ママ母ババ９_不格好な二世帯住宅/消えたクリスマスと合成お絵描き

消えたクリスマスと合成お絵描き

同居を始めたクリスマス近く。
その年、
”お母さんは今年はクリスマスを準備出来ません。”
と言われた。

クリスマスの朝の枕元には何もなかった。
しみじみ悲しかった記憶がある。

それ以降、枕元のクリスマスプレゼント
はなくなった。

サンタクロースは今も健在

同居後、母は忙しく子供と遊ぶ事も
創作活動もなくなっていった。

唯一の参加が”合成お絵描き”。

複数人数で合成で絵を描くという遊びで、

１．人数に合わせて描く部分の役割を決める。
　　　顏役。身体役。足役等

２．エリア担当は描くと次の担当に紙を回す。
　　数人の顏と首だけ描いて、
　　顏の部分隠して身体役に回す・・・
　　という風に

３．最後に紙を開く
　　バラバラで描かれた絵は、奇妙になる。
　　スカートを履いたお爺さん。
　　スーツ姿のお婆さん。

各自、面白味が出るように他の担当を
交わすのを考えながら描く

だけど、時々、バランス良い絵が生まれる。
そこで、一同大喝采。

昔からの我が家の定番の遊び。
母は絵が上手い。
が、MCは更に上手い。

チグハグな絵に大笑い。
偶然の良い絵には、
大喜び。

我ら姉妹の自信ある遊びだったけど、
他の子達とやってみたら、
意外と盛り上がらず・・・

我が子達にも受けなかった。

今思えば、
あの母のトーク力が楽しかったのかも。

母からのお礼のファックス