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大間マグロの謎を解く

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「大間まぐろ」のブランドで知られる青森県大間町でクロマグロ資源管理の実情を調べてみました。
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2023年1月の記事一覧

謎解き「大間まぐろ」②第56新栄丸は「大間まぐろ」商標を必要としないのか?

謎解き「大間まぐろ」②第56新栄丸は「大間まぐろ」商標を必要としないのか?

  東京・豊洲市場の初競りで最高値となったクロマグロは今年もまた青森県大間産のものでした。212キロ、3604万円でした。これを獲った漁船は「第56新栄丸」です。前回ご紹介したように岩手県や宮城県、福島県の港から漁をすることの多かった漁船です。

 船頭の竹内正弘氏が初競り終了後にメディア取材で答えたところによると、初競りに出荷したマグロは津軽海峡で12月31日に漁獲した6本のうち1本といい、水揚

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謎解き「大間まぐろ」①~大間漁協は「福島県産」「太平洋北部産」も扱う

謎解き「大間まぐろ」①~大間漁協は「福島県産」「太平洋北部産」も扱う

 パソコンを開いて、昨年東京都が情報公開した行政文書を引っ張り出してみました。マイクロソフト・エクセル形式のデジタルファイルです。2022年1月と2月に、青森県の大間漁業協同組合が東京都中央卸売市場豊洲市場に出荷したクロマグロに関する情報を記載したものです。

 原産地「日本太平洋沖北部」と記録されたマグロの取引が2022年1月27日に5本、同じく2月4日に4本ありました。大間漁協から豊洲市場に出

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豊洲の初競り、マグロ続々~偽装排除へ「大間まぐろ」は大間水揚げが必須

 いよいよ5日は豊洲市場のマグロ初競り。初競りに向けたマグロが全国各地で水揚げされています。初競り最高値の常連、青森県大間漁協からもたくさんのマグロが初競り向けに出荷されています。

 独自に入手した大間漁協からの出荷状況をみると、100キロ台とやや小ぶりなマグロが多そうですが、はえ縄漁船からは200キロを超すものもそこそこの本数が出荷されています。

 過去に3度、一番マグロを出荷したという大間

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