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続・労務は続くよどこまでも...

本記事は労務 Advent Calendar 2020の4日目として発信してます。

タイトルを記入してから気づきましたが、どこまでも続くといっているのだから、”続”はつけなくてよかったのでは・・・と思いつつ、そのまま書き続けることをお許しください。なぜなら12月は年末休暇で稼働日が少ないし、年末調整もあるし、家の大掃除もしなきゃいけないし、色々忙しいから(ごにょごにょ...)


簡単な自己紹介

cowcamo(カウカモ)という中古・リノベーション住宅の流通プラットフォームの企画運営やエージェントサービスを行っている株式会社ツクルバに2019年8月に入社し、人事労務を担当しています樫村と申します。ツクルバは今年、創業から10期目を迎え、11月にコーポレートサイトのリニューアルも行いましたので、ぜひ一度クリックしてみてください。


アドベントカレンダーを書く意義

ツクルバ入社後すぐは、初めてのベンチャーへの転職でこれまで自然と入ってきた情報が自分からとりにいかないと得られないことに気づき、とにかく攻めの労務(もちろん守りが大前提ですが、守りながら攻めもしていくようなイメージ)がいないかどうか夜な夜なTwitterで「攻め 労務」で検索していたところ、高谷さんが運営する労務コミュニティTERAKOYAを発見し、ご縁あって昨年もAdvent Calenarを書かせていただきました。

▼昨年の記事はこちら

昨今の働き方改革や多様な働き方、今年は特にコロナ禍での在宅勤務の浸透など、労務としてはやること盛りだくさんな反面やりがいのあるタイミングなのかなと感じております。

それなのに、それなのに、労務実務についての他社事例や情報って少なすぎじゃないですか?性質上、仕方ないなと思いつつ、とはいえ情報源が少なすぎる...そんな思いで、もっと世の中の労務担当者が気軽に情報を発信できるような未来が来てほしいという願いをこめてnoteを書きました。(実は、情報を発信するのも、表立って話をするのも、社内研修ですらスピーカーになるのもとっても苦手な人間です。でも未来の労務担当者のため・・・)

グダグダ長くなってしまいましたが、継続は力なりということで今年も苦手な発信をしてみようと記事を書いているわけです。

今回の記事では、ツクルバ入社後に実施してきた施策などを可能な限りご紹介できればと思っています。前職でも労務中心の業務を担当していましたが、母体が大きい企業のグループ会社だったため、ある程度システムや制度は整っているし、法改正についても適宜母体から情報共有があったりして自身で積極的に情報を取りに行くことはあまりなかったのが正直なところ。しかしながら、ベンチャーでは情報を取りにいかなければ何も進まない。ということで...

各施策を実施するにあたり私が参考にしたものを共有することで結構いらっしゃるであろうぼっち労務担当者の方の力になれれば、これ幸い。

といった気持ちで書いています。


規程改訂

労務のみなさんなら必ず通る道、規程改訂。法改正などに伴う定期的な修繕はもちろんのこと、たまに訪れる就業規則の大規模修繕工事、その他制度変更に伴う規程改訂は細々ありますよね。今年は在宅化に伴いテレワーク規程も各社コロナ禍で大変な中作成されたのではないでしょうか。

ツクルバでは今年8月に就業規則の全面改訂を行いました。多様な働き方が増えていく一方で雇用形態ごとに適用される部分が曖昧なところがあり、一度全面的に見直して整理しようとなりました。

ありがたいことにツクルバでは社内弁護士が2名おり、全面的にサポートしてもらいました。手順としては①ファーストドラフトを法務が厚労省のモデル就業規則とてらし合わせながら作成(本来であればファーストドラフトも労務がやるべきとは思いつつ、コロナ禍でバタバタ&組織変更などもあり相談してお任せすることにしました)、②労務にて他の規程や実態と照らし合わせたり、法改正等で変わっているところはないかどうかの確認を実施し、③労使委員への説明と社内稟議といった形で進めていきました。

参考資料として私が使用した本は下記です。各項目の解説が載っていて、大変勉強になりました。と共に、まだまだ自身の勉強不足も感じました。

いやー

しばらく全面改訂はやりたくない(笑)。時間と体力があれば楽しい仕事だけど、いつも大体時間も体力もない。



残業時間モニタリング

ツクルバで使用している勤怠システムだと、月の勤怠が締まってからでないとシステム上でフレックスメンバーの残業時間を確認することができません。これだと月の途中で労働時間や業務量の調整は難しいですよね。所定労働日×8時間ー実労働時間で計算すればもちろんでますが、上長も当該メンバーもタイムリーにそこまで計算する余力はなさそう...。とのことで、corporateエンジニアのお力を借りまして、システムからcsvをはきだして、共有フォルダに保存すると自動的に指定のチャンネルに36協定に引っ掛かりそうなメンバーを通知するという素敵なモニタリングシステムを作ってもらい、月中でも残業時間をある程度把握できるような仕組みにしました。

