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〜インシデント対策〜 安全で健やかな育児を目指して

この記事はOptimind Advent Calendar 2023の12日目の記事となります。


こんにちは。オプティマインドの柏原です。

さて早速ですが、インシデント対策には、事前のリスク評価と事後の分析の両方が重要です。本記事では、オプティマインド社内で取り組んでいるインシデント対策について、私のプライベートにおける育児に関するリスク管理の具体例を交えつつご紹介します。

※余談になりますが、先日は社内のインシデント体制を改善した話についてまとめましたのでよろしければそちらも是非ご覧ください。

ポストモーテムとプレモーテム

インシデント対策において、プレモーテムとポストモーテムはそれぞれ重要な役割を果たします。

ポストモーテム

ポストモーテムはインシデントが発生した後に行われるプロセスであり、そこでは、何が間違っていたのか、なぜ問題が発生したのかを分析し、今後同様の問題を防ぐための学びを得ることが目的です。オプティマインドにおいてもインシデントが発生すると、その終息後にポストモーテムの場が設定され、そのインシデントの原因や起きた事象のタイムラインなどを元に、インシデント対策として”うまくいったこと”、”うまくいかなかったこと”、”幸運だったこと”などを洗い出します。その後、再発防止や改善の観点でどのようなアクションをすべきかを決め、期限と担当者を決めるところまでやって解散します。これにより、インシデントから学びを得て、改善サイクルを日々回しています。

ポストモーテム

プレモーテム

それに対して、プレモーテムはインシデントが起こる前に潜在的な失敗を予測し、それを防ぐための対策を立てるプロセスです。これは、問題が発生する前に問題の原因となりうる要素を特定し、予防策を講じることに重点を置いています。こちらはASCEND丹羽さんの以下の資料が非常に参考になりました。

オプティマインドでも、上記の資料を参考に上期にプレモーテムに取り組み、直近予定されている新機能開発において予期されるリスクと、それに対して事前に考えられる対策案について様々な側面からアイデア出しを行いました。そして、今の我々を取り巻く様々な状況を考慮しどこまでの対策を行うべきかを議論し、優先度を決めて着手してきました。

プレモーテム

このように、より信頼性の高いリリースを実現するためにオプティマインドでは日々改善を繰り返しています。

育児におけるプレモーテムについて

ここからはその考え方を育児に応用した具体例を紹介します。
我が家では、2022年に生まれた1歳半の子供がいます。最近はもう離乳食を終え、ハイチェアに座って食事が出来るようになりました。子供の成長は親にとって何よりの喜びですね。しかし、ある日、我々が一瞬目を離した隙に我が子が椅子から転落する事故が発生しました。幸い大きな怪我はなかったものの、我々夫婦の精神的なショックは大きく、この機に再発防止について話し合うとともに、普段の生活に潜む他のリスクについても事前に何か打てる対策はないか話し合おうという機運が高まりました。

我が家のハイチェア

この作業にはMiroのダッシュボードを使用しました。
まずは育児に関連する生活シーンを洗い出しました。
※なお、当時1.2歳くらいの我が子は掴まり立ちのフェイズであり、公園に出向くことも少なかったので記載しませんでしたが、改めて当時のボードを見返して今の状況と見比べると、外遊びのリスクも話し合っても良さそうだなと思いました。

1.2歳児(当時)の主要な生活シーン

次に各生活シーンでどのようなリスクが存在しそうかについて列挙していきました。以下に例を示します。

生活シーンに潜むリスク

そして、これらに対して、どのような対策を打てそうかということを話し合いました。以下のように”浴槽内で転倒”や”溺れる”というリスクに対しては、転倒防止マットを購入して利用することや、浴槽に子供をいれるときは一緒に入る、というような仕組みと行動の両面における対策を出しました。

リスクに対する防止アクション

最後に、出てきたアクションから実際に着手すべきものと担当者を決め、ToDoに落とすところまでやりました。その後ToDoを順次消化し、その甲斐あって我が子は今のところ安全に健やかに成長していってくれていると思います。(ありがたい)

育児プレモーテムをやってみて

育児プレモーテムを行ったことで、普段の生活に潜む育児におけるリスクを低減できたことはまず良かったです。それ以外にも、夫婦それぞれが子供と頻度高く接する生活シーンは微妙に異なるので、それぞれの視点から見えているリスクを話し合ったことで色々と発見もありました。そして、お互いに欠けている視点を補完し合い、会話を通して共通のリスク認識を持つことができた点が何よりも一番良かったことかなと思います。

これからも我が子の安全で健康的な生活を守っていけるように多彩なアプローチをとっていきたいと思います。

最後に

本記事を読んでオプティマインドの組織について興味を持っていただけた方は、弊社採用資料により詳しい内容が書かれていますのでぜひご覧ください。また、もっと詳しく知りたいと思っていただけた方はカジュアル面談も大歓迎ですので、気軽にお声がけください。



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