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IDGsツールキット紹介(Thinking編)

はじめに

ツール紹介の5回目となる今回は、Thinkingの「免疫マップ」を紹介する。
Thinkingにはツールキットで紹介されているものに限らず多くのフレームやツールが存在しているため、取りかかりやすいカテゴリーでもある。

変化にたいする免疫マップ

何か目標を持って行動しようとした時、目標達成を妨げる阻害行動によって、失敗に終わってしまうことが残念ながら多い。
紹介のワークは、阻害行動を引き起こしてしまうメカニズムに、変化を妨げる強力な固定観念が隠れていることに気づかせてくれるワークになっている。
ワークでは、すでに取り組んでいてうまく進められていないことをテーマに考えるとやりやすい。
また、作成したワークシートを他者に共有し、フィードバックをもらうことで気づきが生まれやすい。ぜひ、ほかの人の視点を入れてもらうことをお勧めする。
私の場合は、裏の目標と思っていたものが真の目標なのではないか?など逆転現象が起きるまで至ったこともある面白いワーク体験となった。

このワークをみんなでやってみたが、少人数で共有しあっていると、問いかけに対して自分でもあまり踏み込みたくないような言葉でポロッと出てくる。ここにその人の固定観念やメンタルモデルが現れてきた。
個人ワークではなかなかここまで出すことは難しい。少数でも良いのでグループワークをおすすめする。
複数回このフレームでワークを行なっても、参加するメンバーが変わると新たな学びがあるのも面白い。

やり方

以下に、ツールキットに記載のやり方を改良したものを紹介する。
下記のフレームに書き込みながらワークを進めていく。
注)フレームはロバート・キーガン博士の免疫マップを変形させたものになっている。

ワークシート 番号は記入の順

1.例えば、「もっと運動する」「境界を決めて他人の期待や希望を断る」など、個人の成長目標を設定することから始めてください。
設定した目標を改善目標の欄に書き込んでください。

2.改善目標を促進する行動を書き込んでください。

3.実際に改善目標に促進できていない場合、実際に取ってしまっている阻害行動を書き込んでください。

4.阻害行動を取ってしまっている、裏の目標を書き込んでください。

5.阻害行動、裏の目標を持ってしまう、固定観念が何か考えて書き込んでみてください。

6.書き込んだワークシートを他者に説明しフィードバックを受けながら、探求してみてください。新たな気づきがあるかもしれません。

設定した目標を追求し、人生に大きな変化をもたらそうとするとき、しばしば私たちの中の何かが、その変化に抵抗し自分にとって馴染みのない行動に変えることを阻んでいるように思えることがあります。このプロセスでは、新しい行動は、自分では気づいていないかもしれない自分自身についての前提(メンタルモデル)に挑戦するものであるため、このようなことが起こるのです。行動変容を妨げている思い込みを特定するようにしましょう。例え ば、あなたが他人の要望をお断りするのを上手にやりたいと思ったら、それは、自分が他人 から必要とされている人間だとの前提に挑戦することになるかもしれません。

「IDGs変容する組織」ツールキット紹介を参考に改良
参考 チェンジ・エージェント・アカデミー


記入例

そのほかのツールキットも知りたい方は、下記の書籍もご参考いただきたい。


そのほかのツール


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