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社内エンジニアがいることのありがたさよ。本当にいつもありがとうございます。


ハラスメント研修

8月が期の始まりのツクルバ。組織変更に伴い今年は新任役職者が増えたので、ハラスメント研修を実施しました。在宅化に伴い、研修や説明会系はzoomで実施→録画→受けれなかった人は後日動画で受講が圧倒的に増えましたね。ハラスメント対策については、現在厚労省がかなり力を入れて特設サイトや動画・研修資料を展開しているので、下記サイトを参考にしつつ+自社で起こりそうな事例を加えつつ(在宅化に伴いオンラインでもコミュニケーションがかなり増えたので、slackでのやり取りの注意点やzoomなどのスクショ画像を安易にslackなどのオープンチャンネルに貼り付けないようにetc...)研修を実施しました。

厚労省の特設サイト

あ、研修より前に、そもそも、ハラスメントについては会社方針の策定が必要ですね。ツクルバでも改めて経営メンバーと認識を合わせて基本方針を文字にしました。


/roumu_soudanコマンド

緊急事態宣言後の在宅勤務開始に伴い、個別の労務相談が増えてきた。メンバーからすると、プライベートなやり取りをオープンチャンネルではできないし、労務にDMは少し気が重い。労務からすると、コロナ禍のバタバタ期でDMだと反応が遅くなってしまう。上長経由で相談があったときには問題が深刻化している場合もある。もう少し気軽にメンバーが相談できる方法があればな...なんと思っていた最中にSmartHRさんのオープン社内報の記事を発見!!

チームの雑談チャンネルに箸休め的に記事を投稿したところ、corporateエンジニアにすぐ作ってもらおう!!ということで1週間後には社内にリリースしたのでした。

Respectの意味も込めて、SmartHRさんオリジナルの/roumu_soudanという名称をそのまま使わせていただいています。今でも大活躍のこのチャンネル・・・本当にありがとうございます。本来であれば直接お礼を申し上げたいところ、このような形で感謝の気持ちをお伝えすることをお許しください・・・。


コロナ禍における各種対応

なんといっても今年はコロナ一色でしたね・・・。緊急事態宣言後は全国の総務・労務のみなさんは寝てないのでは?と心配になるくらい大変でしたね。色々ありすぎて、大変という言葉しか思い浮かびません...。(まだ終わってないけれど)とにかくみなさん今年はお疲れ様でした。

ツクルバでもコロナ禍における各種対応をしておりました。

通勤手当の見直しや在宅手当の支給検討。こちらはTERAKOYAで各社さまの情報を参考にさせていただきながら検討しました。その節はありがとうございます。こういった不測の事態に情報共有ができる場があることは、とっても有難いですよね。これからもお世話になります。
在宅勤務化に伴い、メンバーの健康管理も気になるところでしたね。とにかく様子が見えない。ツクルバでは人事が発信せずとも1on1や定例MTGを各チームで自主的に始めていました。人事ではwevoxによるサーベイの強化や産業医面談窓口や厚労省の相談窓口のアナウンスをするなどしていました。※1on1は落ち着いたタイミングでガイドライン化し、全社に周知しています。

上記以外にももっと重たいものがたくさんありましたが、本記事では割愛します。ご興味のある方はTERAKOYAにて弊社飯塚がイベント登壇時に使用した資料が展開されてますので、ご確認ください。


労務以外も・・・

実はツクルバでは労務以外の人事制度の改定を随時実施中。評価制度一つが変わるにしても、報酬と結びつくので労務の業務にも影響がありますよね。というわけで、このあたりの労務運用や仕組み作りを一緒にしてくれる若手メンバーを絶賛募集中です。(結局PRみたいになってすみません!でも切実です!)気になった方は、お気軽にご連絡ください!

手前味噌な話ですが、ツクルバで働くメンバーはとてもいい人ばかり。しかもメンバーからコーポレート部門に対するリスペクトがとてもあると感じていて、お願いごとが多い労務としては非常に働きやすい環境だと感じています。改善案件も積極的に受け入れてくれます。(感謝)


最後に

私自身、人事労務としてはまだまだ未熟者ですが、自身のできる目の前のことを誠実に・愚直に取り組むことで、ツクルバや世の中に少しでも貢献できたらと思っています。

不確実性の高い世の中だけれども、労務の皆さまとは情報交換をしながら、繋がっていただければ嬉しいです。Twitter界隈の皆さま(今回のAdvent Calendarにもいらっしゃいますが)の情報発信、いつも非常に勉強になっています。この場をお借りして改めて感謝の気持ちを伝えたい!!感謝感謝です。

労務に限らず、総務・人事・コーポレート全般のみなさま今年は本当にお疲れ様でした。

今週はグッと寒くなってきましたが、年末調整大詰めですね。お身体には気を付けて、みなさまよいお年をお迎えください。

高谷さん、今年もこのような機会を作っていただき、ありがとうございました。

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