べた意志力消費はグッと抑えられるわ。

「いつ休むか」については、それぞれいいタイミングがあるでしょう。
わたくしは、やりたくない作業は25分に1度休みのポモドーロタイマーを使い、楽しい作業は90分に1度休みにしているわ。
もっとも、休みも作業時間も、タイマーを無視することが多いですけど……。(水見式の結果、変化系だったので)

ポモドーロ法とは(おWikiより)
①達成しようとするタスクを選ぶ
②キッチンタイマーで25分を設定する
③タイマーが鳴るまでタスクに集中する
④少し休憩する(5分程度)
⑤ステップ2~4を4回繰り返したら、少し長めに休憩する(15分~30分)

ポモドーロについてはYouTube動画や、こちらのアプリがオススメよ。

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◎作業通話はなぜ捗るか

文字書きには馴染みが薄いけれど、絵を描いたり単純作業をしたりするときには、作業通話がおすすめよ。
通話時は言語野を使うので、言語野を使わない作業が向いてるわね。

なぜ捗るか。
「作業以外のことができなくなるから」ですわ。

携帯電話での匿名通話が広まる前、おスカイプでの「さぎょイプ」を経験したことがあるお嬢様は、よく分かるんじゃないかしら。

携帯電話でなくおPCで通話をするので、繋いだ有線ヘッドホンの線の範囲からは動けません。強制的に通話中の2時間3時間はおPCの前に座ることになるわ。
また、おしゃべりに言語野を使っているので、文字を読んだり書いたりということはほとんどできないわ。
だからこそ、目の前の非言語作業に集中せざるを得ない……わね。

いまのおスマートフォンは、通話しながら場所も変えられるし色々なアプリも使えるし、便利な反面気が散りやすいわね。

また、「○時から○時まではAさんとお通話」と決めているなら、その時間までにきっちり家事やお風呂などのおタスクを済ませるわよね。

わたくしが作業通話をするとき、大抵9時半開始にするのだけど、「あとはもう寝るだけ」の状態にしてから始めるので、それまでは全くダラダラせずにおタスクをやっつけられるのだわ。

ずっとお喋りするような作業通話は、文字書きお嬢様には難しいけど、もしデザイン表紙作成などの非言語作業があるなら、おすすめするわ。

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☆決まった時間、決まった行動を組み込む

☆「新たにやり始める」より「途中の作業を再開する」方が、断然おハードルが低い

☆きっちり作業時間を確保したいなら、作業通話がおすすめ


■作業時間中は作業だけやる

さて、1/100プランニングなどで、自分のペースを掴みつつ少しずつ作業筋がついてきたら、「決まった時間中は絶対作業をする」ことにも挑戦しましょう。
こちらは特に、趣味というよりはお仕事やお勉強のやり方に近いわね。

さてさて作業時間中、ついついおSNSが気になったり、ついつい動画を見たくなることもあるでしょう。

――でも、作業時間中は「それしかやらない」方がいいわ。
どうしてか。
作業をやめるのも再開するのも、余計な意志力を消費するからよ。

お携帯電話などは、もう別室に置いちまうという手もあるわ。
なるべく、作業場所は「それしかできない」自習室の環境に近づけましょう。お携帯は機内モードにするとか、いじれないようにするアプリをいれるとか。

デジタルメモ「おポメラ」が、タブレットのあるこの時代ですら根強い支持を集めているのは、「テキストを書く以外何もできない」からですわ。
(わたくしも愛用中で、もちろん辞書機能、持ち運びやすさ、タイピングの感触や変換精度、黒背景可能、フォントなどたくさんの魅力があるわ)

こちらの小説家お嬢様のお記事でも、こう書いてあるわね。

“PCを起動して、時間を30分とか1時間とか決めて座りましょう。繰り返しますが小説は一文字も書かなくてもいいです。ただ座るだけです。ただし、座った状態で漫画を読んだり、スマホを見てはダメです。許されるのは、ぼーっとすることだけです。”

「作業時間中に他のことをする」のは、悪魔の誘惑、禁断の果実……!

