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少女歌劇レヴュースタァライトは無職には眩しすぎて・・・・・・
久しぶりに高校時代の友達、無職のムーちゃんに会いに彼の家へ。
何となく気が向いた時間に、適当にお酒や食べ物を持ち寄って集合。
おかげでまだまだ冷える三月の寒空の下、彼を一時間程待たしてしまった。
ぼくが時間にルーズなことを理解してくれているからか、彼は特段待たされたことについて何も言わないでくれた。
ここら辺は三年間に渡る遅刻指導で仲を深めた間なだけはある。
彼との友情は遅刻指導と共にあるといっても過言ではない。一種の戦友感覚である。
その後、二人して高校三年間で片指で数えられるくらいに訪れた思い出の深いような浅いようなラーメン屋へ入り、こんな味だったかと首をかしげながらおうちへ向かった。
彼の家はよくある散らかった男の部屋なのだが、空になったペットボトルや食べ終わったカップラーメンの容器に混じってランタンやろうそく、ドライフラワーといったメルヘンチックな小物がところどころに散在している。
ここら辺の感性が似ているので、二人して天蓋付きのベッドへのあこがれを語り合ったこともあったような無かったような……。
家に着いても特段やることはないので、しばらく部屋に転がっていたギターを触りながら雑談。
どうやら彼は少女歌劇レヴュースタァライトにハマっているらしく、部屋に飾られているタペストリーやBD、オーケストラコンサートのチケットを見せてくれた。
ぼくも高校時代にハマったアニメではあるのだが、映画が出ているとは知らなかったので、深夜テンションのまま二人で応援上映会を決行!!
TVアニメ→劇場版総集編→劇場版と8時間ほどかけて完走。
舞台に上がった少女たちの想いと覚悟に感動しっぱなしの八時間だった・・・・・
音響にストーリー、演出と伏線の張り方……
一から百までこだわり抜かれた本作には正直脱帽だった。
特に驚いたのは主人公の愛城華恋が舞台入りするたびに流されるアタシ再生産のシーン。毎話毎話十秒以上もキャラを映さず、炉に灯がともる様子や舞台衣装の縫製の様子を魅せてくるのはとても強いこだわりを感じます。
そして、この作品の一番目を引く要素はキャラクターと話の組み立て方でしょう。
一度見ただけでは気づかないが、二週目以降は気づける伏線が至る所に張られていたり、徐々にキャラクターごとの内面が深堀されていくストーリー、ここまでうまく話をまとめている作品も滅多にないのではないでしょうか?
熱が冷めきっていないうちに語りだすとオタク特有の説明口調になってしまう。反省。
この作品の中でぼくが一番好きな少女は、大場なな。
とある理由からトップスターを懸けたこのレヴューを何回も繰り返しており、作品における裏ボス的な立ち位置にいる少女です。
彼女のやさしさや傲慢さは理解ができるだけに辛い。
「届かなくて、まぶしい……」
このセリフは彼女というキャラクターの全てが詰まっています。
すべてを見終わった後、寝不足の頭をフル回転させて無職と共にこの作品を賛美している時間が一番幸せだった!!!!
まあしばらく話しているうちに舞台少女たちの舞台にかける熱意と自分たちのうだつの上がらなさを比較して悲しくなってしまったのですが。
漏れもあんな風に人生を駆け抜けてみたい。
舞台少女たちの輝きが強すぎて漏れの目は焼かれてしまった……。
それはそうと今年からぼくは大学に通うことになりました。
高卒後二年間もニートをしていたので正直何をやるにも億劫です。だけど少しは舞台少女たちを見習って、”マジ”で頑張ってみようかなと思います。
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