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掃除屋

何が清掃中だ💢邪魔だ‼️どけ💢そうじ屋‼️

アッ💦す…すみません…っと言って、体を脇に寄せた。

用を足したその20代中頃の若いサラリーマンは、モップを持ってトイレ内の床掃除をしていた喜市の横を通ってトイレから出て行く際、ウゼェーんだよ‼️と言って、ペッ‼️と唾を喜市の顔に吹きかけて、出て行った。

喜市は黙ったまま、ふぅぅ…と一息ついて、清掃着の袖で顔を拭うと、床掃除を再開した。

山崎喜市 23歳 都心の大手アパレルブランド会社「BOBELLFAR」のオフィスビルの清掃管理をしている。

廊下のモップがけをしていると…、

身長165センチ以上、胸が大きく、ウエストはキュッとしまっていて、形の良い尻を左右に揺らしながら、ミニのタイトスカートやパンツスタイルのスーツ姿で高さ10センチ以上のヒールをカツカツ鳴らして、美しい女性社員達が行き交うが…目の前にいる喜市の存在は、その視界には入っていないように通り過ぎて行く…が、その中で、数名の人間は、お疲れ様です。と一声かけて通り過ぎる者もいる。
そう声をかけられると、喜市は、ペコっと頭を下げて、ありがとうございますと返す。

高級そうなスーツを着込んだ男性社員達は、ほとんどの社員が、嘲笑を浮かべたり、哀れみの視線を喜市に投げかけながら、あぁは、なりたくねーな…まさしく負け組って感じだな…などと呟いて、通り過ぎて行く…もっと酷い人になると、邪魔だ❗️…視界に入るな❗️…景観が損なわれる❗️などと、罵られることもある。
こうした時、喜市は、身長160センチの小さな身体をさらに小さくして、下を向いてただただ黙って頭を下げるしかなかった。

BOBELLFARのオフィスは、地上30階、地下2階のビルとなっていて、喜市達清掃作業員は、朝の4時頃に出社し、朝の9時までに、清掃を終わらせる。
執務室内は、個人情報や企業秘密情報などがあるため、清掃は入らない。
入室するのは、年に数回、ガラス窓の清掃作業、一部フローリングスペースのワックス掛けを行う際と、日々の出入口付近に集められたゴミの回収作業時ぐらいだ。
あとは、廊下、共有スペース、トイレ等を清掃する。
喜市は、それ以外に定期的に屋上からゴンドラに乗って、ビルの外側のガラス窓の清掃も行っている。

屋内で口の悪い社員達は、窓拭きをしている喜市を指差し、頭の悪いバカじゃないとあんなところで窓拭きなんかできねーよなぁと言って笑ったり、バカにしたりしている。

が、中には、喜市に対して、いつもオフィス内を綺麗にしてくれてありがとうございます…などと感謝の言葉を口にしたり、差し入れですと言って缶コーヒーをくれたりする社員も少なからずいる。
喜市は、ありがとうございますと言って、やはり頭を下げて感謝を述べた。

社員同士の飲み会などでは、うちのそうじ屋のチビ…アイツみたいな人生って、ホント可哀想だよなぁ…アイツ高卒だろうなぁ…いや高校も行ってねーだろ、中卒だろ…必死になって毎日トイレのベンキを磨いくだけの人生って、情けないよなぁ…あぁはなりたくねぇよ…不幸だよなぁ…あんな最低な負け組の奴らがいるから、俺らがあんな最低な仕事をしなくていいんだから、世の中には、ちょっとはいてもらわないいけない連中だけどなぁ…などとネタにされることもしばしだ。

当然、中には、そんなことを言うもんじゃないわよ!あの人達のおかげでオフィス内が綺麗なんだから…もう少し感謝してもいいんじゃない?と言ったりする社員もいる。
が、あんな仕事でも、俺たちがいるからそうじ屋って仕事にありつけて、辛うじて残飯でも食っていけてんだろうから、俺らがもっと感謝してもらわないとな❗️と言う連中もいる。

ちょ…ちょっと…やめてください❗️

あぁぁ⁉️お前が先に誘ったんだろ⁉️

いつ私が誘ったんですか⁉️離してください❗️

俺に熱い視線を送ってきたじゃねーか⁉️このデカい乳を俺から揉まれたかったんだろ⁉️

イヤッ❗️やめて❗️イヤァァァ‼️

ヒャッヒャッヒャッ…ホラッ…イヤッて言いながら、ホントは喜んでんだろ?イイ乳してるよなぁ…一回、揉んでみたかったんだよ❗️遠慮するな❗️俺から揉まれて喜んでるじゃねーか…。

離して💢やめて‼️

その時、ガチャと音がして、非常階段の出入口の鉄の扉が開いて、喜市がモップを持って現れた。

その瞬間、30代半ばぐらいの男性社員は、20代半ばぐらいのその女子社員から手を離したため、女子社員は、男から逃れ、喜市のもとに駆け寄った。
喜市は、モップを持ってその場に立ち尽くしていた。
男性社員は、チッと舌打ちをして、喜市を睨みつけながら、階段を上がってくる。
喜市は、非常口の扉を開けて、背中で女子社員を外へ押し出して扉を閉めた。
男は、喜市の胸ぐらを掴むと、なんだテメェは⁉️いいところを邪魔しやがって💢たかがそうじ屋が、何やってんだ💢と怒鳴って壁に喜市を押し付ける。

喜市は黙って目を瞑っている。男は名札を見て、山崎だな…ふんっ❗️ここで働けないようにしてやるよ❗️この虫ケラが‼️と言って、そのまま喜市を床に投げ倒すと非常口から出て行った。

喜市は、ゆっくりと立ち上がると、そのまま階段を黙って降りて行った。
しばらくして、先程の女子社員が非常口の扉を開けて中を覗いてみたが、そこにはもう誰もいなかったので、ホッと安心した表情を浮かべ…あのそうじ屋さんにお礼言わなきゃっと思って去って行った。

この日の翌週…このセクハラ男性社員の異動の内示が発表され、地方営業所の商品管理課に転勤となった。
男は上司や人事に異動理由が何なのか迫ったが、上からの命令だからわからないと言って、取り入ってもらえなかった。
男は、例の女子社員が上にクレームをあげたのか?と疑ったが藪蛇になっても困るので、あのそうじ屋のガキがチクリやがったな⁉️💢💢💢と、なって、清掃管理室に行って、あの掃除しかできねぇチビのクソガキは、どこだ⁉️と怒鳴り込んだが、エッ?誰のことですか?と聞き返す管理員に、山崎とか言う小さいガキだ💢‼️と怒鳴った。すると管理員は、あぁ山崎なら、もう帰りましたよと答えた。じゃあそいつの連絡先を教えろ‼️と男の激怒は止まらない…が、作業員は、申し訳ありません…個人情報になりますのでお教えすることはできないんですと、丁寧に断った。男は、チッと舌打ちをして部屋を出て行った。
その管理員は、やれやれ…喜市もよくめんどくさい野郎に絡まれるなぁ…と呟いた。
男は、しばらく喜市を探し回ったが、見つからなかった。
結局、この男性社員は自ら退職して会社から去った。

喜市が、いつものようにゴミ集めをしていると、営業部で、すみません💦と声をかけられた。
喜市は、?とした顔を向けると、非常階段の踊り場で、例の男性社員からセクハラを受けていた女子社員だった。

その節はありがとうございました。と頭を下げて来たので、喜市は片手を上げて、ゴミ袋を持って部屋を出ると、その女子社員は追いかけて来て、お礼にご飯でもご馳走させてくださいと言って来た。
喜市は、気にしなくてもいいっすよ…と。
女子社員は、それでは自分の気が済まないと、言うので、喜市は、じゃあ今度、缶コーヒーでも奢ってください…と言って立ち去った。
その女子社員は、ジッと喜市の後姿を見つめていた。

また別の日……。

夜、22時を回った…ひとりの40代半ばの男性社員が、周囲に気を配りながら廊下を歩いて来た。
そして女子トイレの前で立ち止まると、もう一度、辺りを見渡し誰もいないのを確認して女子トイレ内に入った。
男性社員は、しばらくして女子トイレから出て来たところで、竹内課長、なぜ女子トイレから出て来たのたですか?と呼び止められた。
竹内課長と呼ばれたその男は、顔面蒼白となり、その場から走って逃げ出そうとしたと反転したところ、目の前に立っていた小柄な清掃着の男にぶつかりそうになった瞬間、何が起こったのか、わからないまま、気づけば仰向けになって廊下の天井を見上げていた。
そして起き上がった目の前に、総務部の人事2係の宮野係長の冷ややかな目がこっちを見ていた。
そしてその手には、さっきまで自分のポケットに入っていたはずの小型カメラと小型ディスクが握られていた。

社内でも5本の指に入ると言われる宮野志保の美貌は、その端正な顔立と抜群のスタイルの良さによるものだが、常にクールでほとんどの男性社員は彼女の笑顔を見たことがない。
年齢はまだ32才だが、その頭のキレは、誰もが認めるところだ。

竹内課長…今すぐ警察を呼んで逮捕してもらってもいいのですが、このディスク内に納められている女性社員のプライバシーのことを考えると警察への通報は、避けたいと考えています。
ですから、今、ここで自分がやったとを正直に薄情した上で、自主退職すると言うのであれば、警察への通報は控えることにします。
もし否定するのであれば、致し方ありませんが、警察に通報して、全てを明らかにして逮捕してもらいます。
さぁ、どうされますか?

竹内課長は、唇を震えさせながら、しばらく黙っていたが、すまなかった…魔が刺したんだ、許してくれ…と、その場に膝から崩れ落ちるとそのまま土下座した。

竹内課長、ではこのカメラを女子トイレに取り付けたのは自分だと認めるわけですね。
しかし謝ったとて許される行為ではありません。
明日にでも辞表を提出してください。
さもなければ警察への通報しますので…いいですね。

ま…待ってくれ…うちには、まだまだ高校生と中学生の子供がいるし、マンションのローンもあるんだ…今、無職になるなんて無理なんだ💦

ええ、存じ上げております。男の子と女の子ですよね。自ら退職なさらないと言うのであれば、仕方ありません…上に報告させていただいて判断を仰ぐことにします。
まぁ恐らく解雇になって退職金も支給されないと思いますが…。

竹内課長は、顔面蒼白のまま、しばらく考えたのち…わかった…辞表を提出…します。と言って立ち去って行った。

竹内課長の姿が見えなくなって、宮野志保は、清掃着の小柄な男、喜市に向かって、ありがとうございました…と深々と頭を下げた。

喜市は、大事に至らなくて良かったです。と言って、それでは失礼しますと言って、立ち去ろうとしたのを宮野志保は、山崎くん❗️と呼び止めた。
はい。どうされました?

晩御飯、まだでしょ?何かご馳走するわ。

いえ…大丈夫ですよ。

遠慮しないで…貴方には何度も助けてもらってるんだから、ご馳走させてよ。

たかがそうじ屋にそんなに感謝しなくても大丈夫ですよ(苦笑)

山崎くん、貴方は、たかがそうじ屋さんじゃないわ…、貴方がどれだけ我が社に貢献しているか…貴方のおかげで、どれだけ社内環境が改善されているか…。

宮野さん…買い被りすぎですよ(苦笑)

お願い、今夜は私に付き合って…ね?

ハイ…わかりました。ですが、店は自分で決めていいですか?

エッ?うん、いいわよ。

ありがとうございます。

へぇぇ…山崎君って、こんなお店に来てるんなぁ…いいわね…いい趣味してるわ。

普通の小料理屋ですよ。ただあんまりガヤガヤした居酒屋が苦手なだけです。

喜市が宮野係長を連れて来た小料理屋は、繁華街の大通りからちょっと中に入った裏路地にひっそりと営んでいる古風な古民家造りのお店で、60代半ばのご夫婦らしき2人でやっている7人がけのカウンター席に、小上がりの座敷が3席の小さなお店だった。

2人は生ビールで軽く乾杯して、小鉢や天ぷらの盛り合せなどを頼んで、ゆっくりと飲んだ。

山崎君って歳はいくつになるの?

23です。

ご家族は?

父はいますが、ほぼ顔を合わせていませんね。
母は、5年ほど前に癌で他界しました。

そう、ごめんなさい…辛いことを思い出させてしまって…。

大丈夫ですよ。

ご兄弟は?

まぁいますけど、ちょっと血筋がややこしくて…(苦笑)

そうなんだ…じゃあ一人暮らしなの?

はい。

彼女とか作らないの?

喜市は、少し笑って…自分みたいに清掃業で働いていて、何の取り柄もない小さい男に彼女なんてできませんよ。

うーん、まぁ今の世の中の風潮では、確かにそうかもね。でも、普段社内で山崎くんを見かける時って、いつも清掃着の防止を被っていて、マスクをして猫背で俯きかげんで清掃しているから、まともに顔を見たことなかったけど、そうやって私服でマスクも取ってちゃんと見ると、山崎くんってかなりのイケメンじゃない…体付きもしっかりしているし、さっきなんて竹内課長を…あれって柔道か何か?

あぁ…合気道ですね。
近所に道場があって、小さい時から通ってたので、自然と身体が動いちゃいました(苦笑)

合気道かぁ…アッという間に、竹内課長がひっくり返っていたもんね(笑)
だから、そんなところもあるんだから、ちゃんと男性として魅力的に感じるわよ。
少なくとも私にはいい男に見えてるわ。

ありがとうございます。宮野係長にそう言ってもらえるだけで、嬉しいですよ。と言って喜市は下を向いて少し恥ずかしそうにしている。

32歳の宮野志保は、そんな喜市を見ていると、何だか急にたまらなく愛おしくなってきて…あぁぁ…どうしよう…めっちゃ可愛い…抱きしめたくなってきちゃった…これが母性本能っていうのかしら?などと考えて、顔が熱くなって来た。

ねぇ山崎くんって下の名前は、何て言うの?

喜市です。喜ぶに市場の市で喜市です。

喜市くんかぁ…喜市くんは、私の名前知ってたわね。

はい…宮野志保さんでしょ?

すごい!なんでフルネームまで知ってるの?
名札には苗字しか書いてないのに…。

あっ…他の女性社員さんが志保さんって呼んでるのを聞いたことがありましたので…。
すみません💦

ウゥン…気にしなくてもいいわ…名前を覚えてもらえているのは嬉しいものよ。
変な人から覚えられたらちょっと怖いけど…と言って宮野志保は、微笑んだ。
じゃあ、喜市くんも私のこと志保って呼んで…ねっ!

エッ❓あっ…は、はい。志保…さんですね。

そそ。って言うか、喜市くんのことばかり聞いちゃってごめんなさい。
私は、32歳の独身で今のところ、仕事一筋の女だね!実家は地方で両親共に健在で、早く結婚しろってうるさいから、あんまり帰省はしてないかなぁ(笑)
まぁBOBELLFARに新卒で入社して、色々あったけど、今はもう仕事に生きる女って感じだなぁ…。って私、何をほぼ初対面の若い子に話してんだろ?(苦笑)

でも、志保さんは、とてもお綺麗ですから、彼氏なんてすぐにでもできそうですけど。

そうねぇ…20代の頃は、めちゃめちゃモテてわね(笑)でも、当時は…まぁ今もなんだけど、デキる女を目指しててさ…ほらっ…そういう女って可愛くないでしょ?で、男と色々話してても、どうしても仕事ができないバカな男だと、なんか冷めちゃうっていうかねぇ…当然仕事がデキる優秀な男もいたけど、それはそれでコイツには負けてられない…みたいな感じになっちゃって、恋愛に発展しないの(苦笑)

BOBELLFARみたいな大きな企業だと、中々難しいんですね…恋愛も…。
確かに清掃しながら、色々な社員さん達の話しが耳に入って来ますけど、マウントの取り合いみたいな感じがしますもんね。

そうなのよ。特に若い子達はねぇ…それで心を病んだりする子もいてね…互いにいい意味で刺激し合って高めていければいいんだろうけど、どうしても上から落とすみたいなことを言ったりする社員も少なくないから…。

そうですね。

でも、ある程度そういうちょっと問題のある社員は、リストアップされてて、所属長から注意するようにしているから…そぉ…うちの会社ってどうやってあの問題児リストを作っているのかしら…すごくピンポイントで…リストアップしてるのよ。人事も把握してないような社員もいて、で、実際に周囲の社員にヒアリングすると、色々な問題が出てくるの…所属長も知らなかった…みたいな話しもあってね。
それで、指導してもらって…そういう子達って上昇志向が強いから、注意されて減点になるってわかると改善される傾向があるから…。
ホント助かってるの。

そうなんですね。

喜市くん、ごめんなさい…貴方にこんな話し聞かせてしまって…。

大丈夫ですよ(笑)聞いたところで自分にはわからない世界ですから…。

………………ねっ!あたしだってね、やっぱり女だから、可愛いって思われたいの!でもね、どうしてもクールビューティっていうかさぁ…別に気取ってるわけじゃないんだけど、やっぱり男に負けたくないって言うかさぁ……喜市くーん…やっぱりあたしみたいな女は、男子からしたら近寄り難いって言うかぁぁぁ、可愛げがないみたいな?やっぱ女としての魅力って薄いわよねぇ?

そんなことないですよ。
志保さんは、社内では5本の指に入る美人だって、社員さん達が言っていましたから…。

いや、それは…それはあたしも聞いたことあるわよ!でも、そうじゃないの!可愛らしさよ!中身の問題なの!性格が可愛くないのよ!

でも、今、そうやって酔って本音で自分で自分をダメだって思っているところを曝け出している志保さんは十分可愛らしいですよ(笑)

ん?可愛い?あたしが?ウソぉーーー❗️やめてよぉ〜!そんなこと、もう何十年も言われたことないわよ!それを喜市くんみたいな若い子から言われるなんて、余計に照れちゃうじゃない❗️
もうそんなこと言うんだったら、今夜は帰さないからね!ちゃんと責任取ってもらうわよ‼️

いやいや…責任だなんて大袈裟な💦

ほら!そうやっていざとなったら、みんなあたしを避けていくよのよう❗️やっぱり可愛くないのよ❗️

そんなことないですよ…ってか、志保さん、大丈夫ですか?かなり飲み過ぎですよ💦
もうそろそろ帰りましょうか?

ダメよ❗️今夜は喜市くんに責任を取ってもらわないと❗️

責任って…(苦笑)志保さん、明日は?お休みなんでしょ?何か予定があったりします?

