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転んだ子のプライドを守れるような世の中になってほしい(お母さんのカウンセラーマインドは余裕あってこそでしょ。)

お疲れさまです!
星占いで子育てに悩むお母さんの役に立ちたい人、香椎マヤです。

外をぶらぶらしていると、2歳くらいの小さな子がお母さんの少し先を誇らしげに歩いているのを見かけました。
春らしいポカポカとした良い天気、周りも近くの公園から帰る親子連れや子どものグループでにぎわっています。

その誇らしげに歩いていた子がいきなりポテっと転びました。
見たところケガはないようでしたが、顔を真っ赤にして…お母さんが「あらあら〜」と微笑みながらかけよります。

「転んだの〜?」とお母さんが笑顔で抱き上げると、真っ赤になってこらえていたところからどんどんクシャクシャになり…大きな声で泣き出しました。

まだ生まれて数年なのになんてたくましく、誇り高いのでしょう。
信頼する母親に保護されるまで、ジッと痛みに耐えていたのですね。

子どもは放り出された世の中を生きるために、母親を信頼しているのです。

ここで母親から「泣かないで〜」とか、「ケガしてないよ、大丈夫よ〜」なんて安易に痛みを、このショックをごまかされたりしたくありません。
「やめなさい、もううるさいから!」なんて、この悲しみを突き放されたりしたくありません。

周りの人が見ていたって、お母さんは泣き止ませようとなんて気にしなくて大丈夫なのですよ。
無理やり信頼をそこなって泣き止ませようとなんてしないでください。

生まれて数年で子どもはなんと歩行能力を獲得して、その獲得したての力で世界を探索しているんです。

そのときに思わぬ負傷!
痛みと、悔しさと恥ずかしさとやるせなさもあるでしょうー…とまではこども自身思っていないかもしれませんが、大人から見える微笑ましい様子も、子どもにとればともかく大事件なのでしょうね。

私がたまたま様子を見ていたお母さんは、とても落ち着いていらっしゃいました。
なぐさめるわけでなく、あしらうわけでなく、表情は穏やかにでもお子さん本人のツラさは「うんうん、転んだねえ」と否定せず受け止めていました。

お母さん上手な人は、カウンセラー的な対処が上手いのかもしれません。
自分の感情はおさえて出さずに、子どもの言いたいことを否定せず出したい気持ちを十分に出させます。

子どもは気持ちを出せるだけ出していくうちに、自分なりの納得できるができるようになっていくのです。
自分なりの社会との折り合いの付け方は、そうやって身につけていくのです。

ここまで偉そうなことを言っていますが、毎日忙しいお母さんにそんなややこしいことはなかなかできませんよね。

日々の家事や事務的な手続きなどやることに追われ、外に出れば周囲から“子連れだ”となんとなく注目されている気がして。
運が悪いときには知らない人から「泣き止ませろ!」なんて高圧的に怒られたりして…いつでもどこかビクビクしています。

出産するなりいきなり社会的弱者になって、世間にペコペコして気をつかって、家に帰るとドーっと疲れても子どもは待ってくれないから家事に追われて…。
一息つく暇も、座る暇さえもないお母さんたちってたくさんいます。

そうしたお母さんたちが、カウンセラーのように余裕のある心を持ってお子さんと接することができるためには…社会全体が子育てウエルカムになればいいのにな。

子育てウエルカムな社会というのは、子どもの両親や親族がお金と時間にゆとりを持って暮らすことができて、そこら中を子ども連れの人がウロウロしているのが当たり前で、将来に子どもが育っていく先が不安にならないような…。

だって、子どもたちって未来そのものなのですからね。
誰かに皺寄せがいくのを望んでいません。社会にいるみんなに余裕が生まれてほしい。

私は何も見ていなかったような顔でその場から離れました。
振り返ると、誇り高い先ほどの子どもは、またお母さんの手を離れて歩き出していました。
自ら獲得した歩行能力をますます鍛え、そのうちお母さんを振り切って走り出すのでしょう。

桜のつぼみが大きくなってきましたよ。

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