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相談3:対等な人として子供と接すると楽になるのでは。

とにかく娘の事が気になってしまいます。今は娘の初めての彼との恋愛が気になっていて…娘が幸せになってほしいという気持ちのあまり、娘から彼の事を相談されたり聞いたりすることに一喜一憂してしまいます。

自分には何もできない事をわかっているのに、何かできることはないかって寝れなくなったりするほど考えます。
口を出しては娘に嫌な顔をされて自己嫌悪です。
なんでこんなに娘の恋愛の事を考えてしまうのか自分でも自分をコントロールできず苦しいです。

お母さんの誠実さと真面目さ

ご相談を送ってくださってありがとうございました。
お話をおうかがいして、お子さんの恋愛にも真剣に向かい合う素敵なお母さんじゃないですか!と思ったのですが、お母さんとしては気になってしまうことに加えて言わずにはおれないご自身のことが苦しいのですね。

星を見ればどこかでお子さんのことをコントロールしたい欲求が眠っているが見つかるのかしら?と思っていましたが、なかなかそういうところは見られず不思議に思っていました。

お母さんは、頼られると相談相手以上に真剣に考える真面目さと頼ってくる人には絶対に力になりたい!と燃え上がる誠実さがある人です。そういう部分がお子さんとのお話の中で熱くなってきてしまうのかもしれませんね。
そういう意味ではご自身でも思ってもいない勢いがあって、お話していくうちに戸惑うのでしょうか。

自分を守ることとはなんでしょう

さらに加えて見つかったのは、お母さん自身の育ちにある「きちんとしていなければならない」という生真面目さと、人とのつながりに不安があって、孤独な方が自分のことを守っていられると信じがちな性質でした。

これは一見すると合理的な考え方のようですが、裏切られたときのことを想定しておくということは、裏切るつもりがある人でもない人でも自分から遠ざけてしまっているということです。
人は信頼されていると感じた相手の味方になってくれるものですから、自分で自分を守ることに実はつながっていないとも考えられます。

また、それと合わせてなにか心の傷に触れられると行動がコントロールできないことがありそうです。その心の傷までは私の力不足でご推察しかねるのですが…。お子さんのお話を聞いているとお母さんのなにか内にあるものに触れる部分があるのでしょうか。

愛情をたくさん持っているお子さん

また、お子さんの星も見せていただいたところ、お母さんの星のせいだけではないハラハラさせる部分も見えてきたように思いました。
お子さんの好きなタイプになる人をよむと、弱っている人やクセのある人に惹かれやすいように見えます。

でもそれは、高いところから低いところへ水が流れるように自然に、愛情がたくさんあることで足りずに弱っている人へ愛情を差し出せる人だからです。自分とは異なる文化や背景のある人にも魅力を感じることができる人でもあるようです。

お子さんは愛情が本当に豊かな人です。
繊細で愛情に敏感なところがあり、小さな時にはお母さんが大変な思いをなさったこともたびたびおありになったのではないでしょうか。
ただお子さんは本当の愛を知る人です。条件や見栄えではなく、自分が見出した愛する人に心から愛情を注げる人ですよ。

また、目に見えるよりもずっと強くたくましく、誤解を受けたり裏切られたりしても立ち直れる柔らかな強さがあります。もちろん傷つくことはいくつもあるでしょうし、お母さんがそばで見ていて辛いこともきっと待ち受けていると思います。

お子さんに教わってみるのも手です

それでも、見ているお母さんが「こんなに辛い思いをするくらいなら、もうそこまで人を信用しなければいいのに」と思うようなときでもお子さんはたっぷり悲しんだ後でたくましく立ち直り、また人に心開き人を愛していきます。

そういう意味では、お母さんの隠れた弱点である「人を信用して傷つくよりも一人で頑張る方がマシ」と思いがちな部分を乗り越える力を、少しお子さんから分けてもらえるかもしれません。

そういうつもりで、ここはどーんと思い切って「教えてもらう」マインドを持つというのはどうでしょう。

相談を聞く時には「そんなときお母さんはこう思っちゃうけど、あなたはどう思う?」「ああ、お母さんはこう思ったけどそういうそういう考え方もあるのね。」というお話のされ方がいいと思います。決してお母さんがへりくだるわけでなく、お互いを対等な女性として意見交換するのです。
これは、お母さんの態度を柔らかくする上に、お子さんが心からお話をしやすくなるテクニックでもあります。

誠実に向き合い続けたことはきっと支えになる

犯罪に巻き込まれる事態さえ避けられれば、あとはともかくお子さんの力を信じても大丈夫です。
禁句があるとするならば「ほら!お母さんこうなるって思ってた!」「だからあのとき、お母さんは危ないって言ったでしょ!」という、先回りして分かった顔をして伝えてしまうことです。
これは”相談したせいでみじめな気持ちになってしまった”と感じる言葉です。これを言ってしまうと、次から心の奥にある気持ちを聞き出すのは難しくなってしまうでしょう。

お子さんにとっては初めての恋愛ですよね。自分の中で起こる初めての気持ちに戸惑ったりうろたえたりしているかと思います。
そんなときに、お母さんに恋愛なんてくだらない!なんていう扱いをされず一生懸命向き合ってもらえたことは、お子さんにとって強い支えとなっているはずです。
その部分では自信をお持ちになっていただきたいです。

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