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おうし座で満月、さらに皆既月食でした。

お疲れさまです。今日の夜空は見上げられましたか。
私もなかなかジッと見上げるのは難しかったのですが、夕食の支度の合間に子どもに声をかけて外へ見に行きました。
夫が外から帰ってくるなり「月、見た?」なんて言ってくれたので、また夫婦で庭先に出てスマホじゃ撮れないねなんて言い合いながらまた見ました。
風呂上がり、また元の形に満ちていく月を見て、なんとなく安心してゆっくりお白湯を飲んでいます。

月蝕がすすみ、いよいよ全て隠れるというところは分かっていても何か不安な感じというのでしょうか、不気味な色になって、昔の人がよくないことが起こる前触れだぞと感じるのは当然だよなと思いました。
古代人も現代人も、なんとなくの感覚というのはあまり変わらなかったりするのかも知れません。

さてこの数日、私は恐ろしく…自分でもどうした?と振り返ると不思議なほど、私は怒りに満ちていました。

比較的、感情に波がないタイプだという自己認識なのですが、どうしてだかイライラが収まらない生活でした。
特に、夫にはなんだかもう…この人のことが本当に許せない!といつのまにか夫が動くその一挙手一投足まで私の癪に触るような、そんな生活でした。

今日「月、見た?」と声をかけてくれた時にフッとそんな怒りが収まったので、月蝕のせいにしておきます。笑
自分で思う私の立派なところは、私の感情なんて気まぐれなのでそうした苛立ちを表面的にではありますが夫に出さないところです。

もちろん夫は私を見てなんか機嫌悪りぃな〜くらいは伝わっているでしょうが…ケンカを始めていないかぎりは仲直りをしなくて良いので楽です。
バトルは始めてからの方が大変なので、できるだけ開戦しない。私たち夫婦の密かな協定でしょうか。

何にそんな怒っていたのかな?と今になって振り返ると、「私には足りない!」という焦りだったように思います。
ここ数日はスーパーに行ってもなんだか少しずつお高い。そういえば引き落としもどんどん値上がりしている気がする。そんなに無駄遣いしたんだっけ?と見返すと、電気代が上がってるなあ…なんてまた不安になったりして。

そうしたときのテレビの中やTwitterの中の扇状的なことばに舞い上がって、怒るために怒っているような悪循環にハマってしまって…。
私、こんなに大変なのに夫は!世間は!男性は!政治家は!と苛立つことでむしろかえって自分を惨めな気持ちにしていましたね。反省…。

その身近なターゲットが夫になってしまったということのようです。
日頃ならハイハイと受け流せていたようなことばが突然グサリと私を傷つけたりして、カーっとなっていました。
あの時こんなことも言われた!あれも嫌だった!そういえばあの時だって!と怒りを迎えにいくようなマインドになっていましたね。そりゃ疲れるわ。

一説によると、星占いにおける月というのは心の内側にある満ち欠けにも影響するそうで、確かに私、心の内側がすごく欠けていたのかもと感じます。
今日はもう、怒り疲れて頭が痛いです〜…

みなさまは体調いかがですか、心乱されておりませんか。
うまくいかなかったこと、気持ちがどうも乱れてしまったこと、投げ出したくなるような気分、お月様が短い時間で満ちたり欠けたりしたのですから、そりゃ我々も激しく心が動かされちゃうんだよなあ〜なんていうことにしておきましょうね。

明日から、私はまた何事もなかったかのようにお母さん業に励みます。そして、本を書くためにしている準備を明日も続けます。

私の飢えた強い怒りを通じてひとつ思い出せたことは、「私は私としてやりたいことをやらなくちゃ、今のままだと本当に苦しいから自立のために動き出さなきゃ」という焦りでした。
スーパーの商品が値上がりするのは苦しいけど、別に鶏胸肉とひき肉が献立にわりあい増えたって生きていける。美容院に行ける頻度が下がったり、下着がちょっとびろびろになっていても少々なら我慢できる、大丈夫。

私が苦しいのはお金が無いという不安でなくて、自分の人生をこのままじゃ自分でコントロールできないんじゃ無いかという不安でした。
私が私として生きる実感のために、自分の命を振り絞ってこれからまた生活していきたいと思います。400年前もこんなふうに、どこかの女性が悩んだり苦しんだり奮起したりしていたんでしょうか。

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