ないわよ❗️32歳の独身女に予定なんてあるわけないじゃない‼️
ほら、喜市‼️行くわよ‼️

えっ?行くってどこに行くんですか⁉️💦

ほら‼️着いておいで‼️

喜市は、慌ててお勘定を済ませて、店を出て行く志保を追った…は、いいが、店を出ると宮野志保は、完全に酔っ払って、足下もおぼつかない…。

志保さん、危ないですよ💦と喜市が宮野志保を支える。
宮野志保は、かなり高いヒールを履いているため、身長が170センチ以上になっている…で、喜市は160センチしかないため、宮野志保を支えるとしても腰に手を回して支えるしかない…宮野志保は、喜市の肩を抱くようにして喜市に体重を預けながら、勝手に足を進める。

志保さん💦どちらに行かれるんですか?💦

あんたは黙ってあたしに着いて来なさい❗️

あ…はぁ…喜市は、宮野志保に従うしかなかった。街を行き交うサラリーマン風の男達は、めっちゃイイ女にチビ猿ってどんな組合せだ?
あれはイイ女だなぁ…スタイルめっちゃいいな…にしても一緒にいるチビは何んだ?弟か?
不釣り合いな2人だな…などとネタにしていた。

で、宮野志保が向かった先は、ラブホだった💧

ほらっ❗️ちゃんとエスコートして❗️あたしだって、こんなところ来たことないんだから❗️
と言われつつ、喜市も自分だって来たことないですよ💧と言いつつ、タッチパネルで適当に部屋を選んでエレベーターに乗って、点滅している部屋に入って、宮野志保をベッドに寝かせた。

ふぅぅぅ…と一息着いて、冷蔵庫を見つけて中からミネラルウォーターのペットボトルを取り出して…志保さん、はい…お水です…と差し出す。

宮野志保は水をごくごく飲んで、ペットボトルをベッドの脇に置くと、うるうるさせた瞳を喜市に投げてよこすと、ベッドの端に座ったまま、側に立っている喜市の手を掴んで引き寄せて、喜市の腰に両腕を回すと、喜市のお腹に顔を埋めたまま、あたしだってたまには女として扱われてみたいのよ…と言って、喜市の顔を見上げると、ジャケットとブラウスを脱いで、赤い花の刺繍が散りばめられた黒のブラジャーに包まれた大きな乳房が露わになった。
ミニのタイトスカートも脱いで、ストッキングを脱ぐとブラとお揃いの黒のTバックショーツから白いお尻も露わになった。

ほら!喜市も脱いでと、宮野志保は、喜市の上着やシャツ、デニムを脱がせにかかる。
大丈夫です💦自分で脱げますから💦と言ってひとまずパンツ1枚になる。

すると、宮野志保は、喜市を引き寄せてベッドの上で自分の隣に寝かせると、喜市くん、可愛いわと言って喜市の唇を自分の唇で塞いでいった。

この時、志保は、お姉さん風を装いつつも、心臓がバクバクしていた。
酔った勢いでここまで来てしまったものの、男との行為は、ほぼないに等しかったからだ。
大学の時にひとつ上の先輩と交際をしていた時に抱かれた経験はあったが、その先輩も経験が乏しかったのか、気持ち良かった記憶はない。
ただ彼が中に入って来て、ものの数分でイッて、志保、すごく良かったよ的なことを言われて、彼がいいのならそれでいいのだろうと思うぐらいだった。
彼は地元に戻って就職したため、そのまま疎遠になり自然消滅のような形で終わった。
その後、志保はBOBELLFARに就職、前述のとおり言い寄って来る男、交際の申込も多々あったが、交際に至ることはなかった。
結局は、これ以降、男と関係したことはないのである。
だからと言って、誰でもいいからしたい…なんてこともないし、変な男に遊ばれるのも無理。
が、そこに現れたウブそうな真面目な可愛い若い男の子…喜市。この子ならお姉さん的にリードしてる風で自分のプライドを保ったまま、できるだろうと思ったのだ。

喜市くん、ほら…あたしを満足させてね…と、お姉さん風に言って見る。

喜市は、満足してもらえるかどうかわかりませんが、志保さんがいいと言うのなら、抱かせてもらいます…本当にいいんですか?と聞いてきた。

志保は、喜市くん可愛いわ…と内心思いつつも、いいわ…好きにしてごらん…と余裕な態度を取ってみる。

わかりました…と喜市は返事をすると、今度は喜市から志保にキスをしていった。
喜市からされたキスに志保は、徐々に戸惑いを覚えていった。
唇が優しく触れた後、少し強く押し付けられ、志保が息苦しさを感じて口を開いた瞬間、口の中に喜市の舌が入って来た…志保は喜市から舌を舐められ吸われ、自分の舌と喜市の舌が絡まるのを感じながら、乳首がピリピリとなって、下半身に違和感を感じた。
股間がキュンとしたのだ。
ハァァァ…喜市くんとのキスが気持ちいい…いやらしいキス…この子、キスが上手だわ…どこで覚えたとかしら?彼女はいないって言ってたし、以前はめっちゃ遊んでいた?いや、そんな感じはしない…でもキスが気持ちいいって、あたしと喜市くんの相性がいいってことかしら?と考えつつも、志保は喜市とのキスに没頭した。
喜市は、志保にキスをしながら、そっと胸に手のひらをのせていく…志保は、ンッと小さな声を漏らし、喜市くん、お願い…電気を暗くして、恥ずかしいわ…と。
すると喜市は、ダメですよ…好きにしてって言われたから、好きにさせていただきますと言って、応じてくれない…しかも、いつの間にかブラのホックが外されて、90のFカップの胸が露わになり、赤くプクッと立ち上がった乳首に喜市が舌を這わせた瞬間、アァァァァンッと志保は声を漏らしてしまった。
喜市は、そのまま舌を使って志保の乳首を愛撫し、もう一方の手の指でもう片方の乳首を摘み、優しく愛撫して行く。
熱い…乳首が熱い…チリチリするわ…感じてる…あたし感じちゃってる…気持ちいい…あぁぁ恥ずかしい…32にもなって23の若い子に乳首を吸われて感じちゃうなんて、恥ずかしい…。それに、あぁぁぁ…どうしよう…アソコがアソコが熱い…キュンキュンする…あたし、濡れてる…なんか出てる…恥ずかしい…どうしよう…と気持ちよさと焦りと羞恥心で、志保はどうしていいかわからなくてなっていた。
すると喜市の手が志保の股間に移動していき、Tバックのショーツ越しに、志保のお豆に触れた。
志保はその急に与えられた刺激で、アッンンンンッと喘いだ。そこから断続的に喜市の指が志保のお豆を優しく愛撫していく…

アッアッアッ…イヤッ…ダメよ…き…喜市く…ん…喜市…アッ…そこ…感じちゃう…アッアッ…怖い…なんか…イヤッ…ンッンッンッンッアッアッアッンンンンッ…そして、志保は徐々に下半身に湧き上がる刺激の波が大きくなっていくのを感じて、怖くなってきた…。
き…喜市く…ん…ヤダッ…こ…怖い…なんか…なんかくるぅ…アッアッアッアッンッンッンッンッンッ…ハゥッ!アッアァァァァァァァァンッ!と卑猥な喘ぎ声と共に腰をガクガクさせて、絶頂に達してしまった。

ハァハァハァハァと息をついて、志保は気持ちいい…すっごい気持ちいい…何なの?もしかして今のがイクってこと?とボォーとした頭で考えていると、そこにさらに数倍もの刺激がアソコに与えられ、アゥッ❗️と声を漏らし、自分の股間に視線を送ると、喜市が自分の一番大事なところに顔を埋めている。
アッ!ヤダッ!喜市くん💦ダメ!シャワーも浴びてないから!汚いわ!汚れてるから!ダメ!アッ!イヤッ!ダ…ダメェェェ❗️ウッウッアッアッアッイイッイイッンッンッンッ…志保はもうその甘美な刺激に抗うことができなかった。
もうそこから、さらに喜市の舌と指で愛撫された志保は、2回、全身を震わせて絶頂に達した。
それは先程、指で愛撫されてイッた時の数倍もの刺激だった。

一瞬、気を失っていた志保の耳元で、志保さん、とても可愛くて、お綺麗です。じゃあ一つになりますね…と喜市の優しく甘い声がした。
志保は、無意識にうん…と答えた。
次の瞬間、志保は、自分のアソコに喜市のが押し付けられ、ゆっくりと、ゆっくりと、自分の中に入ってくるのがわかった。
アッ…アッ…アッ…くる…喜市くんのが…入って…くる…熱い…アソコが熱い…硬い…喜市くんの硬さを感じる…硬い…熱い…何これ?…圧迫感が…すごい…不思議…この満たされる感覚…奥に…奥に…アァァァ…くる…奥まで…アハァァァァァァ…。
喜市は、ゆっくりと時間をかけて、自分の全てを志保の中に突き入れた。
そして、またゆっくりと引き抜き、またゆっくりと突き入れた…そして少しずつそのスピードを早めていく…。

アッ❗️アッ❗️アッ❗️ンッ❗️ンッ❗️…アァンッアァアン❗️ンッンッンッアッアッアッ…。

すごい…すごく感じる…気持ちいいぃぃぃ…ジンジンするぅ…すごい濡れてる…いやらしい音が…喜市くんがあたしを突く度に、ヌチャッ!ヌチャッ!とアコソが音を立ててる…いらやしい…なんてエロいの?…あたし…すごい感じてる…気持ちいい…波が…波が…さっきまでのとは、全く違う…大きな波が、押し寄せてくる…あぁぁ…どうなっちゃうの?あたし…ダメッ…ハァァァァァァァ…アッアァァァァァァァァん…。

志保は、途中まで色々考えていたが、途中から完全に思考が停止して、体中に感じる甘美な官能な刺激の渦に身を任せて、ついにその大きな波に飲み込まれ、体中を貫く何物にも変え難い幸福感に包まれた刺激を全身に感じて絶頂に達した。

志保が目を覚ますと、目の前に逞しい男の肩と胸が目に入ってきた…ハッと思って視線を上げるとそこには、喜市の端正な顔が目に入り、喜市から和かに微笑みながら、おはようございます…志保さん、と言って軽くキスをしてくれた。

あっ!お…おはよう…ございます💦と、なぜか敬語で返事をして、一気に恥ずかしさが込み上がって来て布団を頭から被った。
あぁぁ…やっちゃったよ…私、喜市くんとエッチしちゃった…普通にキスもされてるし…どうすんのよ?
喜市くんは、10歳も歳下の男の子…なのに…何をこんなにドキドキしてるの?私…。

ゴソゴソっと音がして、喜市がベッドから出て行く音がした…すると、志保さん、コーヒーのみますか?と言われ、うん…と返事を返した。
そして、お湯を沸かす間にシャワーを浴びますか?と…、志保は、うん…そうするわ…と言って、布団からゆっくりと裸体を起こしていった。
裸…丸裸…だ…この姿のまま、私は一晩中、喜市くんの胸に顔を埋めて寝てたのね…恥ずかしい…。
志保は、喜市の視線を気にしながら、急いで浴室に向かおうとしたが、身体が思うように動かずによろけて、転びそうになったところ、喜市から抱き止められた。
裸体のまま喜市の腕の中に包まれ、なぜかこのまま抱っこさていたい…と思ってしまった。

志保さん…大丈夫ですか?と心配そうな喜市の顔が目の前にあって、志保は、ほぼ本能的に…喜市くん…キス…キスしてと、甘えた声を出していた。すると喜市は黙って志保にキスをして、キスをしたまま、志保をお姫様抱っこして、浴室に連れて行ってくれた。
私、重いでしょ?って、喜市くんって小柄なのに、すごい筋肉質…鍛えているの?

ジムに通ったりは、していませんが、自分で筋トレはしていますよと言って笑った。

シャワーを浴びたあと、志保は、どうしても我慢できず、喜市に甘えて、もう一度、もう一度、抱いて欲しいの…とお願いして、喜市に抱かれ、喘ぎ、悶え…また3回も絶頂に達した。

昼近くになって、ホテルをチェックアウトして、大通りに出て、カフェで遅い朝食を取って、また来週…と言って別れた。

志保は、はぁぁぁぁ…どうしよう…ダメよ!あんな若い子に…完全に私、のぼせてしまった。
でも…はぁぁ…エッチってあんなに気持ちのイイものだった⁉️何⁉️あの安心感…幸福感⁉️満たされた感じ…しかも、我慢できずに自分からおねだりなんかしちゃって…ヤバくない⁉️あたし…絶対にヤバいよね⁉️
だって…だって…もうすでにあの感じ…あのイク感覚を欲してる自分がいるんだもん…中毒?中毒性があるの?
って言うか、誰としてもあんなに気持ちのいいものなの?
喜市くんだから?
はぁぁぁ…帰したくなかった…もっと一緒ないたかった…うちにおいでって言いたかった…でも、ダメよ❗️彼が万が一図に乗って調子よくなって、志保❗️ホラッ❗️抱いてやるから脱げよ❗️なんて言われたりしたら…ハァァァァァァァ…言われたい‼️ダメだ‼️10も歳下の若い子にハマってしまったかも…。
と、志保は悶々したまま週末の休みに入った。

BOBELLFARの総合受付は、外部委託されている女性スタッフが担当している。
BOBELLFARは、アパレル業界の中でも最大手で日本のファッション界の牽引しているため、その会社の顔とも言うべき総合受付には、厳選された美女を配置している。
そのため、社内の男性社員はもちろん、外部からの営業も、この受付嬢を狙って、デートに誘ったり連絡先の交換をお願いしたりも試みるも、申し訳ございません…社の規定により、そのような申し出は一切お受けすることができませんので…と断られるのだ…が、それでも諦めずに言い寄る男どもが後を経たない。
そのほとんどは、個人携帯の番号を記載した名刺などをコソッと渡して、連絡くださいと立ち去って行く。

この受付嬢の中で断トツで人気を誇る美女がいる。辻村果林 23歳 身体162センチ 86のEカップ 56センチの引き締まったウエストに87のキュッと引き締まったお尻が艶かしい。
石原さとみを彷彿させるような可愛さから、かなりの男性社員から狙われている。

この辻村果林が青ざめた顔で周囲を気にしながら、1人暮らしのマンションに向かって歩いている。最寄りの駅から歩いて5分と近いのだが、この日は、女子会で飲みに行って、最終の電車で帰って来たため、夜の12時を回っていた。
そのため人通りがなかった。

すると、いきなりその男は、路地から現れた。

ハッと息を飲み込んで緊張した顔をした辻村果林に、果林…今日は帰りが遅かったね…どこに行っていたの?こんな遅い時間まで出歩いていたら危ないよ…と言って、もとの路地に戻って行った。

辻村果林は、その路地に向かって、警察に相談します…もう付きまとうの、やめてください‼️と叫んだ。

すると、僕は付きまとったりしていないよ。
たまたま通りかかっただけ…でも、僕には果林のことが全てわかるんだよ。じゃあまた後で…夢で会おうね…そう言って男は立ち去って行った。

辻村果林は、顔面蒼白のまま、走ってマンションに帰って行った。

その翌日、辻村果林は、受付業務中、昨夜の一件で朝までちゃんと眠ることができず、睡眠不足のまま出社したためか、途中で気分が悪くなってトイレ休憩に入った。
トイレで用を済ませ、出て来たところで、目の前が真っ白になってしまった。
辻村果林が目を覚ますと、そこは医務室でベッドに横たわっていた。
辻村果林が目を覚ましたことに気づいた医務室の女医が顔を出し、目が覚めたようね。大丈夫?と…。
はい…私は、どうやって…と事態を把握できていない様子の辻村果林に、女医は、あなた、トイレの前で倒れそうになったのを清掃の人が助けて、ここへ運んでくれたのよ。

あっ…そうだ!…目の前が真っ白になって…。
恐らく貧血ね…あなた、今、生理中でしょ?
はい…そうです。
水分をしっかり取って、ちゃんと食べて寝ること…いいわね。
はい…そうします。ありがとうございました。
受付の方には、私が連絡を入れておいたから、何も心配せずに今日は帰りなさい。明日もキツいようなら無理をせずにお休みをもらったらいいわ。

はい、ありがとうございます。

あっ!それから…ちょっと待ってね。と言って女医はどこかに電話をかけている。

あぁ、医務室の小林です。山崎くん?うん…そう…今、気づいたわよ。どうする?来る?…わかった、じゃあ待っててもらうわね。と言って電話を切った。

あなたをここに運んでくれた清掃の山崎くんが、あなたに用があるので、目を覚ましたら連絡をくださいって言ってたのよ。だからちょっと待ってね。

はい…山崎?清掃の人?誰だろ?知らないけど…でも、助けてもらったんだから、ちゃんとお礼を言わなきゃ💦と思って待っていると、清掃の山崎なる小柄な男性が、失礼しますと言って入ってきた。

辻村果林は、山崎に向かって、助けていただいてありがとうございました。と頭を下げた。
山崎は、小柄な身体をさらに小さくかしこまって、いえ💦大丈夫そうで良かったです。こちこそ、お帰りのところ時間を取らせてしまって申し訳ありませんと頭を下げた。

女医の小林は、辻村さん…だっけ?
この山崎くんは、とてもいい子だから、怪しまなくても大丈夫よ!と言って紹介した。

はい、大丈夫です。お名前は知りませんでしたが、清掃をされているところで何度かお見かけしたことがありますから…この方が通った後は塵一つないって、トイレで誰かが粗相をした際も、すぐに来てくれて、すぐに綺麗にしてくださって…女性陣は皆、感謝していましたから…。
ところで私に用事って…。

はい。あなたを医務室に運んだあとに、男性社員の方から呼び止められまして…と言って名刺を差し出した。
この橋本浩一と言う方が、あなたが起きて退社するとなったら、連絡をしてくれと…一応わかりましたとお答えしましたが、連絡する前に辻村さんに確認を取ってから連絡をした方がいいと思いまして…。大丈夫ですか?と喜市は、心配そうに辻村果林の顔を覗き込んだ。

その名刺を見て、辻村果林の顔が真っ青になったからだった。

辻村さん、どうしたの?と小林女医も心配そうに尋ねる。

この人…この人から私、ストーカー行為を受けているんです…。

エッ?ストーカー?と小林女医は、驚いた顔をした。
辻村さん、詳しく話してみて…と。

辻村果林の話では、橋本浩一は、BOBELLFARの営業三課の営業職で、外回りで一階の受付を通るたびに辻村果林に話しかけ、最初は他の社員達同様に、丁寧に断っていた…が、ある日。
この前見た映画、とても良かったよね…と。
一緒に行ってもいないのに、一緒に見に行ったような口ぶりで話しかけられて、エッ?となったそう。確かにその映画は女友達と一緒に見に行った映画だったが、橋本と一緒に行ったわけではなかった。
また別の日には、昨日行ったイタリアンのパスタは美味しかったよね、また行こうね…と。
その日も別の女友達とパスタを食べに行っていた。
それで橋本から監視?つけ回されているのでは?と思ったそう。
それから常に周囲に目を配るように注意していると、買い物をしていると、いきなり姿を表して、奇遇だね!こんなところで会うなんて!と声をかけられて、果林には、これが似合うようと服を勝手に選んだり…果林は怖くてすぐにその場から逃げ出したそう。
で、これは自宅も把握されている…と思ってできるだけ明るい人通りの多い早い時間に帰宅するようにしていたが、先日、女子会で帰りが遅くなった日に自宅の近くに現れて、怖くなって走って逃げたとのことだった。で、怖くて眠れないまま、出社して、貧血を起こしたとのことだった。

小林女医は、そういうことだったのね?
これは、警察案件だけど…喜市君…どうする?
と…喜市は黙って考えていたが、辻村さん…その件、自分に預けてもらってもいいですか?と。
辻村果林は、エッ?や…山崎さんにですか?と驚いて、小林女医を見ると、小林女医は頷いて、うん、大丈夫よ。この喜市君のことは、信用して大丈夫。この人、そうじ屋さんだから(笑)

小林さん、掃除の意味が違って聞こえますよ!

あらっ、ホントのことじゃない(笑)

辻村果林は、目をパチパチして、もし解決してもらえるのなら、お願いします!と頭を下げた。

じゃあひとまず、連絡先を交換させてください。
そして、申し訳ないですが、位置情報を共有させてください。この件が解決するまでの間だけですから…。
はい、わかりました。

じゃあ喜市君、頼んだわよ。
はい、わかりました。
それでは、一旦、辻村さんが起きて、大事ないことをこの橋本さんに自分が連絡を入れておきますから、辻村さんは、いつもどおりご帰宅ください。買い物をして帰るもよし、真っ直ぐ帰るもよし、何も気にせず普段通りの生活を送ってください。
わかりました。山崎さん、よろしくお願いします。と言って、辻村果林は、もう一度喜市に頭を下げた。

この日から果林は、常に喜市と連絡を取りながら、普段通りの生活を続けた。
橋本浩一は、自分は果林の彼氏だと言わんばかりの勝手な振る舞いをエスカレートさせて行った。
受付窓口では、果林おはよう!お疲れ、果林!
果林、今日は帰りに俺の買い物に付き合ってくれよ!などと勝手なことを言って、周囲から果林ちゃん…あれ何?彼氏なの?みたいに聞かれるが、なんか勘違いしてるみたい…やばいよね…💧と話していた。

そして週末…果林は喜市からの連絡で、喜市と駅で待ち合わせをして会った。

その2人の姿を橋本浩一は、ものすごい怒りと戸惑いが混ざり合ったような表情て見つめていた。
誰だ⁉️アイツは⁉️あんなチビが俺の果林と並んで歩いていいわけがない💢しかもなんだあの服は⁉️ダッサい格好だ‼️あんな残念なヤツが俺の果林と一緒にいるなんて許されない💢
うわっ…あの面白くなさそうな果林の顔、あぁぁ不安そうな顔をして…可哀想な果林…待っていろ❗️俺が助けてやるからな❗️

果林は、喜市から言われたとおり、喜市と待ち合わせをして、喜市のとなりで、黙ってひたすら喜市に着いて行った。
普通のうどん屋さんに入って、2人でうどんを食べて、近くの公園を散歩して、東屋のベンチに座って、ひたすら時を過ごした。
その間、喜市は、変な愛想笑いを浮かべるだけで何も喋らない。
確かに事前に喜市からは、とにかく楽しくない時間…無駄な時間と思うかもしれませんが、今は自分と一緒に過ごす時間が必要ですので、とにかく耐えてください。お願いします…とだけ聞いていたため、確かに楽しくも何ともない、むしろ苦痛な時間ではあったが、小林女医の喜市君に任せておけば大丈夫よ。ちゃんと解決してくれるから…との言葉を信じて、喜市に付き合うしかなかった。
時折、喜市のスマホに連絡が入り、喜市はスマホを見て、ちょっと気持ち悪い笑みをこぼした。
この人、ホントに大丈夫かしら?と果林は不安だった。
夕方になると、行きましょう…と言って、果林を促して、古びたお好み焼き屋に行ってお好み焼きを食べ、電車に乗って喜市は、果林の自宅まで送ってくれた。
この間、橋本浩一から見張られている感じはしなかった。

この次の日も果林は、家まで迎えに来た喜市と一緒に出掛けた。この日は、喜市に連れられて、家電量販店やオタクだらけのアニメショップなどに連れ回された。正直なところ果林は、うんざりしていた。

そしてまた1週間が始まると、橋本がいつものとおり受付に来て、果林…大丈夫だよ…果林のことは、俺が助けてあげるから、心配しないで…と、訳の分からないことを伝えて去って行った。
同僚から、何あれ?と聞かれ、さぁ私も意味わかんないと答えた。

しかしこの週は、これ以降一度も果林の前に橋本浩一は現れなかった。しかも喜市のことも見ることもなかった。
そして、この週の金曜日…喜市から今夜、自宅に伺いますので、自宅内に僕を入れてくださいと連絡があった。
果林は、それはさすがに無理だと思って、どうしようか迷っていると、小林女医から医務室に来るように呼び出された。

金曜日の夜、20時を回った頃、喜市の姿は、果林のマンションの玄関にあった。
喜市はチャイムを鳴らして、セキュリティのロックが解除されるのを待って、マンション内に入って行った。
そして果林の家の玄関で再度チャイムを鳴らして、開けてもらった室内に入って行った。

それから3時間が経過して、日が変わる頃、喜市が一人で果林の家から出て来て、自ら鍵を閉めて、鍵を玄関ドアのポストに入れて、その場から立ち去った。エレベーターを降りて、マンションから出て、歩いて駅に向かって歩いて行った。

そしてこの2日後の日曜日、果林の元に、無事に解決しました。
もう橋本浩一が、辻村さんの前に現れることはないと思いますから安心してくださいと、喜市から連絡があった。

この日の夜、小林女医の行きつけの洋食屋の個室で、小林女医と果林と喜市の3人で一件落着の食事会を開いていた。

もうあの喜市さんとのデートは苦痛で仕方ありませんでした(苦笑)
喜市は、笑って、すみませんでした。
辻村さんには、真剣に面白くない、楽しくない、もうウンザリってなってもらわないといけませんでしたから…(苦笑)

小林女医は、大笑いして、果林のそのウンザリ顔、見たかったわと…。

そうですね…本当に残念そうな顔をしていましたから…でも、そのおかげで橋本はターゲットを辻村さんから自分へと切り替えたんですから、全ては、辻村さんのつまらなそうな態度のおかげです(笑)

それならあの週末の残念なデートの日から橋本さんは、喜市さんをツケ狙っていたわけですか? 

