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「日中比較」中国の音声メディアは一歩先かも?!

 音声メディア市場を急拡大の今、日本でも中国でもその兆しが見えています。今回は日中音声メディアの代表的なラットフォーム「stand.fm」と「Ximalaya」をピックアップし、それぞれの特徴を比較しながら日中の音声メディア市場を自分なりに解析していきたいと思います。

 まず結論から言いますと、日本市場より中国市場の方が音声メディアは一方先にあると感じています。理由として、中国における音声メディアは成熟期を迎える一方、日本における音声メディアはまだ成長期の段階だと感じました。

中国側:【Ximalayaの特徴】

 中国では音声メディアが2014年から既に発展しはじめ、最初は色々なプラットフォーム(Ximalaya、YY、蜻蜓FM等)が存在し、競争も非常に激しかったです。今時点では、Ximalayaは他のアプリを抜き、ほぼ一人勝ちな状態に近いです。2020年の時点では、既に6億人の登録者数を有していて、業界シェア数NO.1を誇る音声プラットフォームとなります。日本で「Himalaya」と呼ばれているのは、そちらの海外版となります。中国国内で展開されているXimalayaの5つの特徴をまとめてみました。

1)有名人とラジオ放送のプロが多く、個人のパーソナリティは逆に少数派です。コンテンツの種類もとても豊富で、朗読やエンターテイメント(中国式漫才、トークショー、スダンドアップコメディー等)や語学は人気です。

2)アプリのシステム自体が常にアップグレードし、配信者はリスナーの分析ができる仕組みを整えています。例えば、リスナーたちのエンゲージメント(離脱タイミング、アクセス時間帯、アクセス回数等)

3)ラジオ・パーソナリティ向けの研修やセミナー等は大量に存在します。ラジオ放送のプロを雇って、きちんと事前研修を行われています。パーソナリティを増えば増えるほど競争が激しくなります。新人が音声メディア業界に入る時に、本当に白紙のように何も分からないですので、未経験からラジオ作成プロまでのコツを主催者側は提供しています。この時代、本当にMakingでお金を稼げる時代になっているとしみじみ感じています。そのようなサービスを提供することにより、配信者を増えて、コンテンツも豊富で、パーソナリティ自分もアクティビティユーザーになりやすいです。Ximalayaはこのような工夫を色々しましたので、最後まで生き残ったと思います。

4)ユーザーのアクティビティ度合いをUPするためにコンテンツの提供を工夫しました。全民朗読、小説音声演出等は魅力的だと感じています。小説自体は人気であれば、ある程度ファンは既に存在します。テレビ化されることを確定されると、出演男優・女優は人気なら、間違いなくさらに期待値は高まります。でも、テレビの審査は待ち遠いし、それを待っている間に音声化されたコンテンツが出ると、人気を一気に集まりますでしょう。

5)音声コンテンツだけではなく、ビデオライブ配信や掲示板や経験談シェア等もあります。コミュニティも作られ、パーソナリティとの繋がりは若干深く、パーソナリティの人柄も分かりやすくなります。

日本側:【stand.fmの特徴】

 日本のスタエフでは、まさに現在は成長期の最中となり、今後はどんどん伸びていく中で、まだ参入者(配信者と視聴者とスポンサーなど)も増えていく中で、だんだん改善されると思います。

 さらに、成長期だからこそいいこともあります。皆さんは模索している状態で、お互いに勉強しあい、シェアするという近い関係で、親しみのある音声メディアになりやすいです。そこで差別化できているではないでしょうか。特にスタエフではビデオライブではなく、音声ライブは意外と面白いです!コンテンツを売るではなく、単純に情報/話をシェアしたり、友達関係のように喋ったりすることができるので、気楽に聞き流している人には向いていると思いました。

 以上を踏まえ、成熟期の音声メディア中国市場は日本市場より一歩先に歩いているイメージです。今後も日本は中国のように、音声メディアをより盛り上がる未来を迎える可能性が高いと思います。ただ、それぞれの国の特徴に影響されるかもしれませんので、日本ではよりコミュニケーションや親和性のあるアプリとして生き残る形でもありではないでしょうか。

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