ここが知りたい!ピースウィンズ・ジャパン「内輪の人々」とのおカネの流れ④FAXで「会計について」問い合わせ

 NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ、広島県神石高原町、大西健丞代表理事)にホームページ上から問い合わせや取材の申し込みをすると、必要以上と思われる個人情報の記入を余儀なくされませんか?そこで私はできるだけFAXで送り、電話で届いたことを確認するようにしています。

 問いあわせはほとんどの場合、スルーされてしまいます。それでも送るのは、一応、取材を試みもせず、一方的に書いているとか、問い合わせれば回答できるのに、問い合わせすらなかった、といわれたくないからです。12月2日にPWJにFAXで送った問い合わせの内容をここに掲載しておきます。専門家からの解説もあり、わかった部分もありますが、PWJの見解を確認しておきたいと思います。

 大西氏が代表理事、理事長など兼務しているNPOは複数あり、決算期の異なるNPO同士で資金の貸し借りがあり、その構図は複雑です。一つ一つ、開示された資料などをもとに、丁寧に確認しつつ、全体を分析したいと考えています。

◆以下が12月2日にFAXで問い合わせた内容です。

 情報公開制度に基づき、広島県からNPO法人ピースウィンズ・ジャパンについて各種行政文書の開示を受けました。
 その中の役員報酬・賃金の規定に関する文書について以下の通りわからないところがあり、問い合わせをさせていただきます。現在、PWJの保護犬事業、ふるさと納税等の寄付の使途についての調査を進めており、その一環です。ご多忙のところ誠に恐れ入りますが、一両日中にご回答いただければ幸いです。(開示請求により得た文書以外の公表資料に関する問い合わせも入っております)

【1】役員報酬について

 特定非営利活動法人役員変更届を読むと、役員報酬について「監事」以外の代表理事、理事らは「報酬の有無」の欄に「無」とあります。

 一方、県による実態確認復命書によると、代表理事の報酬(平成24年2月1日から26年8月31日までで2400万円=年間1600万円相当)とあり、また、役員報酬規程等では代表理事の報酬は1440万円(平成30年2月1日~平成31年1月31日)とあります。

 しかし、事業報告のうち活動計算書を見ても給料、賃金の項目はありますが、役員報酬の欄はありません。役員報酬は会計処理上、どの項目で取り扱われているのでしょう?また、県に提出・報告された金額は間違いありませんか?

【2】寄付金の15%相当の一般管理費の取り扱いについて

 PWJは寄付を募るにあたってあらかじめ15%相当は一般管理費に充当するとうたっておりますが、事業報告書にはその15%相当がどこに組み込まれているのか不明です。

 神石高原町のふるさと納税サイトのうちNPO支援の欄にPWJのピースワンコ事業の収支報告が年度ごとに明らかにされていますが、2018年度分は一般に公開されている事業報告のうち事業別の経常黒字額1億4千万円相当がピースワンコの一般管理費として記載されています。

 しかし、2017年度分は事業別収支が3億円もの経常黒字だったのに、一般管理費はゼロとなっています。これは記載漏れまたは計算ミスでしょうか?
15%上限の一般管理費が会計処理上どのように扱われたかを開示する予定はありませんか?

 【3】PWJの会計をみると、借入金が11億円以上あります。同時に現金・預金の金額も毎年度増え続けています。事業別収支をみると、保護犬事業の収支は億円単位の黒字ですが、借入金は保護犬事業にも充当されているのでしょうか?

 銀行等からの借り入れにあたって、保護犬事業の寄付金(預金)を担保にしていますか?

 2017年度の会計報告では、大西健丞代表理事がPWJの債務に対し7億円以上の連帯保証をしていることが記載されていましたが、2018年度にはありません。連帯保証はどのような方法で解消されたのでしょうか?

以上です。

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