えぇ、土曜日のデートでご自宅に送って帰るところから、ずっと自分について回っていましたね(苦笑)
先週、橋村さんのことも見かけませんでしたが、喜市さんのことも見かけませんでした。どちらにいらっしゃったんですか?
喜市は笑って、まぁ敢えて言いませんが、橋本さんが自分のことを放ってはおけないと、思ってもらえるような場所を巡っていました(笑)

すると、小林女医が、わかった❗️アダルトショップのSMコーナーとか、コスプレ衣装のショップとか、巡ってたんでしょ⁉️
喜市は、笑って、まぁ当たらずとも遠からずってことにしておきましょうと言って笑った。

果林は、エェェェェ⁉️と言って驚いていた。

で、別の人間に頼んで、橋本さんをマークしてもらっていたんですが、橋本さんが、サバイバルショップでアーミーナイフを買ったという知らせが入ったので、自分を狙って動くな…と。

それで橋本に動く決断をさせるための果林ちゃん宅への訪問だったわけね?
まぁそういうことです。
あの時に、喜市さんから自宅に入れてくださいって言われた時、エェェッ❗️無理ぃぃぃって思いましたもん(苦笑)そしたら、小林さんから呼ばれて、早退できる?って、私が一緒にいてあげるから喜市君を家に入れてあげてって。

まぁとにかく橋本さんには、居ても立っても居られない状況にする必要がありましたから…と、喜市。
小林女医は、4時間ぐらいかな?喜市がいたのって…、橋本からすれば、何をしているんだ⁉️3時間も4時間も…二人で何をしているんだ⁉️ってなっていたでしょうね…と。

そして喜市がマンションを出て、電車に乗って降りて歩いて帰る途中の人気のいない路地で、アーミーナイフを手に喜市の背後から近寄って、喜市を刺そうとしたのだ。
しかも、死ねぇ❗️と叫んで。
が、そこは喜市、橋本のナイフを交わして取り押さえ警察に通報。
傷害未遂で現行犯逮捕された。
橋本は、都内の某有名金融会社の取締役専務の三男で、喜市の弁護士と橋本側の弁護士の間で話し合いをして、橋本が執拗に辻村果林に付きまとっていた事実…ストーカー行為をしていたことを認めさせた上で、BOBELLFARを退社、今後、二度と辻村果林に近付かないこと、辻村果林及び山崎喜市にそれぞれ慰謝料を500万円ずつ支払うことで、示談が成立。喜市は示談成立をもって被害届を取り下げたため、橋本浩一は不起訴となり、一件落着となった。

喜市さん…ごめんなさい…この人、ホントに大丈夫?とか、橋本さんに変わって、次はこの人が変りに付き纏ったりするんじゃないかしら?とか疑ったりして…と辻村果林は恐縮して頭を下げた。

喜市は、笑って…大丈夫ですよ。辻村さんがそうやって本気でこの人、キモって…ヤバいって思ってもらわないと橋本さんがターゲットを自分に変える…というより…仮に自分と一緒にいて、辻村さんがめっちゃ楽しそうにしていたなら、橋本さんからすれば、辻村果林は俺だけのものだ❗️ってなって、他の男に取られるぐらいなら、一層の事…って、逆にもっと辻村さんへの思いが強くなって…ってことになりかねませんでしたから…。

小林女医は、確かにそうね。
実際、他の誰かのものになるぐらいなら、殺してしまえってなって殺人事件になったりするケースが多いからね。

辻村果林は、鳥肌を立てて、怖いですね…と。

喜市もそうですね…でも辻村さんのその可愛らしさは、やっぱり男性を虜にする要素が備わっている…と思うので、第二、第三の橋本浩一氏のような人が、今後現れないとも限りませんから、十分気をつけてください。

そんな…可愛らしいだなんて…と辻村果林はちょっと照れた。

小林女医は、喜市くん、何をしれっと口説いてんの?あなたは私の相手をしていればいいのよ!

ちょっと小林さん…相手って何の相手ですか?変な誤解を招くような発言はやめてください💧

辻村果林は、お二人はなぜ知り合ったんですか?
女医と清掃って、あまり繋がりが無さそうですけど…。

それはね…と、小林女医が話し始めた。
この子、とにかくおせっかい…というか、観察力がいいっていうのか、清掃しながら、ちょっと気になることがあると…特に男女問わず体調がすぐれない…精神的に病んでいそう…みたいな…そういう人達に気付いたら、私に情報を提供してくれるの。
まぁ名札で部署と苗字はわかるからさ…どこどこの部署の誰々が、調子悪そうだって。
で、その情報を元に人事経由で部署長経由、場合によっては、直接本人を呼んで話しを聞いたりするわけ…で、喜市くんのすごいところは、その見立ての性格さね。ほぼ100%、何らかの問題を抱えてる…で、その問題を解消するために関係部署と連携して、仕事上の問題なのか、人間関係なのか、家庭上の問題なのか、によって解決策を図るっていうことをやってんの。
だから、この人はそういう意味でも、そうじ屋さんなのよ(笑)

へぇぇ…そうなんですね…と、ちょっと尊敬の眼差しを果林は喜市に向けた。

でも、所詮は清掃業者なんで、大したもんじゃないですよ…それで給料が上がったりするわけでもないし…(苦笑)

でも喜市くん、橋本に対して、よく不信感を持ったわね。

そうですね。橋本さん…辻村さんのことを果林って呼び捨てしたんですよ…でも、医務室には入ろうとしなかった。彼氏なら医務室に入るなり、辻村さんを抱えている自分に対してもっと早い段階で声をかけてくると思うんですが、自分が辻村さんを医務室に運んで、出て来た後に声をかけて来て、果林は大丈夫なのか?って、名刺をくれて連絡してくれてって…変だなぁって思ったんですよ。

確かにそうね…と小林女医は感心したように頷いた。

この夜、3人は、小林女医の先導で三軒梯子して、酔っ払ってフラフラになった小林女医を喜市と辻村果林の2人で抱えて、マンションにタクシーで送り届けて、待たせていたタクシーに2人で乗り込んだ。
辻村果林のマンションに向かうタクシーの中で、果林も、かなり飲んでいたのか…寝てしまった…。
タクシーが辻村果林のマンションに着いて、喜市は辻村さん💦と呼び起こそうとするが起きてくれないため、喜市は仕方なくタクシー代を一旦払って、辻村果林のバックを片手に持ってお姫様抱っこをして、マンションの玄関に向かう…。

んーーー、どうすりゃいいんだよ💧と独り言のように呟くと、辻村さーん❗️ひとまずバックの中から家の鍵を使わせてもらうからねぇー❗️と言って、バックから鍵を取り出す。
部屋番号を押して鍵を回して、マンション一階のコンコースに入る。
エレベーターで8階建てマンションの7階まで上がり、辻村果林の部屋の前で、辻村さーん、鍵、開けますねーっと言って鍵を開けて中に入る。

先日、小林女医と一緒に室内にはお邪魔したので、ある程度間取りは把握できている。
1LDKで、多分ドアの閉まっている一室が、辻村果林の寝室であろうことは推測できるが、勝手に入るわけにはいかないよなぁ…と呟きながら、リビングのソファに果林を寝かせて、ふぅ〜と一息ついた。
どうしようかとあたりを見渡し、テーブルに置いてあるブランケットを見つけて、かけてやって、おやすみ💤と言って部屋を出た。
玄関を出て鍵をしめ、前回同様にポストに入れてマンションを後にした。

辻村果林は、玄関の鍵が閉められて、喜市の去って行く足音が遠ざかるの聞いて目を開いた。
山崎さん…ヤバい…めっちゃドキドキしてる…私…山崎さん、めっちゃいい人…誠実…しかも私を軽々とお姫様抱っこしてくれて、重たくなかったかなぁ…うわぁコイツめっちゃ重いやん…とかって思われてたらどうしよう…寝室に勝手に入っちゃまずいよなぁ…とか言っちゃって…真面目過ぎやん…はぁぁ…でも、もし山崎さん…喜市さんから襲われていたら…んー喜市さんなら抱かれても良かったかなぁ…って私、何言ってんの❗️ヤバいなぁ…頭いいし、小柄だけどめっちゃ力あるし、ナイフ持って刺されそうになっても逆に取り押さえちゃうって、ヤバいよね…よくよく見たら顔はイケメンだし、優しいし…確かにお金は持って無さそうだけど…でもいい人…はぁぁ…ヤバい…喜市さんの顔が頭から離れない…もう❗️なんで何もせずに帰っちゃうのよ❗️
ってか…そうだ…喜市さん、どうやって帰ったんだろ?タクシー帰しちゃったわよね?
エッ?歩いて?
ウソ⁉️

あぁぁ…でも、今、連絡したら寝たふりしてたのバレちゃう…と、辻村果林は、結局一晩中喜市のことを考えながら悶々として、喜市のことを思い浮かべて自慰行為におよんで、いつの間にか寝落ちしていた。

山崎さん❗️と喜市は声をかけられて振り向いた…そこには、身長165センチ、バスト88のFカップ、ウエスト60 ヒップ90 8頭身の超美人で、社内でも男性社員から、一度でいいからお近づきになって、話してみたい…と言われている、花村香が立っていた。
喜市は、一瞬、誰かわからなかったが、すぐに気付いて、あぁ…お疲れ様です。あれ以来、何事もなく元気にお仕事なさってるみたいですね…と。

エッ?はい…おかげさまで、山崎さんのおかげで何事もなく仕事できています。
でも、私、山崎にずっとお会いしたいと思って気をつけて清掃の方を見てたんですけど、中々お会いできてなかったのですが…。

あぁ、ごめんなさい…変なことを言っちゃいましたね。宮野係長と女医の小林さんから花村さんは、元気に仕事に取り組めているみたいよって聞いていたものですから…。

そうなんですね!はい、あれ以来、何かちょっとめんどくさい人なんかがいると、宮野係長や小林先生に相談していますから、で、すぐに対処していただいて…とても助かっています。

そうですか…良かったです。

山崎さん…あの…よろしかったら、一度、食事をご一緒させていただけませんか?

エッ?

いや…そのこの前の一件のお礼ってわけじゃないのですが…お願いします。ご一緒してください。
と花村香は頭を下げてきた。

ちょ…ちょっと…花村さん…頭を上げてください…わ、わかりました…ご一緒させていただきますので…。

ホントですか⁉️ありがとうございます❗️
じゃあ連絡先を交換させてください❗️

あっ…は…はいっ…と言って連絡先を交換した。そして花村香は、連絡しますから❗️と言って去って行った。

参ったなぁ…と喜市は頭をかいた。

その翌日、喜市がトイレ掃除をしていると、1人の男性社員が声をかけて来た。

おい❗️お前…昨日、秘書課の花村香と親しげに話していたな…。

えっ?あっ…お疲れ様です。

お前みたいな底辺族が、何を間違って勘違いして花村香なんかと話しができるんだ❓

いえ、以前ちょっとしたことでお話をさせていただく機会がありまして…。

ちょっとしたことって何だよ❓

いえ、それは…すみません、個人情報に当たりますので、お許しください。

はぁぁ❓個人情報だぁ❓お前みたいな底辺族が個人情報なんて単語の意味がわかるのか❓
なんでお前みたいな、チビで汚いそうじ屋に、あんな花村香のようなイイ女が話しかけるのか、理解に苦しむぜ…。

喜市は、気にせずトイレ掃除を再開した。

おい❗️そうじ屋‼️お前、調子に乗るなよ‼️せっかくそうじ屋っていう、お前みたいな底辺族でもできる仕事にありつけたんだ、こんな仕事でもあるだけありがたいだろ❓
でも、花村香みたいなイイ女に調子こいて、言い寄ってると、すぐにここで働けなくしてやるからな‼️覚えておけよ‼️
そう言い捨てて、その男性社員は、トイレから出ていった。

喜市は、顔色ひとつ変えずに、トイレ掃除をまた再開した。
週末に花村香から連絡が入り、土曜日の午後から会うことになった。

駅の北口にある噴水前に13時に待ち合わせをして落ち合った。

花村香は、待ち合わせ時刻の前10分に着いたが、すでに来ていた喜市を見つけて駆け寄って来て、お待たせしてすみません💦と頭を下げた。

花村さん💦その誤って頭を下げるのやめてください💦自分が早く来過ぎただけですから💦気になさらないでください💦と喜市は慌てて、花村香にお願いした。

いえ、私からお誘いしたんですから…。今日は来てくださってありがとうございます。
この日の花村香は、薄いピンクのワンピースに素足に白いヒールサンダル。とても可憐で可愛らしい感じだった。

喜市はデニムに白いシャツ、白のスニーカー…まぁいつもどおりの感じだ。

じゃあ行きましょう❗️と言って、喜市の腕と取って歩き出した。
えっ⁉️ちょ…ちょっと花村さん💦と焦る喜市を花村香は、無視して喜市を引っ張って歩いて行く…。
喜市は仕方なく、花村香のペースに従うしかなかった。
洒落たカフェに連れて行かれ、軽食とコーヒー、ケーキなどを食べて、仕事の話しからプライベートの話まで花村香は、喜市に自分の話を聞いてもらった。
花村香の話しでは、例のセクハラ男は、総務課の社員で、秘書業務の傍ら総務の仕事の手伝いをすることか多々あって、そんな中で一緒に仕事をする機会が何度かあったそうだ。
その際に、缶コーヒーを奢ってくれたり、仕事に関してのアドバイスをしてくれたり、色々と優しくしていただいたそうだ。
だが、そうしてる内に、段々と色々な状況で距離が近くなっていったそうで、距離というのは、身体の距離が…ちょっとしたことで肩を抱かれたり、腰に手を回されたり、話す時にやたらと顔を近付けて来たりと、いきなり頭をヨシヨシされたり…ちょっと嫌だな…と思っていたところ、ある業務プロジェクトのメンバーでの懇親会があった時に横に座って来て、足に手を置かれ、更にはお尻を触られて、ついに耐えかねて、身体を触るのはやめてください❗️と言って、その場を離れたそうだ。
するとそこから、お前から俺に近付いてきたんだろ?と…俺から触れられて喜んでいたじゃなか⁉️などと言って、身体へのボディタッチがエスカレートとしていき、喜市が遭遇したあの日も、トイレから出たところで、バッタリ出くわして、手を掴んであの非常階段の踊り場に連れて行かれて、あのような状況になっていたという話しだった。

でも、あれからすぐに人事の宮野係長から呼ばれて、事情を聞かれて、恥ずかしかったが全てを話すと、わかりました…あとは何も心配せずに安心して任せておきなさいと、言われたと。
清掃の人からお聞きになったのですか?と聞くと、直接ではないけど、そうよ。

それであんなにも早く対応していただいて、本当に感謝してます。と。
また、花村香は、大学まで女子だけの学校だったため、男性とちゃん付き合ったことがなく、あの男のせいで、男性恐怖症に陥っていたところ、山崎さんのような誠実で優しい方もいるんだと思って、男性恐怖症にならずに済んだと感謝しているとのことだった。

で、今、ひとりの男性…先輩社員から交際を申し込まれているらしく…今までも色々な男性社員からも交際を申し込まれたことはあったが、やんわりと断って、それ以上のことはなかった…が、今の人はかなり猛アタックして来ているようで、中々しつこくて、ちょっと困っているとのことだった。

何が嫌なんですか?と聞くと、自分はBOBELLFARの大口取引先のひとつ、サンフィールドの社長の息子だから、君のような女性には自分のような本物の男が相応しいんだ…みたいなことを言って来るらしい。
将来的の自分には社長の席が待っているから、そうなった時、君は社長婦人だよって…。
何だか勝手に私と結婚するみたいなことを言って来て、ちょっと怖いんです。
当然、私はそんなつもりはありませんからってお断りしているんですが、君は自分の気持ちに気付いていないだけさ!そのうちにわかるよ!君のような素敵な女性は、ちゃんとその美しさに見合った男…そう僕のような男と結ばれることが幸せへの近道だからね❗️なんてことを言って来て、もう無理❗️ってなってて…。
まぁ前の人みたいに触って来たりなんてことはないのですが…そのうち、父に話をして、BOBELLFARの社長に直々に僕と君の間を取り持ってもらうようにするから、待っててねって…ちょっと困っています。

花村さんは、その人のことが好きではないのですね?と喜市が聞くと、好きも何も、どちらかと言えば嫌いです❗️実家の総資産が十何億あるとか、K大出身だとか、愛車はBMWなんだとか、自慢話しばかりで…それに私は…その…どちらかというと…や…山崎さんみたいな優しい人が好き…なので…と、顔を真っ赤にして告白っぽいことを言ってきたので、喜市は驚いて、いや…自分みたいな男は、花村さんのような女性には不釣り合いですよ💦
そんなことはないと思います❗️
いや、その付き合ってください…とかじゃありません…ただ、私、友人も含めてちゃんとした男性のこうしてお話ししたことすら、あまりなくて…色々言って来てくれる人は、いますけど、何だか、ちょっと怖くて…でも山崎さんだと安心というか、落ち着けるというか、絶対に悪い人じゃないっていうか…なんかそんな感じがするんです。
確かに私は山崎さんのこと、何も知りませんけど、人事の宮野係長や医務室の小林先生が…その…色んな意味で男を知りたいって思うなら、そうじ屋の山崎喜市君に教えてもらうのが1番いいよって言ってて…それで…その…男というものを山崎さんに教えてもらいたいって…思って…と言って、花村香は、顔と耳まで真っ赤にして、俯いて照れまくっていた。
喜市は内心、2人とも余計なことを言って…勘弁してよ…とゲンナリしていた。

まぁひとまず、その先輩の男性社員のことは、宮野係長…んーー、そうだなぁ…いや、自分から話しを通しておきますよ。
あまり心配なさらなくても大丈夫です。

はい、ありがとうございますと言って喜市にお礼を言った。

喜市は、その後、花村香に連れらるがまま、美術館や買い物に付き合って、花村香はとても楽しそうにしていた。喜市も別に悪い気はなく、花村香に楽しく付き合った。
夜になって、夕食は、私の手料理をご馳走しますから、家に来てください❗️と言われ、エッ⁉️いや、そんな…申し訳ないですよ💦と恐縮するもお構いなしで、遠慮しないでください❗️今日は香の好きなようにさせてください❗️と、半ば強引に香の自宅へ連れて行かれた。

花村香のマンションの前に着くと、花村香が、アッ‼️と声をあげた。
すると、そこには、例の自称、(株)サンフィールド代表取締役 尾形光三の息子、尾形高光がいた。
尾形光三は、花村香が山崎喜市と腕を組んで歩いて来た姿を見て、怒りの表情を見せて、近付いて来た。

おい‼️お前‼️貴様は、あれだけ俺が忠告したにも関わらず、まだ身の程もわきまえずに、香に言い寄っているのか⁉️お前みたいな底辺族のチビスケが、俺の香に手を出すなんて汚らわしいにもほどがある‼️離れろ‼️今すぐここから立ち去れ‼️と捲し立てた。

それに対して喜市が口を開く前に花村香が、尾形さん‼️やめてください‼️山崎さんに失礼過ぎます‼️それに私は山崎さんに言い寄られたわけでも無理矢理連れ出されたわけでもありません‼️私からお誘いして、私がお願いして、山崎さんの貴重なお休みの時間をいただいて、こうして私が楽しませていただいているだけです‼️勝手なこと言わないでください‼️…と。

尾形は、香…お前は、何もわかってないな…こんな底辺族と一緒にいても、女は幸せになれないのが今の世の中なんだよ。いいか?こんな負け組と一緒にいたところで、この先の長い人生、残念なことになるだけだぞ。お前ほどのいい女は、俺のような勝ち組と一緒にいてこそ、更に輝くことができるんだ…。
おい、そうじ屋…それはお前が1番よくわかっていることだろ?
ほら…わかったら、とっとと消えろ❗️ウザいんだよ❗️身の程をちゃんのわきまえて、その辺の残飯でもあさっていればいいんだ❗️
消えろ‼️ゴミ野郎がぁ‼️💢‼️

花村香は、尾形さんって本当に最低な人ですね…行きましょう喜市さん…と言って、香は喜市を引っ張ってマンションの中は入ろうことした。

香‼️考え直すなら今のうちだぞ‼️
山崎、お前は明日にでもうちの仕事なんてできなくしてやるからな‼️
香、お前もだ‼️せっかく就職できた今の地位を捨てる覚悟なら勝手にしろ‼️

