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亀の歩み稽古日記

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舞踏家 由良部正美さんのもとで、踊りの稽古をしています。その中で思ったこと感じたことを、溢れるままに日々綴っています。良かったら、ふらりと覗いてみて下さい。
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#黄泉の花

「黄泉の花」「舞踏館」への思い。続々・由良部正美さんへのインタビュー

京都舞踏館にてロングラン公演されていた 「黄泉の花」への思いについて語られています。舞踏館という空間についても。(本当に貴重な場所でした…) ・「黄泉の花」は、どのような思いで創ったの ですか? ーーー 花、というのがひとつあるよね。花の存在。花は植物の生命のひとつ。根っこができ、茎がのび、蕾ができ、花が咲き、種ができる。花というのは、植物の過程の中では一瞬というか、短い生命のひとつでしかないかも知れないけど、成長の時間の過程の中で、そこに開いていくというのは、何か

亀の歩み稽古日記~ 植物の踊り~

「植物」の踊りのことを、書くのは難題。踊るのはもっと難題……。 そこには私達の存在そのものへの大きな問い、テーマが込められている。未知のベールに包まれ妖しく謎めきながらも … 直感に貫かれたカラダで、ひたむきな探求は今も続けられている。そうなのよね…。 … 例えば植物の動きは、水や空気の動きと全然違う。植物の動きは、水や空気のように “私” が透明になっていく感じではない。 むしろその逆というのか、、この、誰とも交換できない、唯一無二の “私” というカラダに、その個別