とりあえず! 苦痛なくらい無理はしないことが大前提。
でも、もしお仕事など「気が進まないけどやらなきゃいけない作業」があれば、25分に1回休憩するサイクルのポモドーロタイマーを使いましょう。
「ウッ!! スマホ触りたい!!」となっても、最長25分我慢すれば、後は解禁ですわ。

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■創作には体力がいる

「作業筋」は精神的にも肉体的にも必要ですわ。
習慣化ビギニングのきっかけとなったおツイートのお嬢様も、原稿のための体力づくりとして運動を奨励してらっしゃるわね。

わたくしも、最近はテレワークの頻度が増えて、運動不足が深刻になってきたわ。健康が一番!
出産しながらもハガレンの漫画連載を休まなかった、おそるべし女傑の荒川先生お嬢様も、偉業の理由は体力かもしれませんね。

以下、貧弱オタクでも続いた運動よ。

【本質情報】楽じゃないと続かない

・ラジオ体操第一&第二(10分)
とにかく「気軽に動く」にあたってもっとも無理なく続けられているのだわ。第一と第二をやると10分くらいね。肩をぐるんぐるん回すので、肩こりにきくのだわ。(動画へのリンク

・10分で運動できる系のYouTube動画
10分ならまあできる……! 飽き性な貧弱オタクにとって、10分がボーダーラインだったわ。それ以上は嫌ァ!!!!

・リングフィットアドベンチャー(10分)
10分以内なら、「お手軽」の「姿勢改善セット」「脂肪燃焼セット」だけとか。もうちょっと時間があるならストーリーを1マスだけとか。

・散歩(10分~1時間)
わたくし歩くのは好きなので、ぼーっとしながら散歩しがちだわ。
音楽もいいけど、朗読音声、ネットラジオを聞きながらだと同時にインプットできて一石二鳥ね。

参考:「散歩が創造性を高める」というお記事

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■それでも不調はやってくる

ただ! どうしても抗えない心身の不調は、出来事やこちらの都合に関係なくやってくるわ。

恐怖! 突然襲い来る不調
・低気圧
・生理前や生理中
・睡眠不足
・マジで原因の分からない落ち込み

こんなときどうするか? 辛い、苦しい地獄の作業は長続きしないわ。

全体のスケジュールを見て、大丈夫そうだったら休んじゃいましょう。
もし少しでもやりたかったら、最小単位の1/100だけやって、「よっしゃノルマクリア!」とガッツポーズをしましょう。

どうしても間に合わない締め切りギリギリとかだったら……不調の程度と状況によるわね……。これは個別の判断ね。命を削るより、リスケできるならリスケしましょう。

大抵の突発的な不調は、2,3日で過ぎ去ります。
わたくしも最近、脱稿後におそらく低気圧にやられて、2日ずっと可処分時間はベッドで寝ながらえちえち音声を聞きつつ「辛い……辛い……」とうめいていました。
が、その翌日はメチャメチャ元気になりましたし、しっかり休んだ分、集中可能な時間が増して作業がはかどりましたわ。

もし休むのに抵抗があるときは、本を読むとかラジオを聴くなどして、「いまはインプットしてるんだ、ちゃんとやってるんだ」という意識にしてもいいかもしれませんね。

…………でもやっぱり、ちゃんと休んでね?
睡眠時間を削るのは最悪でしてよ。寿命が削れますわ!
睡眠時間を削らないような計画づくりが、長期的にやっていく上では必須ですわ!
長生きして、しわくちゃの楽しいおばあちゃまになりましょうね。

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■さいごに

習慣化について色々調べたけれど、やっぱり「毎日やる」以上の真理はなかったのだわ。

やる気に溢れた奇跡の10回か、毎日のやる気がなくてもできる100回を重ねるか……。
運や気分に頼らず恒常的に成果を上げたいなら、最小単位の100回を積み上げましょう。

もちろん、辛い時は休んでいい。できるときは一気に何回やってもいい。

1/100の最小単位を1日1回ずつやれば、3ヶ月ちょっとで作業が終わる。
1/100の最小単位を1日2回ずつやれば、2ヶ月以内に作業が終わる。
1/100の最小単位を1日3回ずつやれば、約1ヶ月で作業が終わる。

……どうかしら。
1/100からなら、できる気がしませんこと?

お原稿に限らず、お勉強やお仕事など、困難な課題が立ちはだかったときに、このお記事が役に立てば嬉しいわ。

そしてもし!
やらなきゃいけない/始めたいお原稿、お勉強、お作業があるなら……これを見た瞬間から始めてね。
読後のおスキ&おシェアの後に(宣伝)、まず最小単位の1/100に手をつけましょう!
そして、「わたくしやりましたわ!」とアピールしてみてください。他者に見せる/巻き込むのは継続になにより効果的なのだわ。

興味のある分野、なりたいもの、夢があるなら公言しちゃいましょう。自己イメージに近づくように脳は設計されている――と、多くの自己啓発書に空いてありますわ。行動や成果は後からついてくる。

自分を変えるのに絶好のタイミングは、常に「今」だけ。明日はないのだわ。

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