エッ⁉️と振り向いた香に、喜市は大丈夫ですよ。
なんてことはありません。心配なさらなくても大丈夫です…と小さく声をかけた。
香は、不安そうな表情だったが、わかりましたと言って、尾形の相手をせずにマンションへ入って行った。

尾形高光は、怒りの形相で、ありえない‼️ありえない‼️あれほどの女が、あんなチビのゴミクズ野郎と…しかも自宅でなど…絶対にありえない‼️
許さない💢絶対に許さない💢この俺のプライドを踏み躙った報いをたっぷりと味合わせてやる💢と言い捨てて、愛車のBMWに乗り込んだ。

香は、自室で部屋着のミニ丈のTシャツワンピに着替え、パンツが見えちゃいそう…喜市さん、ドキドキしてくれるかなぁ…と独り言を言いながら顔を赤くしたまま、喜市の待つリビングに出て行った。
喜市はリビングのソファでスマホでメールか何かを真剣な表情で打っていた。
香が心配そうな顔で、喜市さん…大丈夫ですか?
やっぱりさっきの尾形さんの件…。

あぁ…大丈夫!心配ありません。
ちゃんと香さんが、何も変わらず今までどおり働いていけるように、お願いしましたから…と言うか、あの方にそんな権限はそもそもありませんから…だから自分も来週も当たり前のようにちゃんと清掃作業をしていますよ。

あぁぁ…良かった。
なんだかよくわかりませんけど、喜市さんがそう言ってくれることの方が、とても信じられる気がします。

喜市は笑って、そう言っていただけるとありがたいです…と。

香は、気を取り直して台所に立って、夕食の準備に取り掛かった。

その頃…、
エッ⁉️ちょ…ちょっと待ってください…と…父さん💦ど…どういうことですか⁉️いや…そ…そんなことは、いえ、言っていません…兄さん達を差し置いて、ぼ…ぼくがそんなことを言うわけありません…。
エッ⁉️いや、それは…退職⁉️ぼ…僕がですか⁉️いや…なぜ、僕が⁉️…そ、それは、間違いです…僕が、セクハラ、パワハラなんて…だ…誰がそ、そんなことを…いや、父さんの顔に泥を塗るなど…決して、そんなことは、しておりません💦

いえ…そ…そんな、そ…それは、ぼ、僕が、あっ…父さん…父さん💦…き、切られた。

尾形高光は、愛車BMWの運転席で、激しく激怒していた…なぜだ⁉️なぜだ⁉️あの女か⁉️いや、違う‼️花村香は、そんなマネはしない‼️アイツだ‼️山崎‼️アイツだ‼️
でも、どうやって…なぜあんな奴の言う話しを父さんは信用したんだ‼️
あんな低俗野郎に、父さんに繋がるパイプなんてないはずだ‼️
しかも、BOBELLFARを退職させるだなんて…嫌だ…嫌だ…嫌だ……尾形高光の目から涙が溢れ落ちた。

この翌週早々に尾形高光は、BOBELLFARを退社…父親の(株)サンフィールドの地方にある子会社で働くように言われた。
到底、納得の出来なかった高光は、父親に食い下がったが、その場で、父親から、これを見てみろ💢と言われた高光は、自分の足元の投げてよこされたタブレットを開いた…そこには、高光自身が花村香に近寄って、次期社長は自分だの、自分の力で働けなくしてやるだのと、脅しのように迫っている動画が音声付きで録画されていた。
また、山崎喜市に対して吐いた暴言の数々も録画されていた。
尾形光三は、高光…お前はいつからそんなに偉くなったのだ?お前は、その自分の姿を見て、どう思う?人として、我が尾形家の三男として、貴賓ある人の姿に見えるか?どうだ?
お前の兄2人は、決してこんな恥ずかしい振る舞いは、しない。
身の程をわきまえていないのは、お前だ。
お前こそ、一番下っ端から、やり直してこい。
BMWなんかに乗ることも許さない。
自分で汗水垂らして働いて、自分だけの力で働いて稼ぐということが、どれだけ大変なことか…しっかりと理解できるまで帰って来れないとおもいなさい。
尾形高光は、驚愕と恥ずかしさで、その場に崩れ落ちて号泣した。

香は、自分の手料理を美味しいですと言って食べてくれる喜市を見ながら、満面の笑みを浮かべていた…。
後片付けは、喜市も一緒に手伝って片付けてくれた。

食後に残ったワインとチーズや生ハムを食べて、まったりとした時間を過ごした。
香には、どうしても喜市にお願いしたいことがあった…。
心臓がバクバクしていた。
考えるだけで乳首がチリチリして、アソコもキュンキュンしている。
香は意を決して、立ち上がると、喜市さん!お願いがあるの!ちょっと待っていてくださいね!と言って、自室のある廊下の方へ出て行った。
喜市は、その後姿を見送った後、はぁぁぁ…んーーー、まぁ仕方ないかぁ…と独り言を呟いた。

香は、急いで裸になると浴室に入って身体を隅々まで洗い、急いで拭いて用意していた下着を身につけて、更にその上からもう一枚羽織って、意を決したように頷くと、そのまま喜市の待つリビングに戻って行った。

喜市さん…私のお願い、聞いてください…と言って喜市の横に恥ずかしそうにゆっくりと座った。
花村さん…いや…その格好は…と、喜市は絶句した。
赤いシースルーのスリップのようなものを纏い、透けて見える赤いブラジャーもシースルー になっていて豊かな乳房と乳首も透けて見えている。
スリップの丈が短いため、同じく赤いシースルーのショーツの股の部分も透けていて、黒い陰毛が立てに真っ直ぐ伸びている…恐らく綺麗に処理されてあるのだろう。
後ろは細い紐状のTバックになっていてお尻はほぼ丸出しだった。

喜市さん、私の初めての相手になってください。

花村さん…いや、それはちょっと…。

お願いします…花村じゃなくて香と呼んでください…。私に言い寄って来る男性は、みな自信家だったり、真逆のオドオドした人だったり、でも下心がありそうな感じで、どうしても気持ち悪くて、確かにお金は持っていらっしゃるのかもしれませんが、それだけ…私の心が全く反応しない…男性ってどんなに高そうなスーツを着ていてもどこか不潔で信用できなさそうで…男性不審に陥りそうになっていた時に出会った喜市さんは、なぜか私の心が反応したんです…落ち着いていて、穏やかで、優しく、気配りがあって、言葉使いも丁寧で、いつもご自身のことより相手のことを思って行動される。
私に男性としての理想はこうなんだよって教えてくれた人…それが喜市さんなんです。
付き合ってくださいとか、結婚してくださいとか、言いません。ただ自分の初めては、私が心から安心して穏やかになれて、心と身体を預けることができると思った相手じゃないと嫌なんです。
それがあなたなんです。
お願いです…私を抱いてください…と香は目を麗せて喜市の顔を見つめた。

喜市は、わかりました。それじゃ僕もシャワーをお借りします、いいですか?と。
香は、はい!どうぞ…と。

はぁ…どうしよう…心臓が破裂しそう💦
香は、喜市に声をかけて自室の寝室で待っていると伝えて、ベットに潜り込んだ。程なくして喜市が入ってくる。
ベッド脇の間接照明だけの室内。
喜市が香の横に寝転んだ。
香さん、本当に最初の相手が自分でいいの?

うん…喜市さんがいいの…。

わかった…そう言ってもらえるのは素直に嬉しいよ…と言って、喜市は静かに香の唇を塞いだ。

あぁぁ…喜市さんとのキス…私のファーストキス…嬉しい…あぁぁぁ…幸せ…と内心歓喜に満たされた香だった。
喜市のキスは、少しずつ、少しずつ、ゆっくりと大人のキスに変わっていった…香は、ディープなキスに変わっていく…あぁ気持ちいい…と感じつつ口を少し開いて喜市の舌を呼び込んだ。
互いに舌を少しずつ絡ませあって、ピチャッピチャッっと唾液の音をたてる。
アァァァエッチな音…ダメッ…気持ちいい…喜市さん、キスが上手…乳首が熱い…チリチリするし…アソコもキュンキュンしてる…ヤダッ?私、もう濡れてる…まだキスしかしていないのに…あぁぁ…キスだけで濡らしちゃうなんてエッチな女って思われたらどうしよう💦と、香は羞恥心を掻き立てられながら、股間をもじもじさせた。

喜市の手がゆっくりと胸に移動して、香の乳房に優しく触れて、乳首をブラジャー越しに愛撫していく、アッ…アゥッ…アンッ…ンッ…と喘ぐ香…唇から離れた喜市の唇がもう片方の乳首を愛撫する…、香は我慢し切れず甘美な喘ぎ声を漏らす…そして喜市の指先がじっとりと湿っている香の股間に移動して軽く…優しく、ゆっくりとタッチされて、ショーツ越しにお豆に触れた瞬間、アァァァァッ❗️と歓喜の喘ぎを漏らした。
感じる…気持ちいい…自分で触るよりも何百倍も気持ちいい…。

そして、喜市の唇は、乳首からおへそへ移り、ついに香の一番大切な場所へ到達…赤いシースルー のショーツの上からお豆を舌先で愛撫していく、アァァァッ…アッ…き…喜市さ…ん…恥ずかしいぃぃぃ…か…感じる…気持ちいいの…イヤッ。ンッンッンッ…アッ…ダメッ…香…イッちゃう…イッちゃう…アッアッアッアッアッアァァァァンッ❗️
香は卑猥な喘ぎ声を漏らして絶頂に達した…喜市は、香の股間からショーツを抜き取ると、ゆっくりと香の中に入っていく…。
喜市は、香の耳元でゆっくり入るから…痛くて無理って思ったら言ってね…と声をかけた。
香は、潤んだ瞳を喜市に向けてウンウンと頷いた。
アッ…喜市さんが…喜市さんが…私の中に…入ってくる…アッアッアッアッ…来る…来る…入って…来る…ウッ!…チクッとした痛みが一緒走ったが、痛みはさほどでもなかった…それよりも喜市の熱と硬さ、圧が香の中で感じられて、それが何より嬉しかった。
喜市が香の1番奥まで達した。
喜市が、全部入ったよ。しっかり繋がってるよ…と、香は涙を流して、喜市さん…嬉しい…喜市さんを感じるの…私の中に喜市さんを感じる…すごい幸せ…と。
お願い…喜市さん…動いて…私を突いて…気持ちよくなって欲しいの…私の中で…。
うん…ゆっくり動くね…そう言って喜市はゆっくりと…ゆっくりと、腰を動かして突き入れていった…。

ンッンッンッンッアンッンッアンッアンッアンッンッ…なんか変…ヤダァァァ…初めてなのに…初めてのエッチで…感じるなんて…アァァァンッ…気もちぃ…ウッウッンッンッ…
洗い息遣いと、卑猥な喘ぎ声を漏らしながら、香は、いやらしく濡れた音がビチャッピチャッと鳴るのを聞きつつ、大きな波が近づいて来たのを意識していた…アッアッアッアッ…イ…イイッ…いいのぉ…アンッアンッンッンファッ…来る…来る…きちゃう…アッアッアッアッアァァァァッンファッ❗️と一際大きく喘ぐと、全身をガクガク言わせながら、香は頭の中が真っ白になるのを感じて快楽の頂点に突き上げられていった。

意識が戻ると、香は、喜市の胸の中で喜市から抱きしめられていた。
あっ…喜市さん…
香さん…大丈夫?
うん…私…初めてだったのに…めちゃめちゃ気持ちよくて…イッちゃったみたい…恥ずかしいぃぃぃ…喜市さん💦誤解しないでね💦すごいスケベな女って思わないでね💦
喜市は笑って、大丈夫ですよ…男からすれば、何も感じない女性より気持ちよく感じてもらった方が嬉しいですし、自分もすごく気持ち良かったですから…香さんのような素敵な女性と、しかも初めてを…自分なんかが、こんなにもいい思いをさせてもらっていいのかなって.。
ううん…いいの…私が喜市さんに抱いてもらいたかったから…やっぱり喜市さんにお願いして良かった。
香…幸せです。
そう言っていただければ、自分も幸いです。

喜市さん…あのね……もう一度…抱いて…今度は私が喜市さんにご奉仕するから…ねっ?いいでしょ?と言って、香は、喜市の男根に手を持って言って、自ら下に下がっていき、喜市のを口に含んでいった…。
この夜、結局、香は喜市と三回交わって、その間、何度も絶頂を迎えて、快楽の渦に飲み込まれていった。

週が明けて、しばらくすると、宮野志保から呼ばれた香は、尾形高光が辞表を提出して退職したことを聞かされた。

エェッ⁉️ど…どういうことですか⁉️

私にもわからないわ…ただものすごく神妙な顔付きで、とても疲れた様子で辞めさせてくださいと言って辞表を提出しに来たらしいわ…花村さん、何か知ってる?
香は、先週の山崎喜市とのやり取りを話して、私にここで仕事ができないようになるって…山崎さんにもここで働けなくなることを覚悟しておけって言ってたんですが、ただ山崎さんが何も心配しなくていいよって言ってらっしゃったので…どういうことかはわかりませんでしたが…、結果、尾形さんが自ら急に辞職されたってことは、何かがあったんでしょうね。

喜市くんかぁ…本当にあの子、不思議というか、得体が知れないというか…もしかしたら単なるお掃除屋さんじゃないかもしれないわね。

でも山崎さんは、とても優しくて信用できる人ですよ…と言って、顔を赤くした。

ん?さてはあなた、喜市くんにハマってるわね…喜市くんから抱いてもらったかな?(笑)

エェェッ⁉️な…なんで、そ…そんなことを…⁉️

宮野志保は、大笑いして、花村さんって本当に可愛いわね…男性陣からモテるはずだわ(苦笑)
それにしえも、あなたは素直でいい子ね…絶対にウソがつけないタイプ…わかりやすくていいわ。
まぁでも、あなたの言うとおり、喜市くんは、間違いなく信頼できる子だから大丈夫よ…私が保証するわ。でも、彼氏だったり結婚相手となるとちょっと難しいわね…。
男女関係なく人から縛られる…というより、誰も彼を縛ることができないような気がするわ。

確かにそうかもしれないですね。
自分のことって全く話してくれませんもんね。

お母様は早くに他界されたらしいけど、お父様は、健在らしいわよ…でも随分と長いこと会っていないって言ってたわね。

そうなんですね…でも、志保さん、喜市さんのことお詳しいのですね?

私?…うん…まぁね…何度か一緒に飲みに行ったりしたことがあるからね…その時にちょっと探ったら話してくれたのよ。

でも志保からしたら喜市さんは、かなり歳下でしょ?

そうね…10個くらい下かな…まぁ子供ってのは言い過ぎだけど、歳の離れた弟みたいな感じてかな?出来のいい弟ね(笑)
と、言いつつ、志保は、喜市め…私を放ったらかしにして、若い子に手をつけるなんて…お仕置きしてあげなきゃ❗️と考えていた。

そういう香は、うーん、弟みたいって志保さんは言ったけど、案外、志保さんみたいな人は、母系本能をくすぐられて、喜市さんみたいな人を好きになったりしそうだなぁ…志保さん、めっちゃ綺麗だし、セクシーだし…負けちゃうなぁ…とちょっと凹んでしまっていた。

パーン❗️とイイ音が体育館に響いた。

美紀❗️もっとしっかり腰を落とさんか‼️と、男の怒号が飛んだ。

ハイ‼️と美紀と呼ばれた女子が、中腰になって構えた。
レシーブをミスると、またパーン❗️と男の手によって美紀の尻が叩かれた。

ハァァァ…なんで私ばっかり叩かれるんだろ?
お尻、いたぁい…とブツブツ言いながら、更衣室で着替えていた。
そんな姿を横目に同じチームメイトの選手達は、ちょっと底意地の悪い笑みを浮かべながら、スルーして着替えて、お疲れさまぁ…と言って更衣室を出ていく…。

水無月美紀、23歳。身長185センチ、体重70キロ、バスト95のHカップ、ウエスト75、ヒップ98。顔付きはタレントのMEGUMIを彷彿させる切れ長の目をした可愛いというよりは美形の顔立ちをしている。

BOBELLFARの広告宣伝部に所属しており、昨春から実業団バレーボールリーグに参加したバレー部の新人だ。
小学生の低学年からバレーボール一筋で大学までやって大学リーグでは準優勝に貢献、そのビジュアルの良さから女子バレーボール界では、アイドル的存在として注目を浴びていたが、バレーボール選手として、プロで十分やっていけるだけの実力がないのは、自他共に認めるところで、幼少期から大好きだったファッションに携わる仕事がしたいという思いもあり、BOBELLFARから実業団としてバレーボール部を創設したので、ぜひ来てほしいと声がかかり、二つ返事でOKした。

部員数は、25名。平均年齢27歳。皆、大学までバレーボールをしてきた者ばかりだ。
ただその中でも水無月美紀のビジュアル、スタイル、タレント性は圧倒的だった。
それゆえに当然ファンも多く、もてはやされることも多いため、他の部員からは妬まれる存在でもあった。
またその妬みをエスカレートさせる存在が、部の創設時にコーチとなった風間健二の存在だ。
風間健二は、38歳。元男子プロバレーボール選手として、オリンピック強化メンバーにも選出された過去を持っているが、代表までにはなっていない。
それでも、それなりに知名度もあり、バレーボール界では顔が売れていた存在でもあった。
そんな風間健二が水無月美紀を気に入っており、何かにつけて、美紀を特別厳しく指導しているのだが、他の部員からすれば、水無月美紀が風間健二から気に入られているのは明らかであり、当然面白くない…が、そんなこととは梅雨知らずの美紀だった…。

着替えを終え、更衣室から出ようとしたところ、更衣室のドアが開き、風間健二が入って来た。 着替えは、終わったのか?
水無月美紀は、びっくりした…女子更衣室にノックもせずにいきなり入ってくるなんて…何⁉️と…思いつつ、戸惑いながらも、はい…今から帰るところです。と答えた。

風間は、2メートル近くある身長で美紀を見下ろし、そうか…お前のこの乳は、バレーボールをするには邪魔だなっと言って、いきなり美紀の乳房を鷲掴みにした。

何をするんですか⁉️とびっくりして美紀が後ずさると、風間は美紀の手を取って抱き寄せて、この無駄にでかい乳はバレー選手には宝の持ち腐れだって言っているんだ…と言ってニヤッと笑った…そしてもう一方の手でお尻を撫でられた。
美紀は、全身に鳥肌が立ち、悍ましいと思った。
風間は、美紀が固まって声が出せないでいることをいいことに、顔を近付けて唇にキスをしようとしたが、美紀は、イヤッ❗️と言って首を背けて抵抗した。
大人しくしていろ❗️俺がバレーじゃ使い物にならないお前をもっと女としての優秀な玩具に育ててやるからな❗️と言って、股間を触って来た。

風間のギラついた目に恐怖を感じたその時、ノックの音と共に、すみませーん❗️誰か入室されていますかー⁉️と更衣室の外から声がした。
風間が、驚いてドアの方を振り返った瞬間、美紀は咄嗟に風間の手を逃れて、更衣室のドアに向かって走って逃げて、ドアを開けた。

そこには、自分よりもかなり小さな清掃着を来た若い男性がモップを片手に持って立っていた。

あぁ…まだいらっしゃっのですね…すみません、お邪魔しましたと言って立ち去ろうとするのを美紀は、慌てて、まっ…待ってください💦もう…もう出ますからどうぞと、更衣室の中へと促した。

えっ?いいのですか?と、清掃の男性が聞き返して来たので、美紀はどうぞ…と、更衣室の中へ導いた。
更衣室の中には、風間が怒ったような顔をして、清掃の若者を睨みつけている。

清掃員の若者は、そんな風間にお疲れ様ですと頭を下げて、掃除に取り掛かろうとする。
美紀は、清掃員の若者にお疲れ様です、いつもありがとうございますとお礼を言って、自分のロッカーを開けて…すみません💦これも一緒に捨ててもらってもいいてますか?と清掃員に声をかけて、自分のゴミの片付けをお願いすると、ハイ!いいですよ、後で回収しますから…と。

そんなやり取りを聞いていた風間は、苛立ちを隠せずに、おい!掃除屋、お前、歳はいくつだ⁉️

エッ?自分は23ですが…。

大学は⁉️

卒業はしていますが…何か?

大学まで行って、こんな仕事しかさせてもらえないとは、残念な奴だな…と嘲笑して、随分と程度の低い大学なんだな❗️情けない奴だ❗️と、吐き捨てるように言った。

清掃員の若者は苦笑したが、何も言わずにモップがけを再開しまた。

風間は、苛立ったまま…美紀‼️サッサと用意して出て来い‼️行くぞ‼️と美紀に退室を促すと、美紀は、私はロッカーの片付けをして帰りますのでどうぞお先にお帰りください、と退室を拒否した。
風間は、そんなことは今日じゃないていい、サッサと片付けて出て来い‼️と言って、先に更衣室を出て行った。

美紀は、清掃員の若者に、ありがとうございました…助かりました…と涙目になってお礼を言った。

えっ?ちょ…ちょっと…大丈夫ですか?どうされましたか?と、聞かれた美紀は、ごめんなさい…さっきの人、あなたにあんな失礼なことを言って…。

あぁ、大丈夫ですよ…あのようなことは、日常茶飯事ですし、あなたが謝ることではないですから…。

あの人、うちのバレー部のコーチなんです。

そうなんですね。あぁそれで他の部員の皆さんと一緒に食事に行かれるってことですか?

いえ…多分違います…個人的に…恐らく私だけ…着いて来いってことだと思います…けど…。

あなたは行きたくない…と?

