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【マロ返】マイナー嗜好の長文字書きですが、なかなか読んでもらえません

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プティ・スールお嬢様ね🌹
5万〜15万字程度の中長編!?!? 素晴らしい読み応えじゃなくって!?!?!?!?
お手垢のついてないネタで執筆を!?!? 最高じゃなくって!?!?!?!?

分析も的確だと思うわ。分かりやすく書いてくれてありがとうなのだわ。
あ~……なんとなくだけど若いおジャンルかしら?
スピード感も速そうですわね。

夢・バッドエンドは専門外なので、的確なことは言えないと思うわ。門外漢の無責任な発言だからあくまで参考までにお願いね。
ぜひぜひ、同じ作品傾向の訊きやすい方にも訊いてみてくださいね。


■バッド・ビターエンドはマイナー食材

いきなり頬を打つようなこと言ってごめんなさいね。
ただ、やっぱりいろんな市場を見る限り……ハピエンが大多数ウケしていますわね。

たとえどんなに料理人の腕がよくても、カブトガニやブルーチーズ、バロットなどのマイナー料理はどうしても「その食材はちょっと……」って方は一定数いますよね。
どんなに工夫しても、食材が理由で食べてもらえないことは、残念ながらあると思うわ。無論それはカレーや焼肉でも同じことが言えますが(母数は違う)。

だから、ハピエンなどの大衆料理と真っ向から「数」で戦うことは……不利な戦いだと思うわ。
「カブトガニ料理で全国チェーン一位を目指します!マクドナルド倒します!」は「待て待て待て」ってなりますものね。(好きな人を貶める意図はないのだわ)

それよりは、数少ない愛好家と密につながる、濃ゆいファンを作る、「知る人ぞ知る名店」をゴールとして目指すと、「数」で悔しくなることはないと思いますわ。

■あなたのおゴールは?

お悩みが「読まれない」ということは、読まれたいという欲望があると思います。
その先のゴールって何かしら?

・たくさん読まれた結果、神扱いされたい
・たくさん読まれた結果、バッドエンド好きが増え、自担のバッドエンド作品をたくさん読みたい
・たくさん読まれた結果、商業デビューしたい
・たくさん読まれた結果、同じヘキの友達と毎週通話で語り合いたい
・たくさん読まれた結果、憎いあいつに勝ちたい

などなど……。おゴールによって、戦略も変わってきますわ。

たとえば「商業デビューしたい」のなら、選考で大賞をとるのが肝心です。生活のためにはハッピーエンドを書く場面も出てくるかもしれません。
あるいは、「友達がほしい」のなら「夢小説を書く」以外にも別のアプローチがありますわよね。気が合いそうな人に勇気を出して話しかけるとか。

根底の欲望を深堀りするのをおすすめしますわ。
職選びと同じですが……人それぞれ「これをしたい」「これだけはしたくない」というポイントがあります。
仕事の場合は「これだけはしたくない」を重んじるといいらしいわ。

たとえば「大衆ウケしたい」でも「絶対ハピエンは書きたくない」とか、「感想がほしい」けど「恥ずかしいからおねだりできない」とか。人によって、とれる戦略が大きく異なるのだわ。


[参考:4タイプ診断]
「このタイプはこれが幸せ」というのが面白かったので、おすすめですわ。
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51562173.html

…………プティ・スールお嬢様は理想型かしら?司令型かしら?
タイプによって、「こうなれば幸せ(=おゴール)」が違うと思うわ。


■シリアスビターバッド嗜好の先輩お嬢様を参考にしてみては?

わたくしも何人か、シリアスお嬢様、バドエンお嬢様を知っているわ。
ものすごく人気な商業作家の方もいらっしゃるので、必ずしも「ビター・バッドだから読まれない」ということはありません。

「フランダースの犬」「ごんぎつね」も根強い人気がありますものね。
夢だったら「嫌われ」「悲恋」も結構人気ではあると思いますが……(古い知識)

だから、ビターバッドはマイナー食材ではあるけれど、「食べてみたらおいしい!」こともあるんでしょうね。

人気作の分析は、絶対勉強になると思います!


