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教えて大西さん、ピースワンコのこと①5年で累計11億円黒字、寄付金はどこに?


 NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ、神石高原町)代表理事・大西健丞さんのスポークスマン兼ゴーストライターは元朝日新聞記者でかなり筆が立つらしい國田博史さん、という噂を耳にしたことがあります。

■年3億円超の黒字も

 残念なことに、電子メールやFAXでかなりの数の問い合わせを送っても一切返事がありません。

 したがって、この噂も確かめようはありませんのですが、代表の大西さんでもいい、幹部の國田さんでもいい、いつかきっと答えてくれると期待して、質問をいくつか書いてみることにしました。皆さんにもお読みいただき、ご意見あれば私にお寄せいただければ幸いです。

 最初は保護犬活動(ピースワンコ)の黒字の行方についてです。

 認定NPO法人であるPWJは毎年、事業報告をまとめて広島県に提出し、公開しています。2019年度(2020年1月期)分はどういうわけかPWJのホームページに掲載されていませんが、広島県のNPO情報サイトで閲覧が可能です。

 事業事業報告には内訳として、部門別経常収支も記されているのですが、ピースワンコ部門は一貫して黒字を計上しています。PWJが債務超過に転落してしまった2017年度においてもこの部門は3億円超の黒字を計上していました。

■PWJの稼ぎ柱

 過去5年間の黒字を合計すると11億25百万円となりました。狂犬病予防法違反の疑いで広島県警から書類送検されるなど不祥事を起こし、広島県の指導を受けつつ立て直しに取り組んでいる最中とは言え、数字で見る限りPWJの屋台骨を支える超優良部門です。

 「事業資金が減り、私は個人として返済の保証をしながら、常識では非営利団体が行わないような借り入れもして、必死に頑張ってきました」

 昨年、大西健丞代表理事はピースワンコの支援者に送った手紙でそんな窮状を伝えていました。これだけの黒字がたまっていて、事業資金が減り、返済保証をしながら借り入れもしている理由を教えてください。

■消えた連帯保証

 それはピースワンコ事業のための借り入れや保証なのですか?

 財務諸表の注記を確かめていくと、2017年度末に大西健丞さんの名前でPWJの債務全額に相当する7億円余りの連帯保証が確認できますが、2018年度以降はその連帯保証の記載が無くなっていて、確認ができません。

 ディスクロージャーの基準が従来と変わっていないとすれば、大西さんが支援者に手紙を書かれた2019年末の時点では、もう連帯保証が無くなっていたのではないでしょうか?

 気になるのは、表にも記したように「地方創生」の部門の赤字が続いていることです。

■地方創生の赤字

 これは側近の國田さん自身が問い合わせ窓口になっていたNPO法人瀬戸内アートプラットフォーム(大西健丞理事長、本部を今年6月から愛媛県上島町に移転)などによるアートによる町おこしなどPWJが直接、間接関わる地域振興事業に資金が流出していることを示しているのではないでしょうか?

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 私にも「ピースワンコのお金が他の事業に流用されていている」「お金が他部門に使われるので、ピースワンコのためにお金をつかえない」という声が聞こえてきます。

 しかし、寄付金はそう簡単には目的外に使えないはずなので、そんな無茶なことはないだろうと信じています。

 これまでの黒字は預金として積み立てられていると私は推測していますが、実際はどうなのでしょう?

 新型コロナの影響で「大きなチャリティイベントが中止になるなど、寄付収入の落ち込みが心配です」というピースワンコ・安倍誠プロジェクト・リーダーからの手紙を受け取ったという方もいました。

 もし、黒字が預金として残っていないとすれば、心配ですね。

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