はい…さっき、あなたが更衣室のドアをノックして呼びかけてくれなかったら…美紀は思い出しただけで悍ましいといった、怯えたような表情を浮かべ…どうなっていたか…あなたが来てくれたおかげで助かったんです…。そう言って美紀は涙目のまま、再びお礼を言った。

清掃員の若者は…お礼はいいですよ…ひとまず事情は理解できました。
ここへは、自家用車ですか?電車?

電車です。

わかりました。じゃあ荷物を持って、自分の後に着いて来てください。

あっ…は…はい!と言って美樹は、その後を追った。
清掃員の若者は、体育館の出入口とは反対の方向へ歩いて行く、関係者以外立入禁止のドアを開けて入り、通路を歩いて行き、ある扉の前て止まって、この扉を開けずにここで待っていてください。
自分が反対側からこの扉を開けますので、それまではここで待っていてください…と、
わかりました…と美樹は返事をした。
携帯はお持ちですか?と清掃員に聞かれ、はい…持っていますと美紀が答えると、清掃員は自分の携帯番号を教えて、山崎と言います。何かあったら連絡してくださいと言って立ち去った。

清掃員…山崎喜市は、途中の関係者以外立入禁止の扉の鍵を閉めて、中に入って来れないようにして、元の更衣室に戻り、手早く片付けると、正面出入口に向かって行った。

風間健二は、玄関ロビーの応接ソファに座ってイライラした顔をして、管理事務所に入ろうとする喜市を見ると、おい‼️そこのチビ‼️と声をかけて来た。
喜市が風間の方に顔を向けると、美樹は⁉️うちの部員は、どうした⁉️…と。

さぁ、トイレか何かじゃないですか?と…応える。
トイレは、そこだろうが⁉️とロビーの奥にあるとトイレ案内を指差す。
いえ、更衣室の奥にもトイレはありますよ…と言って事務所内に入った。

風間は、チッ💢と舌打ちをして、携帯を取り出して水無月美紀に電話をかける…がコールはしているが出ない。クソッと吐くと、真っ直ぐ管理事務所に来て、管理人に、おい❗️ここからの出入口は、正面以外はどこにあるんだ⁉️と大声で聞くと、びっくりした管理人は、慌てて…一般利用者は体育館から直接外へ出れますが、他は更衣室の奥の非常口から出ることができますが…。

風間は、またクソッ❗️と吐き捨てて、走って奥の非常口へ向かった。そこは鍵が空いていて、外へ通じていた…。
大通りに面したそこは、バスやタクシーも行き交っている…。
今日こそものにしてやると考えていたのだが…、どうする…変に訴えられてもめんどくさいが…やはり、早めに手を打って無理矢理、関係を持って写真や動画のひとつでも撮って、縛り付けるしかないな…と、独り言のように呟き、駐車場に停めている車に向かった。
車に乗り込み体育館の正面玄関に差し掛かった時、清掃員のチビが、箒と塵取りを持って歩きながらチラッとこっちを見た視線と合った。
風間は、このど底辺の掃除野郎が💢と思いながら、理由はわからないが、後からなぜかその目が気になって仕方なかった。

ガチャ…と鍵の開く音が聞こえて、その扉が外から開けられると、清掃員…山崎喜市の穏やかに笑顔が現れた。
大変、お待たせしました。ひとまずは大丈夫です…と。
美紀は安堵の表情を浮かべ、良かった…と呟いた。
すると山崎喜市が、真剣な表情を美紀に向けて、今から少し時間をいただけますか?と…。
美紀は、一瞬、エッ?と戸惑った表情を見せたが、はい…いいですよ…と了承した。

じゃあこちらへ…と、喜市は美紀を管理事務所内の応接室に案内した。
少しお待ちくださいと言って、山崎喜市は一旦退室すると、その後、清掃着からカジュアルだが大人びたキチッとしたスタイルになって、コーヒーを持って入って来て、美紀の前にコーヒーを置いた。その一連の所作がとても自然で上品だった。美紀は思わず見惚れてしまった。

山崎は、改めてオフィスビルをはじめ色々な施設の清掃管理業務に携わっています山崎喜市と言いますと、自己紹介した。
美紀も、BOBELLFARの広告宣伝部に所属して、同社のバレーボールチームに入っている水無月美紀ですと、自己紹介した。
すると、喜市がBOBELLFARのビルの清掃にも入っていると聞いてびっくりした。
そして、喜市は美紀に更衣室の中で実際に何があったのか具体的に聞いた。
嫌なことを思い出させて申し訳ありませんが、非常に重要なことなので、出来だけ詳細に聞かせてください…と。
水無月美紀は、なぜだかわからないが、直感でこの人は信用できると感じて、更衣室に風間健二が入って来てから、山崎喜市が更衣室のドアをノックして美紀と顔を合わせるまでの詳細を語った。
あの時、山崎さんが来てくれたなかったら、怖くて身体が硬直してて、もしかしたらあのまま押し倒されて…って考えたら、今でも怖くなります…と、青ざめた顔で語った。
喜市は頭を下げて、嫌な話しをさせてすみません…と頭を下げた。
水無月さん、なぜ自分が水無月さんに、今の話しを聞かせてくださいとお願いしたのか…その理由なんですが…さっき風間さん…ですか…あの方がここから出て行く時に、変に訴えられても困るから、早いところやって…いわゆる無理矢理犯して…という意味に受け取れましたが、その情景を写真に残すなり、動画に撮るなりして、完全に自分のものにしておかなきゃなって…言っていました。
要するに自分が先程、水無月さんから聞いた風間氏の行為は、強制わいせつ罪に相当すると風間氏自身が自覚している証拠です。

そ…そんな…水無月美紀は絶句した。
私…どうすれば…

水無月さんは、BOBELLFARの人事係…宮野志保係長をご存知ですか?

あっ…はい、宮野係長のことは、知っています。
新採研修の際に大変可愛がってもらって…。

そうですか、なら話は早いですね。今回の件について、宮野係長に相談してみませんか?

エッ?そ…そんな…宮野係長に迷惑をかけるなんてことになりかねませんか?

大丈夫です。自分も人事の宮野係長には、色々とお世話になっていますし、自分は宮野係長にいくつか貸しがありますから、今回の件、相談するべきです

水無月美紀は、わかりました。相談してみます。

じゃあ早速、連絡しましょうね…と言って喜市は携帯を取り出して、電話をかけ始めた。

美紀は驚いて、エッ?今からですか⁉️…と。

喜市は、構わずに宮野志保に連絡した。
アッ、お疲れ様です。山崎喜市です。いえいえ、そんなことありませんよ。
いえ、ちゃんと呼んでいただければ、お供しますよ(笑)
いや、今日はそうじゃなくて、志保さんにお願いというか、相談したいことがあって連絡させてもらいました。
まぁそんな感じです。
いえ、ちょっと笑えない案件です。
それで今から会っていただきたい方がいるんですが……はい…できれば志保さんの自宅でもいいですか?はい…そうですね…30分くらいで行けると思います…エッ?あ、はい、わかりました(苦笑)じゃあ1時間後に…はい、わかりました。
電話を切って、美紀を見返すと、今から1時間後に宮野係長の自宅にお伺いすることになりましたから…よろしいですか?

あっ…はい、わかりました。ありがとうございます…と涙目で喜市に頭を下げた美紀だった。

まずはここを出て、買い物を頼まれたので、買い物に行きます。じゃあ行きましょうか。

はい!と美紀は返事した。

途中、一度、自宅に戻って着替えて、化粧をし直してから行きたいという水無月美紀の希望を受けて、そうすることにした。
が、最初、喜市は反対した。理由は、あの風間健二が美紀の自宅付近で待ち伏せをしている可能性が高いと思ったからだ。
が、まだ少し陽が明るいため、動くとなったらまだ遅くなってからか?とも思ったが用心しながら美紀の住むマンションに向かった。

電車は、中々混んでいた…電車内での水無月美紀は、目立つ。他の乗客より頭ひとつ出ている。
美紀いわく、電車内で立って乗っていると、一際背の高い人が何人かいて、190センチ超の男性や外国人など、高い者同士で目が合ったりするらしく、たまにウィンクされたり、ナンパされたりするらしい。
美紀は、満員電車の中、ある感情が芽生えていた。そう思ってふと下を見下ろすと、そこには他の乗客に埋もれるようにして、自分とは真逆で一際小さい山崎喜市が、周囲に押し潰されそうなりながら、堪えて立っている。
山崎さんって、ただのって言ったら失礼かもしれないけど、本当にただの清掃員なのよね?でも何だろ?こんなに小っちゃいのに…一緒にいるととっても安心できる。
この人がいてくれたら大丈夫って思ってしまう…いや、そうじゃない…大丈夫って思わせてくれるんだ。話しているだけで、気持ちが軽くなる…でもこうして上から見てるとめっちゃ可愛い…。と思って自然の顔が赤く…熱くなるのがわかった。
電車がカーブに差し掛かり身体にGがかかる。美紀の足元で他の乗客の圧で押し潰されそうなっている山崎喜市を美紀は思わず片方の腕で喜市の肩を抱いて自分の方へ引き寄せて、山崎さん、捕まってくださいと前屈みになって小声で囁いた。
山崎喜市は美紀を見上げて、ちょっと照れた様子ですみません💦と断りを言って、美紀の腰あたりに手を当ててバランスを取ろうとする。
美紀は喜市の手のひらの熱を腰に感じて、何だかドキドキした。さらに電車が駅に止まるたびにブレーキによるGがかかり、美紀と喜市は向き合っているため、喜市の顔が美紀の胸に押し付けられる。その度に山崎喜市は、すみませんと謝るのだが、美紀は大丈夫ですよと笑って受け流す…が、実のところ美紀は、喜市の肩を抱いて意識的に自分の方へ抱き寄せて、自分の胸に喜市の顔が埋もれるようにしていた…可愛い…山崎さん…どうしよう…もっとギューってしたくなっちゃう…どうしたんだろ?私…こんな大胆なことしちゃって…って言うか、こんな気持ちになったの生まれて初めてかも…。
水無月美紀は、小学生の頃からバレーボール漬けの日々で、これまでちゃんと男子と付き合ったことがない。
高校まで私立の女子校に通っていたため、周囲は常に女子ばかりだ。
レズっけのある女子から付き合ってくれと言われたことは何度もあるが、美紀の恋愛対象は男子だった。
大学も女子体育大学に推薦で進学した。
他の大学の男子バレーボール選手から付き合ってくださいと告白されたこともあって、いいかもと思ったりもしたが、結局は部活が忙しくて恋愛どころではないのが現実だった。
それでも、いいなぁ、付き合うなら自分より身長の高い、スポーツのできる優しい歳上の人がいいなぁと言う淡い思いはあった…そう言う意味で言えば、風間は歳上で身長も自分より遥かに高く、元バレーボール日本代表候補と言われたほどの選手で、美紀にとっては理想に近い相手であったが、その人間性は最悪だった。
そこに現れた、この小さな同じ歳の男子。スポーツは、恐らく何らかのスポーツはしていたのは間違いない。触れた山崎喜市の体つきからして、鍛えられた筋肉質であることがわかる。
でも、そんなことよりも、顔つきやその表情、言葉のひとつひとつに優しさや思いやりがこもっていて、一緒にいるだけで絶対的な安心感を抱かせてくれる。この人が側にいてくれたら、大丈夫って思わせてくれる…美紀は、今まで出会った男子の中で、こんな感情を抱いた人は初めてだった…それがこんなにも小さくて可愛い男子だなんて…と思った。

電車から降りると山崎喜市は美紀に、ご迷惑をかけてすみません💦と頭を下げる…美紀は笑って大丈夫ですよ、私デカいから…と。
いや、とても素敵ですよ、羨ましいです(苦笑)

最寄り駅を出て、2人は並んで歩いて美紀のマンションに向かった。
その途中で事件は起こった。
美紀のマンション前に到着すると、風間健二が、美紀‼️💢‼️と怒鳴って急に姿を現した。
美紀は、全身が硬直して動けなくなった。

山崎喜市は、すぐに美紀に向かって、水無月さん、自分を信じてとにかく何も言わずにジッとしていてください…いいですね?と。
美紀は真剣な眼差しの喜市を見て、ただ頷くしかなかった。そして喜市は、自分と風間氏との今からのやり取りを携帯で録画してください、お願いしますと言って、喜市は美紀と風間の間に割って入った。

何だ貴様⁉️…お前、さっきの掃除屋のチビだな…お前が一緒だということは、貴様、俺に嘘をついて美紀を誑かしたな💢

風間健二さん…ですね。元バレーボール日本代表候補として、強化合宿に招集されたにも関わらず、数々の女性問題を抱えて、その人間性に難があると判断されて代表に選ばれなかったという…
ハァァァ⁉️💢何をふざけたことを言ってやがる💢このクソガキが‼️💢‼️
水無月さんから、あなたが先程更衣室で水無月さんに対して行った行為を伺いましたが、それは間違いなく強制わいせつ罪ですね…風間さんは、過去にも同様の罪で逮捕されたことがありますよね?まぁ示談で結果的には罪を免れたようですが…。

何を勝手なことをほざいている…💢💢このチビが痛い目に遭わないとわからないらしいな…お前みたいな世の底辺で這いつくばって、いてもいなくてもいいようなゴミに埋もれている奴は、大人しく指でも咥えて大人しく俺みたいな人間の言いなりになっていればいいんだよ‼️‼️と言って、いきなり喜市の胸ぐらを掴むと喜市の顔を殴った。
その光景を携帯を片手に恐ろしさで声を出すこともできずに美紀は固まって立ち竦んでいた。
歩道に転げた喜市にさらに風間は蹴りを入れて、踏みつけた。
風間は、荒い息をしながら、笑って、大人しく人の言うことを聞いていれば痛い目に遭わなく済んだんだ、この頭の悪いクソガキが‼️と勝ち誇ったように怒鳴ると、山﨑喜市が何事もなかったかのように立ち上がった。そして、水無月さん‼️警察に通報してください。110番です❗️と…。

美紀‼️お前も大人しくしていろ‼️お前は俺の女として、生きてりゃいいんだ‼️ジッとしていろ‼️

水無月さん、気にせずに通報してください。心配いりませんから。
美紀は、山崎喜市の落ち着いた声を聞いて、大丈夫なんだと思って電話をかける。
風間健二は、お前らふざけやがって、お前らみたいなどうしようもない連中は、俺のような優秀な人間の言うことを聞いていりゃいいんだよ‼️💢と怒鳴って、喜市の胸ぐらを掴もうとした瞬間、目の前が回ったようになり、もの凄い激痛を背中と腰に感じた…そして自分が仰向けに転がっているのがわかった。
ウッ…グッ…と激痛に耐えながら、膝をついて立ち上がった風間は、自分のことをジッと憐んでいるような目で見ている山崎喜市に気付いた。

風間さん、あなた…せっかくの才能がありながら、自分を過信し過ぎて、周囲からチヤホヤされることで、自分を見失い、全ての女性は自分の思い通りになるかのように勘違いして、やり過ぎて訴えられ、親に泣きつき、大金を積んで示談となったものの、反省することなく、次から次に女性と関係を持ち、中には妊娠して出産、認知するしないで訴訟になりそうになったケースもあるそうですね。親から言われて嫌々ながら認知して、養育費を払うために、実業団のバレーボールの監督やコーチとして働くも、女子部員に手を出して、解雇同然に退職となったことも一度や二度ではないと聞きました。
大学選手権で優勝した時、日本代表候補に選出された時の栄光を引きずって、その時プライドを捨てきれず、その薄っぺらいガラスのプライドにしがみついて今までやってきたのでしょうが、それも終わりです。
自らのその腐った自分と、心底弱い自分と向き合って、反省して1からやり直してください。

うるさい…うるさい…黙れ…黙れ…テメェみたいにこの世の高みを経験したこともない奴に何がわかる…お前みたいなゴミ野郎に、そんなことを言われる筋合いはねぇんだよ💢
ぶっ殺してやる…ぶっ殺してやる‼️
そう言って、風間は喜市に向かって殴りかかったが、またもや次の瞬間、目の前が宙に舞って、地べたに叩きつけられ、ぎゃっ‼️と叫んだ。
そこへパトカーがサイレンの音を鳴り響かせてやってきた。

風間健二は、山崎喜市に対する傷害罪のほか、水無月美紀に対する強制わいせつ罪の他、過去の同様の罪も明らかとなり、最終的には5年の実刑判決が下された。
刑務所行きが確定した際、風間健二は2メートル近い身体を小さく縮こめて、全身を震えさせながら、嫌だ!嫌だ!ごめんなさい!ごめんなさい!もうしませんから!許してください!行きたくない!やだ!やだ!許して!許して!許してください!と一晩中、泣き続けたとのことだった。

警察での事情聴取が終わり、やっと解放された時は、もう深夜0時を回って日が変わっていた。

全ての経緯を宮野志保へ連絡して、相談する前に風間が自滅して解決したと報告した。

疲れたでしょ?自分も流石に疲れました…と喜市は笑った。

美紀は、ハイ。疲れました…けど、ホッとしました。これでもう怖い思いをしなくていいんですから。
そうですね。まぁ後は風間氏が自分の犯した過ちとちゃんと向き合って、更生することを願うだけですね。

風間コーチがあんな人だったというのも、びっくりしましたけど、山崎さんがあの風間さんを投げ飛ばした方がもっとびっくりしました。しかも2回‼️
でも、あの最初に殴られた時…あれってわざと殴られたんでしょ?
いえいえ…警察でも話したとおり、まさか急に殴ってくるなんて思いもしませんでしたから、最初のは避けることさえ、できませんてたよ(笑)
2度目以降は、この人はキレたら殴りかかって来る人なんだって理解できていましたから、避けて返すことができましたけどね。

あれって柔道か何かですか?

あれは合気道です。相手の力だったり、偏った重心を利用して投げたり転がしたりする技ですね。
それにしてもあの大きな風間さんが、小ちゃい…アッ!すみません💦

大丈夫ですよ(笑)自分のように背の低い人間が投げ飛ばすなんてってことでしょ?

はい、そうです。あれに1番驚きました。

喜市は笑って、まぁでも無事に解決できて良かったです。
お腹空きましたね。何か食べて帰りましょうか?
はい!安心したら私もお腹が空いちゃった。

喜市と美紀は、通りを歩いてすぐあった、遅くまで開いている居酒屋に入って、生ビールに焼き鳥など摘んで、モツ鍋なども食べて腹を満たした。
美紀は、あんな大変なことがあったのに、そんなことも忘れるぐらい、この夜の喜市との食事がとても美味しく、楽しい時間だった。
お会計を済ませて店を出た時は、すでに夜中の2時を回っていた。
喜市は歩いて20分ほどの距離を美紀と一緒に歩いて、美紀のマンションまで送って行った。

喜市は、どうやって帰るの?

居酒屋でお互い同じ歳なので、タメ口にしましょうと美紀がと提案し、喜市が快く快諾してくれたため、名前も下の名前で呼び合うようにしたのだ。喜市は美紀ちゃんでいいの?って聞くと、ちゃん付けで呼ばれるの慣れてないので、美紀と呼び捨てにしてってお願いされたので、じゃあ遠慮なく美紀って呼ぶよ…と言うと、私も喜市さんじゃなくて喜市って呼び捨てにしてもいい?と言うので、苦笑して、呼び捨てにしていいよって言ったので、じゃあ…喜市❗️…と。美紀はこれで喜市との距離が一気に近くなった気がしてとても嬉しかった。

そうだな…まぁぼちぼち歩いて、大通りに出て、タクシーでも捕まえて帰るよ。

でもこんな時間にタクシーなんて捕まらないよ💦

まぁなんとかなるよ。心配ないよ。

無理!心配する…だって夕方あんなことがあったばっかりだし…、

あれはだって仕方ないよ…法的に罰を与えるためには、あんなきっかけがないとね…中々難しいからさ。

ほら!やっぱりあれってわざと殴られたんじゃん!

いやいや、違うって、もしかしたらあの人、すぐキレそうなキャラだったから、暴力的に来るかもっていう想定はあったし、まぁそうなったらそうなったで、公に社会的に罪を償うきっかけとしてはいいかな…とは思ったけど、それでもいきなりあぁ来るとは俺にも想定外だから…。

美紀は涙目で、だって私のせいで喜市が痛い目にあったんだよ…それが申し訳なくて…

いやいや、だから大丈夫だって歯が折れたわけでもないし、口の中をちょっと切っただけだから💦

やっぱりダメ、こんな時間にひとりで歩いて帰らせたりできないもん、うちで休んで行って❗️

いやいや、ダメだろ?俺も一応男だし💦

大丈夫よ。だって喜市は私の嫌がることはしないでしょ?
そりゃしないけど、わからんやろ?俺が豹変して、あの風間氏みたいにおりゃ〜ってなるかもしれないよ?

