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デザイナーのキャリア

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デザイナーのキャリアや採用、転職に関する記事とか集めていきます。
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#エッセイ

心に残っている仕事がその人のキャリアをかたちつくる

*** はじめに少しフライング気味だが、デザイナーとして新社会人をスタートする方が、素敵な先輩や仕事とめぐり逢い、そして、その後の素敵なキャリアを歩むことを願って、このブログを綴りたい。 なぜ、こんなことを書きたくなったかというと、同じ日に同時多発でキャリアに関することが巻き起こり、これは私も、何かを書かなければいけない、お告げのようなものを受けとった(気がした)からだ。 ※ちなみに、noteで書いたインターン生募集の記事はこちら 師匠との出会い 私のデザイナーとして

30歳手前でアートを学びにNYの大学院留学したプロセス全公開 Part 1(入試エッセイも公開)

【有料部分はエッセイ全文だけです!】安心してください 2023.02.14更新 卒業後のことなどこちらで継続的に更新しているのでこちらもご覧になってください! みなさんこんにちは。そしてあけましておめでとうございます。 ヤミコ(@kurohune538)と申します。 (写真は大学のフロアとハロウィンのときの僕です) ニューヨーク大学のデジタルアートを専攻する修士プログラム(通称ITP)に合格し、入学しました。そして12月で初めての学期が終わったので、受験期からの振り返り

¥2,980

Design School Kolding までの軌跡(絶望編)

〜あるデザイナーが体験した絶望と希望の話〜 はじめに2017年9月13日、僕はデンマークのコリングにいます。Design School KoldingのSocial inclution Labというデザイン・ラボで、 Visiting PhD student として籍をおいています。ちょうど去年の今日、この学校と藝大が開催したワークショップに参加した日でした。結婚して、まだ1年半しかたっておらず、その奥さんを日本に残してまで、ここに来た理由はいったいなんだったのか? その軌

勇者になれない僕は、武器屋の親父を目指した。

2019年3月。僕はデザイナーをやめた。 直接のきっかけは職場での肩書きがデザイナーからディレクターに変わったことだけど、ずっと前から向いてないなと思っていた。向いてないと自覚しながら、それでもデザインが好きで好きでしがみついてきた。その結果、何十年努力し続けようと森本千絵や佐藤可士和にはなれないと諦めていた。 このまま業界の片隅でひっそりと生きていくことはできる。でも大好きなデザインという世界で、諦めを抱えたまま一生を終えるなんて絶対に嫌だ。僕は溺れるように“努力”を続