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亀の歩み稽古日記~六つの呼吸~

六つの呼吸、六つの世界。
軽さと重さ ・胸の呼吸 ・意思と表象 。それぞれ吸う息と吐く息で、あわせて計六つ。

軽さ…吸う息で、重さ…吐く息で。
実際の呼吸は続かなくても、呼吸感は持続できる。上に向かって軽さ、浮遊感を感じるのは、“吸う息” に対応する。ちなみに、植物の踊りの、上に向かう時は “吐く息” に対応する。植物は上に向かって成長して伸びていく。同じ上方への道であっても、浮遊感と、伸びる感じとでは、呼吸も変わり、カラダの使い方も全然変わってくる。もちろん気持ちも。

私は長いこと逆になっていた。浮遊したい時に伸び、伸びたい時に浮遊していた。呼吸も逆。やろうとしている事と内容がちぐはぐになると、何をやっているのかわからなくなる。…今でもたまに陥る。

軽さは光へ。重さは大地へ。
そのときの気持ち、思い、情動はどんなものだろう?

例えば、軽さは淡い憧れのような気持ち。重さは、重くなるのではなく、断念して大地に降り注いでいくような、与えるような気持ち。重さ軽さのエネルギーが気持ちや思いと結ばれ、カラダが歌いはじめる…と良い踊りになる。

胸の呼吸。これは触覚、触れる触れられるの呼吸だ。皮膚感覚。触れることは触れられることでもある。触れる時は胸から感覚が広がっていく。カラダ全体でまわりの空気に触れていく。まわりの空気は、何か大事なもの…それはスピリットであったりetc, …あちら側にいってしまうような、身を預けるような感覚。まわりの空気が私になる。

そして今度は触れられていく。カラダ中の皮膚感覚が胸に入ってくる。この時、力んだり固くなっていると胸に入ってこない。開くから、自分でも知らないくらい奥のほうまで入る。そう開く、柔らかく。開くから入ってくる。原初的 “愛” とな。。

ところで、触覚の捉え方だが、、五感。
視覚、嗅覚、聴覚、味覚、それらに並列して触覚があるのではなく、真ん中にあると捉えられている。そのすべてに触覚の要素があるということだ、、。

※ 詳しくは由良部正美 「稽古照今5~水のカラダ③感覚~」の動画をぜひ☺️。

https://youtu.be/Fvi6UEya7DI

目も鼻も耳も舌も、触れる触れられる、触覚の呼吸で展開される。

重さ軽さという、上下の動きと、触覚という、収縮と拡散の動き。

さらに意思と表象へと続く。。。

“ ……無限なるものと有限なるものが結ばれるところ…カラダ。その結びつきを深めていこう…… ”

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