大丈夫よ、喜市だったら小さいから私が勝つもん。

いやいや、俺が風間氏を投げ飛ばすところ見てるし…。

もうつべこべ言わないで、喜市には死ぬほど感謝してるし、1人じゃ怖いから今夜は私を1人にしないで❗️一緒にいて❗️って言ってるの‼️こんなこと言えるの、喜市しかいないんだから‼️

喜市は、そこまで言われたら断れないね…
わかったよ…と言って美紀に連れられて美紀のマンションに入って行った。

適当に座ってゆっくりくつろいで!と言って、美紀は冷蔵庫に向かって、何か飲む?缶ビールと酎ハイならあるけど…。

いや、水をもらうよ。

ん。はい、どうぞ!と言ってグラスに氷を入れたミネラルウォーターを用意してくれる。
喜市、私、シャワー浴びるからゆっくりしてて…と言って、喜市の返事も待たずに奥のバスルームに消えて行った。

おいおい…完全に信用されてるな…まぁいいけど…っと言って、水を飲んでカーペットの上て横になると喜市はそのまま眠ってしまっていた。

水無月美紀は、平静を装いつつも内心はドキドキしていた。男子と2人っきりで深夜の居酒屋に行くのも初めてなら、そんな時間に2人っきりで散歩…帰宅するために歩いただけだが…も初めて…しかも、その男子とまだ一緒にいたいという感情が湧いたのも初めてだった。
私、喜市のことが好き…になっちゃった…のかも?である。
帰したくない…まだ一緒にいて欲しい…って、ほぼ好き確定だよね…さらに当然のことながら、自分のこの部屋に家族以外…と言うか、父と兄以外の男子が来たのも喜市が初めてだ。
その上、その男子がいるにも関わらず裸になってシャワーを浴びるなんて…私、ヤバいよね…と自分でもびっくりするような行動なのだ。
私より30センチ近く小さな男子、体重でも恐らくは私の方が重いだろう…当然、今まで素敵だなぁ…いいなぁ…あんな人が彼氏だったらいいなぁと思った人は、皆、自分よりも背が高く体も大きく、精悍な感じの歳上の男性だった…にも関わらず、初めて一緒にいたい、離れたくないと感じた男子が、あんなに小さな男子とは、自分でもびっくりだった。

身長185センチ、体重70キロ、バスト95のHカップ、ウエスト75、ヒップ98の圧倒的な迫力のボディをバスタオルに包み、コソッとリビングへの扉を開けると、横になって軽く寝息を立てている喜市の姿が目に入った。

やっぱり寝落ちしちゃったかぁ…と、バスタオル1枚でリビングに入った美紀は、そのまま喜市の側に座り込んだ。喜市の寝顔を見て、可愛いと思いつつも、喜市がどんなにしっかりしているのか、どんなに誠実で、礼儀正しく、男としての強さを兼ね備えているのかを、この短い時間の中でまざまざと見せつけられた。人として、男として、頼りになる…信頼できる…尊敬できるというのは、身長や体重、体格、容姿、学歴、仕事なんてものでは測ることはできないんだと…喜市と出会って知ってしまった。
居酒屋で飲みながら、美紀は喜市に聞いた。
喜市が考える理想的ないい男、いい女ってどんはの人?と。
喜市は、最初、尻から足にかけてのラインが綺麗な女と言った(笑)まぁあれは多分本音だろう…冗談だけどって言ってたけど…。
で、続けて、男は、肝が座っててどんな時でも狼狽えず、一瞬で頭をフル回転させて、その場を乗り切るだけの行動力がある男だな。
女は、男を甘えさて手のひらで転がすぐらいの器のデカい女やね…と。
私は、そんな男、喜市じゃん?って言うと、俺なんかまだまだ…って言ってたけど、喜市の言ってることは確かにそうだなと思う。
バレーの試合でもそうだ。ピンチで流れが悪く何をしてもダメな時に、一瞬にして流れを引き寄せるプレーだったり、声かけだったりができる選手こそ、美紀が目指すところでもあった。

美紀は、寝息を立てている喜市の頭を抱えて自分の膝の上に乗せて膝枕をしてあげた。
柔らかい髪の毛を撫でながら、喜市の寝顔を見つめた。
この小さな身体で、2メートル近くあった風間健二を一瞬で投げ飛ばした…しかも2度も…あの短い間に宮野係長に頼んで風間健二の過去を調べてもらって情報提供を受けて、あの場で鋭く指摘して逆上させてからの展開と、警察への引き渡し。
事情聴取でも淡々と冷静にわかりやすく状況説明を行なって、警察の取調官が痛く感心していた。

で、今は可愛い顔をしてスヤスヤと子供のように眠っている。
喜市…ギューしたい…と独り言のように呟いた。
美紀はずっとドキドキしていて、思い切って身につけていたバスタオルを外した。
全裸のままで喜市を膝枕してやっている格好だ。
今、目を覚ましたら喜市びっくりするだろうなぁ…変態女に思われるかなぁ…でも喜市も男子だし、興奮して喜んでくれるかなぁ…などと考えて恥ずかしくなって顔を真っ赤にした。
ドキドキして乳が張って乳首もチリチリして立ってきたのが自分でもわかった。
私…ヤダッ…なんか変な気分になってきちゃった…でも、このままだとダメよね…と自分に言い聞かせて、一旦、喜市を起こさないようにそっと寝かしたまま立ち上がると、自室に戻り1番セクシーな黒のシースルーのショーツだけを身につけて、大きなTシャツだけを着てから、喜市のところに戻り、そっと靴下やズボンをゆっくり脱がしていく、上のシャツも脱がせてTシャツとボクサーパンツだけにしてから、美紀は喜市をお姫様抱っこのように抱き抱えた。
喜市、軽っ(笑)て言いながら自室のベッドにそっと寝かせて、美紀もその横に寝転がって、自分の腕を喜市の首の舌に回して腕枕をして、ゆっくりと自分の方へ引き寄せてギュッとした。
そして、喜市の唇に自分の唇を軽く触れさて、おやすみ…喜市♡…私、喜市のことが大好きになっちゃった…と言って美紀も深い眠りに着いた。

美紀が目を覚ますと、時刻は10時を過ぎていた。隣にいるはずの喜市がいなくて、飛び起きてリビングに行くと、コーヒーを飲みながら喜市がスマホを触っている。

おはよ…昨夜はごめんな(苦笑)全く記憶がない…多分襲ったりはしてないはずだけど…俺、勝手に脱ぎ散らかして、美紀のベッドに潜り込んだみたいだけど…とちょっとバツが悪そうに頭をポリポリかいている。
美紀は、そんなことお構いなしで喜市の側に駆け寄って、もう❗️隣にいないから帰ったのかと思ってびっくりしたじゃない‼️と言って喜市に抱きついてた。

エッ⁉️お…おい、美紀⁉️どした⁉️エエエッ⁉️

美紀は、うるさい💢と言って、そのまま喜市にキスをした。

ンーーーッ⁉️となったが、喜市もそこまで鈍感ではなく、美紀の気持ちを理解して、美紀の唇に目を閉じて応えた。

あぁぁぁ…喜市とキス…ちゃんとしたヤツ…昨夜のチュッってのとは、違うキス…あっ…唇を吸われた…アッ…ンッ…大人キスだ…ハァァァ…気持ちいぃ…何?何?…喜市ってキス上手?…気持ちいい…ンッ…ヤバい…舌が…アッ…これがディープキス?気持ちいい…ンッンッンッ…
ひとしきりキスを交わし離れると、喜市と目が合って、美紀はめちゃめちゃ恥ずかしく顔を真っ赤にした。
すると、喜市が美紀、大胆(笑)ってか、目ヤニがついてるぞ!顔ぐらい洗って来いよ(笑)

エッ⁉️アッ‼️やーーっ‼️もう喜市‼️早く言って💦と慌てて洗面所に駆け込んで行った。

喜市は、その後ろ姿を見送りつつ、白のTシャツ1枚でノーブラ、黒の尻がスケスケになっている艶めかしいパンティだけって…アイツ、顔だけじゃなくて、自分がどんな格好してるのか、自覚してんのか?と思った…と、同時に間違いを犯さないうちに早いとこ退散した方がいいな…(苦笑)とも思っていた。
程なくして、洗顔して、乳液などを塗っただけの美紀が先程と変わらない格好のままで戻って来て、ソファに座っている喜市の隣に腰を下ろす。
喜市、シャワー浴びたの?
おぅ、すまん、勝手に借りたよ。
ううん、大丈夫よ、昨日、さすがに疲れ切ったみたいで、ここで爆睡してたから…起こすのが可哀想だったから、ズボンと靴下とシャツを美紀が脱がせて、喜市をお姫様抱っこしてベッドに連れて行って、寝かせてあげたのよ。どう?すごいでしょ?
まぢか?でも美紀ならそれぐらい余裕っぽいな(苦笑)
喜市、軽ってなったよ(笑)
喜市は笑って、俺が美紀をお姫様抱っこってのは無理だろうなぁ。
腰がどうにかなっちゃうね(笑)
ねぇ喜市…今日は何か予定あるの?
ん?時間は決まってないけど、昨日の一件の報告をしないといけないだろうね。
まぁ概略は、メールでさっき送ったけどね。美紀も部に報告しないとだろ?
うん…気が進まないけど、報告しないと…今日は練習がないからいいけど、来週からどうなるの?ってなるだろうから…。
俺がメールしたヤツを美紀にも送るから参考にしろよ。
あぁぁ❗️助かる❗️お願い❗️私は、そういうのめっちゃ苦手なの💦
ん、見るからに苦手そうだからな…(笑)

ってか、美紀…お前、自分が今、どんな格好して俺の横に座っているのか、自覚してる?

エッ?どんな格好って……、白い薄手のTシャツの胸には、乳首が浮いてピンク色が透けて見えている。しかも下は、黒のシースルーのパンティでフロントの部分から陰毛が透けて見えている。

ウワァァァァッ‼️と驚いて、Tシャツの裾を引っ張って体育座りのようにして身を隠した。
喜市❗️早く言ってよ💦
いやいや…ってか、朝起きて美紀がその姿て横に寝てるんだから、俺だってびっくりしたよ。
一瞬、エッ?した?俺達?いやいや、してない!してない!そんな記憶ないし…って、めっちゃ焦ったからな💦
どこまで俺のことを信用してるのか、わからんけど、一応、俺だって男だからな…少しは気を使えよな💦

顔を膝に押し付けて耳を真っ赤にしてうずくまっている。すると、美紀は意を決したように顔を上げて喜市を見つめた。
さっきの喜市とのキス…気持ち良かったの…もう一度、キスして…お願い。
喜市は、笑って、うんと応えて、美紀の唇を塞いでいく、美紀も喜市のキスに応える形で腕を喜市の首に伸ばしてハグを求めていく。
2人は互いの舌を絡ませて熱いキスを交わす。
美紀は乳首がチリチリして身体中が熱くなり、股間のアソコがキュンキュンしているのがわかった。
美紀は男性経験が23歳にして未だなかった。乳房を異性に触られたのは、昨日の風間健二から掴まれたのが初めてだった…それが嫌で仕方なかった。
美紀は唇を離すと喜市に…
喜市、私、男子との経験が一度もないの…キスもね、喜市が初めてなの…でも昨日、あの人に胸を触られて気持ち悪くて、あれが最初って嫌なの…だから…だから…喜市、お願い…私の初めての人になって…彼氏じゃないし、付き合っているわけでもないけど、初めての人は、私が好きって…この人ならって思える人にして欲しいの…お願い…私を抱いて…ね?
美紀、そこまで言われちゃうと俺も拒めないし、すごい嬉しいよ。
美紀のことは女性としてとても素敵だと思う…最初の相手が俺でいいっていうのなら…。
うん、私は喜市がいいの…。

2人はベッドに移動して、横たわり、喜市はもう一度美紀にキスをして、舌を絡ませながら、Tシャツの上から優しく大きく豊かな乳房を揉み、乳首を指先で愛撫していく、美紀は喜市の愛撫にたまらず可愛い喘ぎ声を漏らす。
Tシャツを脱がされ、95のHカップの豊かな胸を露わにされる。乳首はすでに硬くプクッと膨らんでいやらしくなっていた。
その乳首を喜市は舌先で優しく愛撫していく…
アッンッンッンッアンッアンッ…気持ちいいの…感じる…喜市ぃぃ…アッアッアッンッンッハァンッ…
喜市の片方の手の指先が、美紀のアソコに伸びて黒のパンティ越しに触れた。
アフッアッアッ…イ…イヤッ…アッンッ…恥ずかしい…(美紀のアソコ…もう濡れ濡れになってる…いやらしい女に思われたらどうしよう…)
喜市は、すでにパンティがグショグショになっているのがわかって…美紀、気持ちよく感じてくれて嬉しいよ…可愛いよ…と囁いた。
そしてゆっくりとパンティを脱がしていく…。
アッ…イヤッ…ンッ…きいちぃ…恥ずかしいよぉ…
うん、大丈夫…可愛いから…そう言って、喜市は、下へ下がって、美紀、足を広げて美紀の全てを俺に見せてくれ…、
アッ…アッ…ヤダッ…イヤッ…アッアッ…は、恥ずかしい…見ないで…見ちゃやだ…と言いつつも、美紀はゆっくりと足を広げていく…。
美紀のそこは、黒々とした陰毛に覆われていて、その中心部は愛液によってヌルヌルになったピンク色のビラビラがいやらしく濡れぼそっている。
喜市は、そこに顔を埋めて、美紀、いやらしくてとても綺麗だよ…と言って、そこに舌を這わせていった。
その瞬間、美紀は全身をビクッとさせて、アゥッと喘ぐ…。
喜市は、ピチャピチャと音を立てながら、両手を左右の乳首に伸ばして、軽く摘み、クリトリスと乳首の3点同時に愛撫していく…。
アッアッアッアッアッンッンッンッンッハァンッンッハァンッアッンッ…きぃちぃ…きぃちぃ…イ…イイッ…は…恥ずかちぃ…イヤッ…アッンッンッ…ダメッ…ダメッ…美紀、美紀、イッチャウ…イッチャウのぉ…イッイッイッ…イクゥゥゥ‼️
美紀は長い足先をプルプルさせて、腰をガクガク震わせ、大きな乳を揺らしながら絶頂に達した。

そして喜市は、ボクサーパンツを脱いで、美紀の足の間に入り、自らの息子を美紀のアソコに当てがった。
喜市は、身長185センチの大柄な美紀に覆い被さり、耳元で美紀に、美紀…今から美紀の中に入っていくからな…我慢できない痛みや無理って思ったら言うんだぞ…と囁くと、美紀はうん…大丈夫…喜市と一つになれるのが嬉しいの…と可愛いことをいう。
喜市は、うんと頷いて、ゆっくりと…ゆっくりと、美紀の中に押し入って行った。

アッ…アッ…ンッ…ハァンッ…喜市が…喜市が中に入ってくるぅ…喜市を…喜市を感じるの…アッ…ンッ…アゥッ❗️アンッ…
美紀、大丈夫か?
うん、大丈夫…気持ちいいの…もっと…もっと突いて…
ん、わかった。
そう言って喜市は、力強く腰を動かして美紀を築き上げた。
アッアッンッンッンッンッンッハァンッ…イイッイイッ…きぃち…きぃち…きぃち…
女子のアスリートには、よくあることらしく、度重なる激しいトレーニングにより処女膜が破れて、初エッチの時にそれほどの違和感がない者も少なくはないらしい…美紀もそうだったようで、また大柄であることもあってか、それほどの痛みを感じることなく、スムーズに喜市を受け入れた感じだった。
そして、初めてのエッチで美紀は…
アッアッアッアッンッンッンッハァンッンッアンッアンッアンッアンッンッハァンッンッ…と断続的に喘ぎ、ついに、イ…イクゥゥゥ‼️と言って全身を硬直させ、プルプルと震わせながら快楽の絶頂へと突き抜けた。

美紀は生まれてこの方味わったことのない快楽を覚え、この日、喜市からさらにバックからも突かれ、計3回も絶頂に達して、至福の思いを味わった。

その後、喜市や美紀からの報告を受け、風間健二はコーチを解任…美紀にはコーチの人選について不十分だったせい美紀に辛い思いさせてしまって申し訳なかったと会社から謝罪もあった。

他の女子部員も美紀に対して、助けてあげられなくてごめんなさいと謝罪された。
そして、しっかりした人選のもと、日本代表経験もある女子の新任監督とコーチが新たに配置されて、その後、BOBELLFARの女子バレーボールチームは飛躍的に良くなって、美紀はBOBELLFARの広告塔としても活躍し、素晴らしい成績を納めることとなった。

お願い…入れて…私の中に入って来て…
喜市は笑って、はい…と返事をすると四つん這いになってお尻をこちらに向けている宮野志保の腰を両手で掴むと後ろから志保の中に突き入れて行った。

アッンッハァンッンッアンッアンッアンッアンッ…イ…イイッ…イイッ…アァァァァすごい…ウンッ…ンファッ…アッンッアンッアンッンッンッンッンッ…
宮野志保は、喜市によって快楽の営みに酔いしれていた。
きぃちくん…きぃちくぅん…イクッ…イクッ…イッチャウ…イッチャウのぉ…また、イクッ…イクゥゥゥ‼️
と、身体中をガクガク震わせてながら、ピュピュッと潮を吹きながら、宮野志保は快楽の絶頂へ達していた。

喜市くん…今夜はずっと抱いていてね…と可愛い声を出して宮野志保は、どっぷりと喜市に甘えていた。

美紀の一件の後、宮野志保から呼び出され、風間健二の件でのお礼をしなきゃね…と言いつつも、飲みに行った先で、他の子の相手ばかりして、あたしの相手を全然してくれない‼️もっとあたしにもかまってよぉ…とお願いされて、喜市は志保さん可愛いなぁと思いつつ、わかりましたと言って、酔っ払った宮野志保とホテルに来て、3回目の絶頂に達した志保を抱きしめてキスをしてあげたところだった。
きぃちくぅん…好き、好き、大好きぃ❤️と甘々の宮野志保だった。
でも、仕事となると、表情を一切崩さないクールビューティーとして、切れる凄腕の社員として一目を置かれる美人社員だ。

おい❗️お前❗️そうじ屋❗️お前だよ❗️
エッ?あ、はい…何でしょう?喜市は会議室のガラス窓を拭いていたところ、後ろ呼ばれて振り向いた。
何でしょうじゃねーんだよ💢
テメェ、ここにあったファイルをどこにやったんだ⁉️
エッ?ファイルというとどういったものですか?
クリアファイルにA4サイズのペーパーが数枚入っていた奴だ‼️まさか捨てたりしてないだろうな⁉️
申し訳ありませんが、私がこの会議室に入った時には、すでにそのようなものはありませんでした。
ハァァァ⁉️すっとぼけたこと言ってんじゃねーぞ‼️
あれは大事な書類なんだ‼️個人情報も記載されている‼️会社の機密情報もな‼️それを紛失したとなったら、お前の首だけじゃ済まないからな‼️
ですから、私はそのようなファイルを目にしておりませんが…。
戦略会議が終わって、この会議室に入ったのは、お前しかいないんだよ‼️お前がゴミと勘違いして捨てたとしか考えられないだろ⁉️
お前みたいに、掃除もろくにできずに、受付嬢とイチャイチャしてるような奴が、こういうとんでもないことをやらかすんだよ‼️
首は当然だが、情報紛失による賠償責任もあるからな‼️覚悟しておけ‼️と言うだけ言うと、大きな足音を立てて、その社員は会議室から出て行った。
そして、へっ❗️バカ目、あんなチビで小汚い奴が、辻村果林みたいな上玉の女と言葉を交わすなんてあっちゃならねーんだよ❗️ふんっ❗️あんな目障りな奴は、とっととこの会社から消してやる‼️と独り言のように呟いた。

その日の夕方、喜市の携帯に辻村果林から連絡が入った。
喜市さん❗️うちの会社の清掃を解雇されるって本当ですか?
えっ?いえ、自分は何も聞いていませんが…。
今日、受付の私のところに、経営企画部の東堂さんって社員さんが来て…。

辻村さん!辻村さんがたまに話している小っちゃい清掃員がいるじゃないですか?あの人、会議室を清掃している時に、社の機密情報が記載された書類を他のゴミと一緒に処分してしまったらしく、うちへの出入禁止と併せて情報漏洩に繋がるってことで賠償責任も求められるそうですよ…清掃業なんてやってる人は、何が重要で何が重要じゃないかなんてわからないんでしょうね。

ってことを言ってらして、山崎さんはそんなことをするような人じゃないと思いますけど…って言ったら、自分もたまに見かけますが、いつも暗い感じで、いるのかいないのかわからないように清掃してて、ちょっと薄気味悪い感じですもんね。何を考えているのか分からないような…あんなのは、いなくなった方が我が社にとってはいいことですから良かったですよって。

私は、そんなことありません💦って、山崎さんは、この会社にものすごく貢献されていますから、出入り禁止の扱いになるなんて信じられませんって言うと、いや早かれ遅かれそうなりますよって…どうなんですか?本当なんですか?

辻村さんが言っていることは、よくわかりました。心配してくださってありがとうございます。でも、大丈夫ですよ。辻村さんが心配するようなことにはなりませんから。

そうなんですね…良かったぁぁぁ…何だか喜市さんが大丈夫って言うのなら、大丈夫なんだって思えます。
あっ…それで、お願いしてたお食事の話しなんですけど、今週末は大丈夫ですか?