■あえてハピエン・コメディ要素を取り入れる(スイカに塩理論)

「作風を変える」という選択肢がないように読めたので、あまりそのつもりはないのでしょうね。

でも、「スイカに塩をかける」みたいに、明るい会話や吹き出すレベルのコメディ要素が途中にあったほうが、バッドエンドが引き立つこともありますわ。

真逆の作風を知り、経験することで作風により幅や深みが出るかもしれません。


[具体的な取り入れ方]

・3000~5000字に一度エサを入れる

言い方は悪いですが、「読者サービス」を入れてブラウザバックを防ぐ、という小技がありますわ。

特に冒頭。延々とモノローグが続いたり、延々と世界観の設定が続いたり……という、とっつきづらさがあると、最後まで読んでもらえる確率は少ないわ。

映画の作り方として「冒頭に緊迫したシーンを入れるとよい」があります。それでもいいし、恋愛ものなら「冒頭にオシカプの絡みを入れる(会話だけでもいい)」でも「おっ」と読み進めてもらえるようになると思いますわ。

それ以降は、数千字ごとに絡みや萌え萌えキュンな会話、エッチシーンを入れていくといいと思うわ。

たとえバッドエンドでも、「途中こんなに幸せだったのに、やりきれないラストで泣きました。ずっとこの二人について考えてます」みたいな方向性の感想がくる話になりますわね。きっと。


・バッド嗜好でもハッピー話は書ける

オシカプのテェムラインを作りましょう。
出会って、仲良くなって、すれ違いがあって、交際開始して、同棲して……。
バッドエンドなら、その後結婚直前で喧嘩して、不幸な事故があって片方と死別とかするかもしれません。

――ですが、幸せ同棲開始蜜月のところだけを切り抜いた短い話なら、ハピエンになりませんか?実際その後死別する訳ですが、それは作者の胸にしまっておく。

全部書いたら悲恋だけど、蜜月期間だけ切り抜いたらハッピー恋愛もの。そういうやり方もありますわ。

ヘキが抑えられない場合、ハッピー話を書いて、最後の一行で「その後(キャラ名)は事故で帰らぬ人になった」みたいな終わり方にしておく……みたいなこともできますわね。
最後に「これはAと別れたBの見た幸せの夢です」と書くとか。

※注意
忘れずキャプションで「純粋なハピエンではない」旨の注意書きはしておきましょう。


■長文字書きが読みハードルを下げるためには

バッド・ビターとはまた別に、「作品全部5万字以上」とかだと一見さんは読みづらいわね。

味がまったく分からないお店のコース料理一万円を、即決できる方はなかなかいませんわ。
おいしいかどうか分からない。好みに合うかどうか分からない。拘束時間・価格につり合う料理か分からない。

無料のネット小説は本当に無償かしら? いいえ、時間コストをとっているわ。
今の娯楽は時間というリソースの奪い合い。
ささっと読める漫画より、ながらで摂取できるアニメより、「読む時間」をとられます。これはソシャゲとかと競合するのだわ。

5万字、10万字、20万字の小説は我々活字中毒にとっては垂涎のごちそうだけど、そうでない方にとっては「時間コスト」のおそろしく高い高級コース料理。気が引けて、「安いコンビニおにぎりでいいや」になるのかも。

だから、まず「店の味を知ってもらう」ために一万字以下の読みやすい短編を書いてみるのはどうでしょう?
頭の中に悲劇のテェムラインがあっても、切り取る瞬間によってはハッピーになるでしょう。(上述)

「この長編の世界線の二人の短編です。こちらはハッピーエンドですが、長編は悲恋ものなのでご注意ください」とかって書いておけば、長編にも誘導できますわね。

もちろん、ギュッと詰めた短いバッドビターでもいいと思うわ。とにかく作風――店の味を知ってもらうのが大事ですものね。

オフ本でも、高価格のぶ厚いものばかりよりは、一見さん向けの安くて薄めの本も1冊くらいはあるといいらしいです。

試食販売をしてみてはどうでしょうか?
作品公開時は、「〇〇な話」とおツイートやおキャプションにかなり詳細なあらすじを入れるのもいいかもしれませんね。

「相性を確かめてから他の作品を見に行く」例は、次に紹介するお助けお嬢様もおっしゃっているわ。


■マッチングヘキとADV方式

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ご教示ありがとうございます!
読む時の意見、たいへん参考になりましたわ。たいていのお嬢様って、こうやって好みの作家を探すんじゃないでしょうか。

