親が介入しない事の大切さ
前回の言葉の問題で思い出した事があります。
題しておにぎり事件。
それは転校当初息子が早く学校に馴染める様にと、お弁当のおにぎりをクラスメイトにお裾分けできるよう多めに持たせていた事がありました。
その時にひとりのクラスメイトにおにぎりを全部取られてたとお腹を空かせて、落ち込んで帰って来た事が続いたんです。
先生に訴えようとその当時の息子は言葉が出来ない。
He is hungry and angry.
ラッパーの様な文句で私は先生に何とかしてくれと訴えたのですが
反応はイマイチ。。
そうメキシコ人は基本的に問題を静観する傾向があるのです。超事なかれ主義。
日本人にも良くいるけど、こちらでは正義を叫ぶと殺されてしまったりするからね、、。
煮え切らない学校の対応にモヤモヤを抱えながら、結局おにぎりではなくご飯を詰めるようにしてディフェンスする様になりました。
そんなある日当時違うクラスに日本人のお母さんがいたのですが、その方が彼女の子供と同じクラスのお母さんと話した時、兄弟が私の長男と同じクラスでおにぎりを家族の為に沢山貰って帰ってくると喜んでいたと私に話してくれました。
なるほど、、家族に持ち帰っていたからおにぎりを、5つも6つも取られていたのか。
お弁当のおかずを交換する事さえ禁止だった日本の幼稚園と違いなんとおおらかな事よ。
そもそもお弁当もスナック菓子とかフルーツとか良くてサンドイッチのようなもので皆んな似たり寄ったりだし、先生もいちいちランチの事なんて気にしていない。
もちろん弁当マウントを取るようなお母さんはメキシコには皆無。あれは日本の主婦達にかけられた呪いだとしみじみ思う。
閑話休題。
月日は流れ息子達の友達は皆んなメキシコ人となった今、そのおにぎり泥棒の子は長男の親友になったのでした。
何がどうなるか分からない。
あの当時はその子の親に直接訴えようかと思っていたぐらいなのですがしなくて良かった。
親が子供の揉め事に口を出すもんじゃないとしみじみ思ったのでした。
そもそも良かれと思ってやってたおにぎりを多めに持たせるのも今となっては過干渉だったのかなあとも思います。
ちなみに我が家ではメキシコ人に塩おにぎりは絶大な人気を誇っていて息子の友達達にも良く食べたいとリクエストされます。
カルフォルニア産のコシヒカリあるいはササニシキを使っているのですが日本米の美味しさがわかる様です。
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