喜市は、苦笑しつつ、はい、大丈夫ですよと応えると、良かったぁぁ…実はさっきの東堂さんから週末食事に誘われていて、何度も断っているのですが、断る理由が中々なくて…喜市さんとの予定が入れれて良かったです…と。

どうなっているんですか⁉️と言って東堂和也は、管財課長の机をドン❗️と叩いた。
なんで、あの掃除屋がまだ社内をウロウロしているんですか⁉️
管財課長の石本は、東堂君…何をそんなに興奮しているんだ?
清掃員の件については、書類紛失の事実確認が出来なかったため、君が言ってた出入禁止?賠償責任?といった処分はできないよ。
ヤツが紛失させた事実は明白ですよ❗️
その時、課長席の電話がなり、ハイ、石本です…ハイ…あっ、今目の前にいますよ…はい、わかりました。伝えます…と言って電話を切った。
東堂君、人事課長がお呼びだ。人事の第4相談室に来てくれとのことだ。

人事課長?ん?なんだ?
この前の企画書が評価されて昇格とかって話しか?とちょっと顔を綻ばせて東堂は人事フロアに向かって行った。
相談室のドアを開けてノックして入ると、人事課長の神崎と人事2係長の宮野志保が座って待っていた。
宮野志保は東堂からするとひとつ下の後輩になるが、出世は宮野志保の方が断然早く、東堂からするとあまり関わりたくない女だった。
人事課長の神崎が、ご苦労さん、君にちょっと確認してもらいたい件があってね…宮野君…。
はい…と言って宮野志保が机の上のモニターを付けた。
経営企画部長の森元部長が、これで会議を終わりますと言って皆が退席していく、そして会議室内の書類等や椅子などを整理する東堂の姿が見て取れる。そして机の上が綺麗に片付き、机の下も見て周り、何も忘れ物がないかの確認までして退室して行った。
早送りします…と宮野志保は言って動画を早送りした…そこへ山崎喜市が現れ、フロア内の掃除機かけ、テーブル拭きをして、ガラス清掃に取り掛かったところで、また東堂が姿を現した。そして東堂と山崎喜市のやり取りが収められていた。

宮野志保は、東堂さん、管財課長にこの山崎清掃員が我が社の機密ファイルを紛失したとして、清掃員としての出入り禁止及び賠償責任の追及を進言したそうですが、そのような事実は、この動画によって確認することができませんでした。
どういうことかご説明願います。

東堂はちょっと引き攣った表情を浮かべ、いや…それなら…うちの経営企画部内の清掃時に盗むかどうにかしたんだよ…と。

東堂さんと、宮野志保は、冷ややかな視線を突き刺して、ご存じのように清掃員は会議室等、共有フロアの清掃には入りますが、専門部署のフロア内へは、ゴミの回収のみで清掃で入室することはありませんが…。

そ…それなら、無断で入室したんだろうよ💢と半ば逆ギレしたような言い方をした。
じゃあこれはどうでしょうか?と宮野志保は、また別の動画をモニターに写した。
映像日時は、会議が終わってしばらくしての経営企画部のフロア内だ。
東堂が会議室で片付けた書類を整理して、その一部をシュレッダーしている映像だった。宮野志保はその部分を拡大して一時停止させた。

東堂さん、これはあなたが、山崎清掃員が紛失したと進言した我が社の機密ファイルをあなた自身がシュレッダーしていることを証明する映像です。この事実に対してはどうですか?

東堂は顔を真っ赤にして、唇を噛み締めたまま、下を向いた。
あんなただの清掃員のひとりやふたり、ここからいなくなったとしても、何も問題ないだろう…俺の勘違いだったみたいだな…もうそんなことはどうでもいいですよ…じゃあ失礼します…と言って立ちあがろうとした時、東堂くん…と、神崎人事課長が呼び止めた。
まだ、終わっていない。
えっ?と言う表情を浮かべて、苦虫を潰したような顔で椅子に座り直した。
そこへ宮野志保は、競合他社のある営業職の名刺と、社のこの夏のイベント企画の書類が置かれた…その名刺を見て、真っ青な顔になった東堂に、宮野志保は、もうお分かりですよね。
この他社の川口という社員は、先程解雇されたそうです。
そこへ、神崎人事課長が、東堂君、この川口という社員が君との関係も全て話してくれたそうだよ。
ということで、君も本日付けて我が社から出ていってもらう…解雇だ❗️と言って神崎課長は退席した。
宮野志保は、東堂さん、入社した頃から残念な先輩だなぁとは思っていましたが、ここまで腐っていたとは、残念で仕方ありません。
退社の手続きは、別の担当者が行いますので、それに従ってください。
それから経営企画部での挨拶などの必要はありません…というか、部のフロアへの入室が禁止されています。あなたの私物等については、一階の総合案内窓口…今日は確か辻村さんでしたね…そこに預かってもらっているようなので、おそらく邪魔になっていると思いますから早々にお持ち帰りください。
と言って、宮野志保も退席して行った。
代わりに入社2年目の若い男性人事担当社員が来て、東堂さん、これ、解雇通告書です。
ひとまず社員証と保険証を返却してもらいます。
解雇に対する不服申立については……

東堂和也の耳には、もう何も入って来なかった。

一階の受付窓口には、辻村果林がいたが、別の受付嬢が、東堂さんですね。お荷物をお預かりしています…と言って、段ボールの箱をひとつ渡されて、東堂は横まで辻村果林を見たが、全くこちらを見ることなく、東堂は会社を出て行った。
その後の東堂和也を知る者は誰もいなかった。

この週末、洋風居酒屋の個室で、喜市と辻村果林は2人で向かい合って、ワインで乾杯していた。

結局、東堂さんって何をやらかしたんですか?
うん…自分も詳しくは知らないけど、うちの会社とライバル会社との間で取引して、色々な企画書を交換したり、一方的に情報をもらったり、流したりして、その都度金銭の授受があったらしいね。
それって背任行為ですよね?
そうだね…商法上の違反にもなるし、今後は損害賠償金の請求なんかも発生してくるんじゃないかなぁ…。
でも、なぜ東堂さんは、喜市さんを貶めようとしたんですかね?
喜市は、エッ?わかんないの?
エッ?喜市さん、わかるんですか?すごいですね❗️なぜです?教えてくださいよ‼️と言って、喜市の腕を掴んで、自分の胸に押し付けてくる。

ほら!そういうとこ!
えっ?どういうとこ?

これこれ💦と言って、喜市は果林の胸と腕も指差した。
エェェッ?何?何?意味わかんないですけど…。

普通、会社の中でこんな感じで引っ付いて来たりしないでしょ?
他の社員さんにもやってる?

しませんよ‼️そんな誰にでもやってたら、単なるビッチに見られるじゃないですか⁉️だから喜市さんにしかしてないでしょ⁉️

いや、それそれっ💦…俺にだけ、そうやって引っ付いてくるじゃん💦それがダメなんだって💦

エーーッ‼️なぜですか⁉️

果林ちゃんは、自覚あるでしょ?沢山の社員さんから誘われているでしょ?

そうなんですよ…ホントめんどくさい…でも無碍にも断れないから、色々理由付けて断っていますけど…。

でも俺には、周りに誰がいようとお構いなく、ご飯行きましましょうとか、飲みに行きましょうとかって言ってくるじゃん💧

それはだって喜市さんと行きたいんだもん…言いますよ。

だから、他の社員さん達からすれば、アイツは何なんだ⁉️ってなるわけよ。たかが清掃員のくせにって…。

アーーーー‼️と言うことは、東堂さんは喜市さんを妬んだんだ‼️

エェェッ⁉️やっと気付いたの⁉️

そっかぁ…そういうことかぁ…だから、喜市さんが邪魔だから、うちの会社に出入りできないようにしたかったわけですね?

まぁそういうことだね。だから、また同じような人がいつ現れるか分からないから、社内で人前で、誘ったり引っ付いて来たりしないようにね。わかった?

はーい。わかりましたぁ…でもつまんないの!

ちゃんと分かれよ💧また俺が同じような目にあったら困るからさ…。

そうですね…気をつけまぁす(笑)

でも、喜市さん…今夜は絶対離れませんから…いいですね❗️今夜はちゃんと最後まで私に付き合ってくださいよ❗️

ハイハイ…わかったよ(苦笑)

でも…最後まで付き合うって…最後の意味が違うんじゃね?
私は最後までしてもらいたいと思って、付き合ってってお願いしたんだから…ねっ❣️

喜市は、頭をかきながら果林の一人暮らしのマンションの部屋のベッドの中で、シミひとつない辻村果林の綺麗な裸体を前に困惑していた。
本当にいいの?最後までって…。
いいの❣️喜市さんと最後までしたいの❣️お願い❣️私大学卒業を機に彼氏と別れてからこの2年間全くやってないから、ほぼ処女よ❣️

んかことはいいけど…。
つべこべ言わないで抱いて❣️

果林のマンションまでタクシーで送ってきたものの、タクシーの中で喜市はいきなり果林から抱きつかれ、キスをされて、一瞬に降りてくなきゃ離れないからね❗️と脅迫?されて、タクシー運転手に迷惑をかけそうだったので、渋々降りて、部屋まで連れて来られ、帰り着くや否やまたハグを強要され、果林は服を脱ぎ始め、私ひとりを裸にさせておくつもり⁉️喜市さんも脱いで‼️と言われ、ほぼ無理矢理脱がされ、自室のベッドに連れ込まれた結果、今に至るのだ。

身体162センチ 86のEカップ 56センチの引き締まったウエストに87のキュッと引き締まったお尻が艶かしい。
バランスの取れたプロポーションだ。
熱く濃いキスを交わし、喜市は、舌先と指先を駆使して優しく果林の耳、首筋から鎖骨、胸、乳首からお腹、ヘソへ這わせていった。そして下腹部へ、股間には毛が全くないパンパンだった。
果林のお豆を優しく舐め上げて、中指で果林の中をゆっくりと弄り、敏感なポイントを押さえていく…。

アッアッアッアッ…ヤバい…きぃち…すごい…すごい気持ちいい…めっちゃ感じるぅ…イイッ…ンッンッンッアッアッアハンッ…ンッンファッ…イイッ…イイッ…イク…イッチャウ…イクゥゥゥ❣️

全身を痙攣させて、イッた果林の中へ喜市は一気に突き入れていった。

アッ‼️ダ…ダメッ‼️ウッ…まだ…まだイッたばっかりぃぃ…アフゥッ…ンッンッンンンンンー…イグゥゥゥゥゥ‼️と、果林は喜市が中に入って来たと同時にまた絶頂に達した。
そこから果林は、さらにその上の段階でのイキを生まれて初めて経験した。
対面座位、バック、正常位…濃厚なキスを交わしながら、喜市の太くて硬い男根によって突き上げられ、甘美な究極の快楽を堪能した果林だった。

果林が目を覚ますと、もう昼近くになっていた。
隣に喜市がいないことに気づいて慌ててリビングに向かうと、喜市は優雅にコーヒーを自分で入れて飲みながら、スマホでネットニュースを読んでいるようだった。

おぅ!おはよ。ぐっすり眠れたろ?(笑)
果林は、何も言わずに裸のまま喜市に近寄って、そのままソファに座っている喜市の膝の上に座ってギューした。
そのまま喜市の首筋にキスをして、唇も塞ぎ、舌を絡ませて熱い抱擁を繰り返した。
果林は片方の手で喜市の手を取って、自分の股の間に差し入れて、触ってアピールをする。
喜市は、おいおい💧寝起きだぞ?と言うと、お願い…喜市、触って…と言って甘えてくる…喜市はそのまま果林に愛撫をしてあげ、果林はアッという間に昇天した。
すると、そのまま喜市の足元に座り込んで、喜市のパンツを下ろして、お口に咥えて、しゃぶりついた。
喜市は苦笑しながら、おいおい💧せっかちな奴だなぁ…と。
すると、果林は立ち上がって、そのまま喜市の上に跨って自ら自分の中に喜市を入れていく…。
アッアハンッアッハァン…アァァァ…ウンンンンンッ…はぁ間違いじゃなかったぁ…すごい…すごい過ぎる…イイッ…イイのぉ…きぃち…きぃち…もうダメ…ダメッ…ンッンファッンッ…イクッ…イッチャウ…もうイッチャウ…イイッイイッイイッ…イグゥゥゥゥゥ‼️と喘いで、全身をガクンガクンふるわせて、絶頂に達した。

きぃち…私…もう無理…。

俺だって無理だよ(苦笑)

うぅん…そうじゃない…そうじゃなくて…もう喜市以外の男は、無理。
喜市を知ってしまったら、もう…昨日はちょっと酔っ払ってたし、めっちゃ気持ち良かったけど、あれは夢じゃないよね?って…どうしても確かめたくて朝からおねだりしちゃったけど……。
あの大学生の頃の彼氏とのエッチは、何だったの?って感じ。
もう無理だからね。果林にこんな快感を覚えさせた責任はちゃんと取ってもらうからね❗️と何かわからない宣言を受けて、喜市は苦笑するしかなかった。

どうしたの⁉️喜市くん💦
だ…大丈夫💦ケガ⁉️ケガしたの⁉️
女医の小林杏子が慌てて近寄って来る。

喜市は、大丈夫ですよ、杏子さん💧単なる突き指ですから、湿布さえもらえれば…(苦笑)

骨折は⁉️折れてない⁉️病院に連れて行くわ💦レントゲン撮ってもらわなきゃ💦

大丈夫ですって💦ちゃんと曲がりますし💦
湿布で冷やして炎症を抑えれば大丈夫ですよ。

ホント⁉️本当に大丈夫⁉️と言って喜市の手を持ってスリスリして心配そうな顔で見ている。

もう…貴方に何かあったら麗子に怒られるのは、私なんだからね💦

大丈夫ですよ(苦笑)麗子さんには何も言ってないし、こんなことぐらいてどうしたとか、言いませんし…。

この手じゃお箸も握れないわね。今夜は私の家に連れて帰って食べさせてあげるわ。

いやいや…大丈夫ですよ💦
ダメよ❗️最近は、どこぞの女子社員ばっかり相手して、私には全くお世話させてくれないんだから…今夜は私が喜市くんの面倒を見るの‼️わかった⁉️
喜市も、ここまでくると観念するしかなく、じゃあ杏子さんに甘えるよ…と言うしかなかった。

よし❗️じゃ早速帰りましょう‼️と言って、杏子は喜市を連れ出した。

杏子のマンションに連行(笑)…連れて来られた喜市は、ソファに座らせられるや否や、足元に座り込んだ杏子から靴下を脱がされ、ベルトを外され、ズボンを脱がされ上着、Tシャツも脱がされボクサーパンツも脱がされて、浴室に連れて行かれる。
喜市くん、ちょっと待っててねと言って、杏子も着ている物を全て脱いで裸になると浴室に入り、喜市の前に跪いて、シャワーを頭から浴びせて、髪の毛を洗い始める。
身長173センチ、バスト97のHカップ、ウエスト65、ヒップ103の年齢38歳とは思えない引き締まったダイナマイト級のボディを余すところなく晒して、喜市に奉仕する。

髪の毛のトリートメントまで終わると手のひらで洗顔を泡立てて、顔も洗い、杏子は自らの身体に泡立てたボディソープを施して、豊かな乳房を使って喜市の背中を洗い始めた。

喜市は、杏子さんのソープ嬢的サービスが始まったよ(苦笑)と思いつつ、なされるがままだ。杏子は喜市の前に回ると喜市の腕を取ってその腕を股間に挟むと腰を動かして自分のアソコを喜市の腕に擦り付けながら洗っていく…

杏子さん…相変わらずエロいですね💧

そうよ…貴方だけの前では、私はエロい女になれるの…と言って、次は喜市の膝を跨ぐように座って、体重が喜市にかからないように気をつけならがら、乳房を喜市の身体に擦り付けて洗っていく、足も取って乳房を擦り付けて洗っていく、足裏も同様に乳房を押し付けて洗う。
最後に喜市の前に跪いくと、すでに大きく勃起している喜市の男根を両手で丁寧に洗う…喜市の座っている椅子は、いわゆるスケベ椅子と言われるもので、股間の部分が空いているので、肛門も一緒に綺麗に洗っていく…。
シャワーで泡を洗い流すと、杏子は喜市の男を口に咥えて、優しく両手も使って扱いていく。
喜市は、10分ぐらいで杏子の口の中に性液を放出した。
それを杏子は残さず全てを飲み込み、久しぶりに喜市くんの性液を飲ませてもらったわ…嬉しい。と言って微笑んだ。

風呂から上がった喜市は裸のままソファに腰掛ける。勝手に何かを着たら京子から怒られるのがわかっているので、杏子が来るまで大人しく待っていた。
しばらくして杏子がリビングに戻って来た。
杏子は、頭をアップにして綺麗に化粧をし直している。真っ赤な口紅が女としての妖艶さを演出していた。
黒いシースルーの太ももの付け根ほどの丈のタイトなワンピースナイトドレスを着てるが、ノーブラのため、乳房も乳首も透けて丸見えになっている。
ショーツは黒のほぼ紐でしかないようなTフロントTバックで、爪先から太ももの中程までの黒のガーターストッキングを身につけて、赤いピンヒールを履いている。
凄まじいほどのエロさを醸し出して、そのままキッチンに立って、喜市くん、今、晩御飯の用意をするから待っててね。
あっ!気が利かなくてごめんなさい💦今、ビールをお持ちしますね…と言って缶ビールを用意してグラスに注いでくれる。
喜市は、杏子さんに連行されると、常にこれだからなぁ…まぢでやばいよなぁ…といつも思う。

会社では、誰からも信頼されていて、しっかりしていて、ほぼ全ての社員の健康状態から精神状態まで把握して、心身の健康管理を一手に引き受けてくれている。
そんな小林杏子女医のファンは社内外にもかなりの人数がいて、過去には大企業の会長、社長クラスから愛人としての申し入れもかなりあったとのことだ。
が、誰に対しても一切靡かないため、しかも女子社員からも熱い支持を受けていてるため小林女医は同性愛者だから…との噂も立つほど、男性との浮いた話は一切なかった…。 
そんな小林杏子が、唯一、自らの女の素の部分を曝け出すことのできる男が、喜市であった。

簡単なものでごめんなさいと言って、杏子はサラダとパスタを用意して、喜市の前に置いて、自らお箸、スプーン、ホークを使って、はい、アーンと言って喜市の口に運んで食べさせてあげる…。
喜市くん、美味しい?
うん、美味いよ…京子さんの料理はやっぱり間違いないね。
嬉しい❗️今夜は私に喜市君の時間を使ってくれてありがとうございます。と言って満面の幸せそうな笑顔を見せる。

杏子は、喜市に食べさせながら、麗子とは?会ってるの?と…。

喜市は素直に、麗子さんは、相変わらず…まぁ地下の部屋にいる時は、ほぼ顔を出すかなぁ…。

ズルいなぁ…麗子…喜市くんをほぼ独り占めだよね。

いやいや…変な勘違いしないでよ💦
そのいつも求められるわけじゃないから…。

でも、絶対、喜市君、誰よりも麗子としてるでしょ?

