見出し画像

2.至極色の夜の記憶と備忘録

「悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~」に纏わるいくつかの事柄。#2

13年目の記憶と記録

盛岡、青森、仙台の東北公演が当初のツアー日程、会場から変更しての開催。
盛岡、青森は予定どおりのライブハウスで日程のみ変更、仙台は日程はそのまま東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)が建物被害により使用不可となり約半数キャパのライブハウス仙台Rensaに会場変更となった。

6月スケジュール
八王子  6月1日
仙台      6月3日
盛岡  ★4月7日→6月5日
青森  ★4月9日→6月6日
名古屋6月11日
東京ドームシティホール6月18.19日

結果、東北3会場接近開催となり、残すところ名古屋と東京のみ、東京ドームシティホールはライブハウスというよりZepp寄りのスタンディングフロアと指定席のある会場でセットリストも今回ツアーの会館ホール仕様だった。

仙台Rensaは想定内なのかキャパオーバーの理由で振り替えできなかったという声はあまり聞こえなかった。当日券も販売された記憶なので元の会館が完売していたとしたら、半数近い人がキャンセルした計算になる。

USTREAMで生中継配信が行われたそれは無料配信。今みたいな配信至上時代のひと昔前、払い戻したチケット代で配信チケットを再度購入してもらうという手段もなくはなかったかもしれない。そもそも地元の人がライブどころじゃない、行けないと諦めたそれを慮るところからの配信なので、その選択肢はなかったのだろう。まだ予断を許さない被災地のライブ、真逆の安全な東京にいて便乗して高みの見物のような視聴に一抹の心苦しさがあったこと、遠隔地で配信を観られたことの運営への感謝を忘れない。

自分がリアルに参加した直前の開催地八王子公演と、2日後の仙台公演は配信との違いはあるにせよセットリストの違いだけではなく、印象が全く異なった。その会場だけでなく全てのライブがどこも同じなんてないことを前提にしても、ホールとライブハウスは当然、異なる。映像で観る限り、仙台は自分の参加した浜松窓枠に似ているかな?という印象。

アルバム悪魔のささやき収録曲~以外でツアー中に他の会場でも演奏されていない仙台の選曲

「うつらうつら」「旅の途中」「俺の道」
「はじまりは今」「絆」

ツアーでは仙台だけでなく各地その会場だけの曲が相当数あった。前回の八王子では「東京の空」千葉では「sweet memory」といったように通算27公演、どこの会場もビックリ箱のような驚きとリアルな偶然の喜びがあった。

ライブごとにセットリストを変えるというのが、あの頃はそれが当たり前で気にしたこともなかった。2017年30周年ツアーで固定セットリストにして、演奏を原盤どおりの演奏にしたことに言及していた。それが今回のライブ映像を観て、以前の早いテンポの演奏と宮本さんのモニター足かけスタイルに、慣れ親しんだ懐かしい空気を思い出した。

映像は当日、配信を観ながらどうやら録画できたもの、録画してから1回観たかどうか。なぜならツアー最終、東京ドームシティホール✕2があって、観た後にリアルなライブの体感の記憶を混在させたくなかったのだと思う。その後、観ることなく保存していたものを2024年再視聴に至る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?