アンケートやコメント方式の市場調査はマイナー食材にとって不利なので、それに強烈な愛や防衛本能がある場合はちょっと要注意ですわね。
でも、好きな方は好きそうですわね! たまにTLでも見ますものね。

お便りに触発されて思いついたのですが、「マルチエンド方式」はいかがでしょうか?
乙女ゲーによくある「バッドエンド」「ノーマルエンド」「ハッピーエンド」が用意されていて、分岐する方式ですわ。

何種類か用意しておいて、ピクシブなどの作品内おリンクで選ばせる。読者は好きなエンドを選ぶ。もちろん、作者は「トゥルーはこのエンド」とこっそり思っててもいい。

もちろん、「特定エンドの反応ばかりきて自分の好きなエンドにはノーコメント」な事態とかは、それはそれでまた悩みになりそうですが……。

自分が大丈夫そうなら、ちょっとやってみるのはどうでしょうか?


お助けお嬢様、お気遣いまでありがとうございました!


■交流・鍵開けは無理にしなくていい

過去記事にほぼ全部書いてますが、無理しなくていいのよ!
この壁打ちお嬢様みたいに、無理せずアカウントを分けるとか、怖いことはしないとか、それでいいのだわ。

なれあい・義理交流ブーストで得られるものはわずかで、むしろデメリットの方が大きいわ。それより実力や宣伝の仕方を磨きたいわね、武士お嬢様ならば。


という訳で、専門外ながら色々考えてみましたの。(熱が入ってつい書きすぎたわ……)
もちろん夢界隈はそこ特有の趣味嗜好があると思うので、詳しい方に訊くのがいちばんですわ。

添削依頼もナイス努力ですわ。こんなに書けてるんだもの、きっとROMでも熱烈なファンがいると思うわ。わたくしもそんなに書ける方が自カプにいらっしゃったら絶対嬉しいわ。

何はともあれ、楽しい範囲でご趣味を楽しんでくださいね!

【追記】お返事いただきました

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いえいえ!ここでくらいは何事もお気遣いなく♡
プティ・スールお嬢様ね!お返事ありがとうございます😊

長文字書きからすると意外だけど、世の中的には二万字を超えたら超長文なので、人によってはかなりマッチングヘキ重視の方もいらっしゃいますわね。

「ハピエンコメディを書く練習をした方がいい?」とのことですが、おゴールも加味して、具体的な指針を。

1回だけ、研究結果発表のつもりで書いてみましょう!
基礎力あり分析済みなので、かなりいいセンいくはずですわ。
・一万字以下で
・ハッピーエンドの
・コメディ(1回はクスリとさせる)

コメディは初見の方も多いので、タイトルもわかりやすいほうがいいわね。はっちゃけて「ABが○○する話」とかでもいいわ。普段とギャップがあればあるほど面白いですわ。

……かなりの実力者お嬢様だと思ってるから無茶ぶりしたわ。もちろん全部やる必要はなくってよ。

やらないままだとモヤモヤは終わりません。1回やると「自分」が分かります。
「お感想嬉しい!やっぱりウケるのが正義!」となるか、それとも「お感想もらえたけど、やっぱりわたくしはバッドエンドが好きで好きで仕方ないのだわ」となるか、やってみないと分かりません。

もし、書いてみて途中で「あっ無理だわ。苦痛が甚大すぎる。ぜってー書けませんわ」となっても全然いいんですのよ。
やらなきゃ「劇的に向いてない」と分からなかった……つまり、価値ある失敗ですの。
そしたらもう、「よっしゃ!これからもバドエン書きますわ~~ッ!」と気兼ねなく全振りできますわね。

もちろん、作風にも確実に幅は出ます。
ちなみに……この前見た「売れない音楽アーティストへのアドバイス」では「売れるまでは大衆ウケする曲をだせ。売れてから個性やほんとうにやりたい曲を作れ」という意見も見ましたわ。まあこれはお仕事、商業の話なので、ご趣味とはまた別ですが…

何はともあれただの参考にどうぞ。楽しい趣味を応援しています!

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