うーん、まぁ…回数だけみれば、確かに1番多いかもね…(苦笑)

そうよね…だって見ればわかるもの…あの肌艶といい、あの色気といい…身体がいつも充実してるって感じがするもの…。

まぁ麗子さんはね…俺のお目付け役というか、秘書みたいなもんだから…。

食後、片付けた後は、杏子の膝枕で杏子から歯磨きをしてもらい、寝室に行って、ベッドに寝かされて、杏子から濃密にボディサービスを受ける。
濃厚なキスから始まり、首から肩、腕、指先、胸、乳首、腹、太ももから脛、足の指まで丹念に口と舌、指先、豊かな乳でキスされ舐め回され、吸われ、咥えられる。
そしてうつ伏せにされて背中から尻、尻の穴まで綺麗に舐め尽くされ、肛門に至っては舌を入れられて中まで舐め尽くされる。
口内を濯いだ後で、完全に勃起した喜市の男根にゆっくりと舌を這わせて、玉袋を優しく包み込みながら、濃厚なフェラチオに移行していく…。
喜市はこのフェラチオで最初の射精に達してしまう。杏子は当然のごとく全てを飲み干して、そのまま、継続して優しく労わるように喜市の男根を愛撫していく、しばらくして喜市に固さと勢いが戻って来ると、喜市の上に和式トイレをする時と同じような体制で、静かにゆっくりと自分の中に喜市を誘っていく、そして…麗子の中は、喜市が一度も触れていないにも関わらずグショグショに濡れぼそっている。
そして、杏子は喜市を全て飲み込んだ時点で…

アァァァァァァァンンンンンン…ウゥゥゥゥ…ダ…ダメェェェェェェ‼️と叫んで、絶頂に達した…ハァハァハァハァ…と喜市の全てを胎内に飲み込んだまま、荒い息遣いで、きぃちくぅん…勝手にあたしだけイッちゃってごめんなさい(泣)ちょっと待ってね…と言いつつ、自らの回復を待って、また少しずつ腰をいやらしく動かしていく…アンッアンッアンッアンッアンッアンッアンッ腰を振るたびに甘美な刺激が杏子の全身を貫く…そして、ものの5分と経たずに2度目の絶頂を迎える…。

日頃、小林杏子が喜市と頻繁に交わらない理由がここにあった。
杏子は、他の男性と経験がないわけではなかった…というより、平均値よりも断然多くの男性経験があった。
しかし、喜市を知ってから、他の男性との行為に及ぶ気持ちが一切無くなった。というより、喜市でしかイケなくなってしまったのだ。
それどころか、喜市と繋がるだけでイッてしまうため、喜市を気持ちよくさせたいのに、結局のところ自分だけが快楽に溺れ、喜市を中々イカせてあげられないという申し訳ない気持ちから、中々積極的におねだりできないのであった。
結局、杏子は、喜市の上で立て続けに3回絶頂に達して、繋がったまま喜市に覆い被さるようにしてへたり込んだ。
喜市君…ごめんなさい…ごめんなさい…あたしだけ気持ちよくなっちゃって…ごめんなさい…。
喜市は笑って大丈夫だよ、杏子さん、俺も十分気持ちいいから…。
でも、さらに問題はこの後だ…杏子の中の喜市が、動いているわけではないが、徐々にその固さと脈の鼓動が早くなって行って、膨張し出すのだ…これが杏子にとっては、またたまらなく甘美な感覚となり、徐々に…徐々に…また登り詰めていく…喜市も杏子も自ら動かないまま、ジッと繋がっているだけで、杏子はその幸福感と満足感が膨れ上がっていき…アァァァン…ンッフゥゥゥゥ…ダメ…ダメなのにぃ…きぃちくん…また、またイッちゃう…来る…すごいのが来る…イクッ…イクッ…イクゥゥゥゥゥゥ‼️と叫んで全身を震わせながらイッてしまった。
そして、ここから喜市は杏子をうつ伏せにして、後ろから突き入れ、更には杏子が大好きなアナルも攻める。もうこの時点で杏子は、めぐるめぐ官能の渦に溺れ…最後は、正常位で、両手で喜市にしがみつき長い両足を喜市の腰に巻き付けて、喜市の精液を浴びるのだ。
ください❗️きぃちくぅん‼️ちょうだい‼️ください‼️あたしの中にくださいぃぃぃ‼️と言われ、杏子の中に放出したのだった。
と、同時に杏子は全身をビクンビクン痙攣させて、そのまま気を失ってしまった。
そんな杏子を可愛い人だと思いつつ、喜市は杏子を抱きしめたまま寝た。

翌日、喜市は、杏子のフェラチオによって起こされる💧
杏子は、喜市のを口からちょっと外して、おはよう…喜市くん…と言って、また咥えた。
これもまた杏子の家に泊まった時はいつものことで、朝のいつもの光景ではある。
そして、朝は決まって、杏子は喜市に背を向けて上に跨って尻を下ろして自分の中へと導いていく、1メートル超の迫力のある尻は、杏子にとって最大の魅力の一つと言っていい。

そして、昨夜同様、喜市の全ても飲み込んだ瞬間に全身を硬直させてヴゥゥゥゥゥゥゥゥ…イグゥゥゥゥゥ…と唸るよに喘ぎ、あっという間にイッてしまう。そしてそのままの状態で前に倒れそうになるため、体勢的に喜市としてはしんどくなるので、そのまま後背位に移行して後ろから突き上げ、杏子から、喜市くん…お願い…お願い…最後はお尻にくださいとおねだりされると、ん…いいよって言って、杏子のアナルに突き刺して、杏子の絶頂と同時に中に放出してやった。

浴室で杏子の手によって隅々まで綺麗に洗われた喜市は、杏子の作った和食の朝御飯をご馳走になる。
杏子の料理の腕は確かだった。
綺麗に平らげた喜市は、手を合わせて、ご馳走様でしたと頭を下げた。
いつ食べても杏子さんの料理は最高だね。

エェェ…料理だけですかぁ?…とちょっと拗ねた顔をする杏子に、喜市は笑って、体の方は最高なんて単語では表現できないくらいイイから…ね。と言うと、杏子はニッコリ笑って嬉しいと言って、喜市にハグとチューを求めて来た。
喜市くん…贅沢言わないから…ちゃんと私の相手もしてね…私は喜市くんじゃないとダメな女になったんだから…ねっ?
喜市は、杏子さん…大丈夫だよ…俺にとっても杏子さんは唯一無二の存在なんだから、いつも支えてくれてありがとう。

ノックする音が聞こえて、小林女医は、どうぞと声をかけると、上下真っ白で、ミニスカートのスーツを着こなし、黒い網目のストッキングをキラキラさせて、高さ11センチのピンヒールをカツカツ言わせて、極上の美女が入って来た。
タイミング悪く、医務室で休んでいた若い男性は、慌てて起き上がり背筋を伸ばす。
美女は、気にしなくていいわ…休んでいなさい。と手の平で制する。
杏子さん、お疲れ様です。

うん、麗子さんも…。

ちょっと小耳に入ってきたの…あの方、手を負傷したって本当なの?

あぁ、先週ね…ちょっと突き指した程度よ…湿布をもらいに来たから、湿布してやって…その後は私がケアしてあげたから、今は大丈夫なはずよ…と言ってニッコリ笑った。

2人とも、ベッドで休んでいた若い男性社員に感謝していた…ここに誰もいなかったら、この2人、ここでちょっとしたバトルを繰り広げていたかもしれない。

良かったわ…大したことなさそうで安心しました。杏子さんがいてくれるから安心だわ。

大丈夫よ、麗子さん…任せておいてと言って笑顔で返す。

が、心中は全く違ったものだった。
麗子は医務室を出ると…キッ❗️となった厳しい表情で、次から次へと女を洗脳して、全くどうするつもりなの⁉️プンプンッ❗️と思いながらも冷静を装いつつ、フロアを歩いて行った。

BOBELLFARさんには、本当にお綺麗な女性スタッフが多いですなぁ…。
みなさんスタイルも抜群で美人さんばっかりだ…やはりビジュアル的な要素も採用基準には含まれているのですか?と、某アパレルブランドの役員が聞いて来た。

渡専務兼営業部長は、そうですなぁ…まぁ最初の頃はどうだったかわかりませんが、現在の社員の質が高いために、自然とそれなりのビジュアルを備えている者しか採用申し込みに来ないと言ったことはあるかもしれませんね。

はぁ…なるほど…確かに美女だらけの中にブサイクは入って行きづらいものですからなぁ…

56歳の渡専務は、営業社員として現場を指示してマーケティングのエリア拡大に大きく貢献して、専務の高みまで上がってきた人物だ…が、ここ数年は、ネット販売が主流となり直営専門店の増設は推進しておらず、もっぱら管理職として他社や関連企業との連携などが主な仕事だ。
だが、野心は人1番強く、次の狙いは取締役専務の椅子だ…が、それ以上に女に対する執着心も人1番強かった。
以前は社内外に愛人を作り、かなりのやりたい放題といった感じではあったが、この10年ほどの間に社内改革、福利厚生の充実を図り、ホワイト企業としての確立を目指して、一切のパワハラ、セクハラを排除するといった方針が出されて、無理矢理女性社員を我が物にするなんてことが難しくなった。
その反面、この10年ほどの間にBOBELLFARの女子社員の質が飛躍的にアップして、渡からすると、以前ならちょっと脅したり、金をチラつかせれば、すぐにやれる女がいたが、今は社員の給与もかなり良くなっていて、しかもしっかりと自己主張する女が多く、渡的には面白くない、やりにくい環境に変わっているのも事実だった。
昔は良かったなぁ…と考えるのが常だった。

渡専務、人事の宮野係長がお見えです。

おぉ。入ってもらえ…はい、かしこまりました。
しばらくすると、人事2係長、宮野志保が濃紺のスッキリしたタイトスカートのス身を包み、颯爽と入ってくると、お疲れ様です。人事2係長の宮野です。
ご指示のありました、営業職売上計上一覧データをお持ちしました。

宮野君、君はこの結果をどう分析しているのかね。

はい、統計的に見て、現在の我が社の営業成績は男性よりも女性の頑張りが目立つようですね。
やはりアパレル業界におきましては男性より女性の方が購買意欲が高いため各部署の課長職、係長職、主任クラスにできる女性の登用を上層部の方々が行ってくださっていますので、近年の成長伸び率の高さは、その辺りが要因かと思われます。

確かにそうだな…君も若くして人事の係長に抜擢された…ちなみに君は誰から引っ張ってもらっているの?

エッ?いや…特に誰からと言ったことはございませんが…。

そうなの?君のような美女なら引くて数多だろ?
どうだい?俺の秘書に来ないか?そうすれば数年のうちに課長職まで駆け上がることができるぞ。ん?どうだ?

お言葉を返すようですが、私は今の人事管理業務に十分なやり甲斐を感じておりますので、十分でございます。お心遣いありがとうございました。
それでは失礼いたします。
と一礼して出て行った。

はぁぁ…今の女は、皆こんな感じだ…昔なら、本当ですか?専務?専務のお側でお世話して差し上げますとか言って、すり寄って来たもんだが…が、あのように袖にされると余計に欲しくなるものだなぁ…。

渡は専属秘書の石丸沙織を呼びつけた。

石丸沙織は28歳、身長155センチ、少し小柄だが、それなりに凹凸がはっきりしているが、どちらかと言えば大人しく可愛らしい感じだった。

お呼びでしょうか…。

すまんがちょっと肩が酷く凝っていてな…。

それでは、整骨院かマッサージ店のご予約を入れましょうか?本日のスケジュールを確認しますね。


いやいや、そうじゃない…君にちょっと揉んでもらえればいいんだよ。

私は、それほど力がありませんし、効果がないと思いますが…。

いいんだ、いいんだ…。

石丸秘書は、仕方なく渡に近づき後ろへ回ると、その肩に手を置くと、渡がその手を掴み引き寄せた。

アッ…、せ…専務?
いいか…役員秘書ってのはな、役員の全ての世話をするものなんだよ…、せっかくこんな給与のいい一流ブランド会社に就職できたんだ…今の身分を失いたくはないだろ?
ちゃんと俺の言うことを聞いてさえいれば、社内で確固たる地位を築けるぞ…んふっふっふっ…

専務…おやめください…イヤです…お願いですから…ダメです…アッ…イヤッ…やめて…ください…無理です…イヤッ…

専務と呼ばれた男は、片方の手で石丸秘書の胸を触り、もう片方の手をスカートの下から中に入れようとしていた。
石丸秘書は、必死に抵抗している…
その時、ブーンと低く重い機械音がして、ん?と渡専務が振り向くと、そこには、ゴンドラに乗った喜市が窓を拭く準備をしているところだった。

専務は、チィッと大きな舌打ちを鳴らして、室内から手を使って、邪魔だ💢あっちに行け‼️邪魔をするな‼️と室内から、大声で喚くが、防音ガラスのため、喜市には聞こえない。
女性秘書は、その隙に失礼しますと言って部屋を出て行った。

渡専務は、おい❗️ちょっと待て❗️と言いかけたが、怒りの形相で外のゴンドラにいる喜市を睨みつけたが、喜市は、何食わぬ顔でガラス窓を拭いている。

その後、専務秘書は、異動になり別の秘書が配属された。この人事に専務はストップをかけたが、副社長から欲しいと言われた秘書だったため、ストップを掛けることすら出来なかった。
変わって配属された秘書は、年配のベテラン秘書で優秀ではあるが、専務的には、気に入らない様子で不機嫌だったが、どうすることも出来なかった。
この専務は、次期取締役会で、多くの女性社員からのクレームによっていくつものセクハラ行為が明らかになって、背任行為と見なされ専務の職を失い、地方営業所への異動を命じられたが、自ら退職して会社を去って行った。

この日の夜…22時を回った頃、ビル地下2階のエレベーターに降り立った女性がひとり、エレベーターの↑のボタンを10秒間、長押しして開いたエレベーターに乗り込んだ。
真っ白な上下の膝上15センチのミニスカートから黒いストッキングに包まれた長い足が美しく伸びている。長い黒髪に細い黒縁の眼鏡。凛とした眼差しに、真っ赤な口紅が引かれた唇は光沢を放ってプルンとしている。
女性はエレベーターに乗り込むと地下1階と地下2階のボタンを一緒に押して、そのまままた10秒間、長押しすると、エレベーターが静かに動き出した。

開いたドアからエレベーターの外に降り立った。
そして目の前にある鉄の扉の脇にあるカメラ付きインターフォンを鳴らすと、はい。と応答があった。
女性は、麗子です。と答えると、応答なく、ガチャっと鍵の開く音がした。
麗子と名乗った女性は、ドアノブを回して室内に足を踏み入れた。

もう❗️喜市さん‼️
またカップラーメンなんか食べて💢
ちゃんとしたお食事をされてください‼️

ん?だって簡単だから…と、黒のTシャツに黒のハーフパンツを履いた喜市がパソコンの置いてあるデスクに向かって、カップラーメンを頬張っている。

もう💢だから私が何かお作りしますと言ってるじゃないですか💦

忙しい麗子さんにそんなことさせられないよ(苦笑)

そんなことありません❗️喜市さんのためなら、何だって作って差し上げます❗️

喜市は、笑ってカップラーメンのスープを飲み干すと、流しでカップを濯いでゴミ箱にポイっと捨てた。
で、としたの?麗子さん。

会長から不穏分子を排除してくれてありがとうとお礼を伝えておいてくれと、伝言をいただいております。

喜市は笑って、たったそれだけのためで?んなのいつでもいいのに…。

社長も、直接出向いてお礼を言いたいとおっしゃっていましたが、今夜は海外からのお客様との会合がありましたので、よろしくお伝えくださいとのことでした。

社長も大変だね。と他人事のように呟いた。

会長も社長も、我が社が健全で不正なくホワイト企業ランキングの上位に顔を出せるようになったのは、全て喜市さんのおかげだと言ってらっしゃいます。

喜市は、笑って大袈裟だよ💧俺はたまたま見つけたネタを教えているだけなんだから…。

それが大変重要なことなのです。喜市さんが個々の社員の質を見定めて、助言してくださっているからこそ、パワハラ、セクハラ、不正行為などについて、大事件になる前に事前にその芽を摘み取ることが出来ているのです。

まぁ綺麗に掃除して、みんなが働きやすい環境になれば、それでいいよ。それが仕事だから…。

喜市さんに辛い仕事をさせてばかりで申し訳ありません…そう言って榊麗子は、11センチのピンヒールをカツカツ鳴らして、喜市の前まで進み寄ると、喜市が座っている椅子の前にしゃがみ込むと、綺麗にマニュキュアに彩られた両手で喜市の股間を摩り出した。

ちょっと麗子さん💦と喜市が慌てて腰を引こうとすると麗子が喜市の腰を持って、逃げるの捕まえて、喜市さん…お願いします。
喜市さんのが欲しいの…麗子にください…とお願いする。

もうぉ…しょうがないなぁ…。

榊麗子 36歳 身長168センチ 体重53キロ
89のFカップに60のウエスト、90のヒップ。

麗子は、その色気溢れる身体をくねらせて喜市のハーフパンツとボクサーパンツを一緒に脱がせて、喜市の大きな男根に舌を這わせていく。
ハァァァ…これです…これが愛しくて仕方なかったの…。

最近、ずっと他の女子ばかり相手して、先週なんか杏子さんのところに泊まったでしょ?

あーー、うん.そうだね。

もうずるいわぁ…。

そんなこと言ったって…俺は誰のものでもないし、求められた場所で最善を尽くすのみだよ。

まぁ確かにそうですけど、我が社の根底を支えて、大きな利益の糧を築いていらっしゃるのは紛れもなく喜市さんですが、10代の頃からお世話をさせていただいております私からすれば、やはり、私が喜市さんの最後の砦といいますか、守護神といいますか…。

わかっているよ。
俺の全てを知って、俺を1番に支えてくれているのが麗子さんだってことはね。

はい、そう言っていただけると、麗子は本望です。と言って、喜市の男根を口に咥えて、頬張り、舌を絡ませて、吸い付いていく。

丹念に丁寧に麗子は喜市の男を舌で優しく愛撫していく、麗子は、ここへ降りてくる…いや、秘書室長の自席て、喜市のところに行くとなった時点から、乳首は自然と勃起し、過敏になり、股間も酷く疼いて、一歩一歩、歩みを進めるたびにあそこがクチュックチュッと音を立てるほど濡れていた。
そして今に至っては、股間から溢れた愛液からガーターストッキングの太ももから膝に伝って、床に届いていた。

喜市さん…欲しいの…欲しい…喜市さんが欲しいの…麗子に、麗子にちょうだい…お願いします。
と言って、麗子はミニのタイトスカートを捲りあげて、喜市の前の机に両手をついてお尻を突き出した。

麗子はノーパンだった。ガーターストッキングなので、もうあとは喜市か入ってくるのを待つだけだ。
喜市は、やっぱり1番エロいのは麗子さんだなぁと思いつつ、麗子のお望みどおり、後ろから麗子を突き刺した。
今にも絶頂に達しそうになる麗子は、アソコを締め付けて必死に耐える…少しでもこの気持ちよさ、甘美な快楽を味わいたいとイクのを我慢した。
だが、それもわずかの時間だった。
アァン…アァン…ンファッ…イイッ…イイッ…きぃち…きぃち…さん…お、お願い…麗子って、麗子って呼んでぇぇ…

麗子❗️気持ちいいよ‼️お前は最高だ‼️麗子‼️麗子‼️と喜市は麗子の名前を呼んでやる。

アァァァァン…キィチ…きぃちさーん…イク…気持ちいいぃぃぃぃ…イッチャウゥゥゥゥ‼️

麗子は、我慢できずに快楽の絶頂に突き上げられた。
この夜、麗子は何度も何度も喜市から抱いてもらい、至福の時間を過ごした。

BOBELLFARのオフィスビルの1階。総合窓口のあるエントランスロビーの清掃をしていたところに、喜市さん♡と辻村果林が声をかけてくる。

こらっ!仕事中に声をかけてきちゃダメ…ちゃんと仕事しろよ。

ケチッ…はーいと返事して受付に戻ろうとしたところ、アッ‼️ヤバい💦と言って、その場で直立不動になった。
喜市は、チラッと正面玄関の方に目をやり、気にする様子もなく、モップがけをしている。

すると、すぐ近くに立っていた、果林が…エッ?何?ウソ?なんで?…ヤバい…と言って慌てている。
すると、数人靴の足音が近付いてきて、喜市の後ろで止まった。

喜市。色々、面倒をかけるな…と重々しい低い声で呼びかけられた。
喜市は、清掃着てモップを手にしたまま振り向くと、そこには、BOBELLFAR会長の藤木太郎70歳と、その長男である現社長の藤木信吾、秘書室長の榊麗子の3人が立って、喜市と向かい合った。

喜市は、ご無沙汰しておりますと、頭を下げた。

来月は株主総会だ…色々迷惑をかけるが頼む…と会長自ら喜市に頭を下げた…それに習うように社長の藤木信吾も一緒に頭を下げる。

喜市は、こんな目立つところでのその振る舞い…何を企んでいるんですか?
俺の立ち位置を変えないでくださいよ。

会長の藤木太郎と社長の信吾は、顔を見合わせて、ニヤッと笑い…喜市、たまには、酒に付き合えよ…と言って立ち去って行った。

麗子がこっちを振り返り、ごめんなさい💦って顔をする。

クソッ❗️やられた❗️

あ…あのぉ…き、喜市さん…今のって…と辻村果林がびっくりしたような顔をして喜市の方を見て聞いた…。


喜市は、果林ちゃん…何も気にしない(苦笑)無理かもだけど…(笑)

BOBELLFARは、元々、喜市の祖母、山崎ひなが立ち上げたブランドショップだった。
その娘、山崎ひよりがその後を継ぐ予定であったが、同時のBOBELLFARのデザイナーと体の関係を持って、お腹に宿ったのが喜市だった。
ひなは激怒…そんな結婚を許すはずもなく、2人は駆け落ち同然に家を出るが、幼い喜市を残したまま、2人ともこの世を去った。
自殺か事故か病か…不明だったが、死亡診断書には不詳の死と記載された。

その後、喜市はひなの養子となり、育てられた。が、そのひなも喜市が中学三年生の時に他界。
ひなの財産は全て喜市が相続することになった。

当然、この相続には、異論を唱える者が次々と現れたが、喜市は中学3年生にして、ひなの親族一人一人から話を聞き、結果、喜市は、BOBELLFARの大株主として、ひなの兄弟の末っ子だった太郎に、引き継いで事業を展開してもらうことをお願いした。
他の身内には一切の権限を与えなかった。
以前、太郎からなぜ自分だったのか?と聞かれた喜市は、靴が綺麗に磨かれてあったからと答えたという。

こうして、BOBELLFARは、表向きは山崎ひなの弟、藤木太郎と信吾によって、更なる業績を伸ばして、海外にも広く進出するアパレル界の大手大企業へと躍進していったが、実のところは、マーケティングリサーチ、企画立案、広報企画、ネット戦略、人材育成など、あらゆるところに喜市は絡み、企業としての方向性を示して行ったのだ。

この事実を知っているのは、藤木親子と秘書室長の榊麗子、女医の小林杏子と、藤木親子の側近の数名だけだ。

麗子と杏子は、以前から山崎ひなに可愛がってもらっていて、何かにつけて、喜市のことをよろしくお願いねって頼んでいたのだ。

が、麗子にしても、杏子にしても、喜市は手に負えるような人間ではなかった。

全てのことにおいて、先に先に手を回して、問題の芽を摘んで、大きなトラブルにならないよう未然に防いできたし、トラブルになったとしても、最小限の損失に抑え、傷口を広げることはなかった。


喜市は地下の専用執務室にて、麗子と杏子に、俺は今更表舞台に顔を晒したりしないからな‼️
いつまでも掃除屋として、社員みんなが働きやすい環境を整えることが、俺の仕事だから…その邪魔をするんじゃねーぞ‼️とキツく、言い渡した。

麗子と杏子は、見合わせて喜市さん、ご立腹みたいだから、今夜は2人で癒してあげますね…と言って、喜市に寄り添って行った。
そして、喜市にご奉仕しつつも、貴方は人の上に立つべきお方…そして、女子社員のほぼ全てを掌握して、皆を幸せにしてあげることのできる人。

そう目で思い合いながら、麗子と杏子は、喜市に溺れるのだった。










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